(20220222) 彼岸島 48日後… 第314話「魔王」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



雅の息子の1人「蟲の王」を倒したものの、変異した勝っちゃんの左腕は元に戻らぬまま。元に戻すため、そして佐吉のかたき討ちのため、拷問野郎が逃げ込んだという、“血の楽園”へ到着した明さん一行。
無事に内部に潜入できた一行は、血の楽園のボスである“豹丸”と、楽園に逃げ込んだ拷問野郎こと“ハンディ・ハンディ様”を倒すべく、血の楽園の特別区へ。途中で見つけたハンディ・ハンディ様を捕縛し、案内役として連れて行き、ついに豹丸様と対決…!!


一見互角な両者。しかし人間である明さんと、巨大アマルガムである豹丸様との間には、如何ともしがたい体格差がある…!!
何とかするため、明さんはフジテレビ内(血の楽園特別区)を走る走る!
裁判所や議場に逃げ込み、役立ちそうなものを探す…。でも全然役に立ちそうもねェ!
あああ目の前にさっき解放した人間どもがいる!
ひいい豹丸様が追っかけてきたうぎゃああああああ人間どもが巻き添えを食らっていっぱい死んだあああああ!!!


ちくしょう、なんてこった…。明さんが無駄に逃げ回るせいで、吸血鬼たちが作った建造物がぶっ壊れまくるわ、せっかく解放した人間はいっぱい死んじゃうわ、両陣営にとって、いい事が何もない…。
こんな戦いに意味なんてあるのか…?



…と最初は思ってたんですが、何度か読み返すうちに、ある事に気付いてしまいました。

あれ…?いつの間にか、アイツいなくね?


そう。一緒に連れてこられたはずの、ハンディ・ハンディ様が、いつの間にか居なくなってるじゃねェか…!!
今週探してみた限り、1コマも写ってねェ!!





さらに読み返してみたら、先週の時点で、豹丸様が鎌を振るって地割れを起こしてから…(確認した限りでは)1コマも出てきていない…!


なるほど。つまりこれは明さんに無駄な動きをさせまくって、読者を含む周囲の目を引き付けておいて、ハンディ・ハンディ様がこっそり逃げ出しているという展開を狙ってるんですね…!さすがはビンドゥンドゥン先生ェ、よう考えちょる。
もっとも、単に先生ェがハンディ・ハンディ様を描き忘れてただけって可能性もあるけどな!ガハハハハ!!