(20210830) 彼岸島 48日後… 第295話「英雄之墓」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



雅の息子の1人「蟲の王」を倒したものの、変異した勝っちゃんの左腕は元に戻らぬまま。元に戻すため、そして佐吉のかたき討ちのため、拷問野郎が逃げ込んだという、“血の楽園”へ到着した明さん一行。
無事に血の楽園に入れたものの別行動となった勝っちゃんは、左腕(ヒー坊)の痛みに耐えつつ警察に追われる身に。そんなところへ吸血鬼の子供「ゆう太」が救いの手を差し伸べて一時期仲良くなるものの、人間の子供の血を吸う光景を見て驚愕。やはり人と吸血鬼の共存は無理だという現実を突きつけられ、改めて血の楽園の破壊を誓うのだった。



今週は再びネズミたちの視点に。希・聡の兄貴である徹が「英雄様」と呼ばれ、墓に埋葬されていることを知って驚愕。
…っておいおいあのバカ姉貴素手で地面を掘り返したぞ。ちょっと握力が有りすぎませんかね…?



その後頭蓋骨が見つかって改めて絶望するも、リーダーが英雄と呼ばれた兄の話をしてくれます。
最初は服もトイレも与えられず、死体の埋葬すら許されなかった過酷な労働環境だったここも、兄貴が吸血鬼たちと交渉してくれたおかげで改善され、みんなからは英雄と呼ばれるようになったと。
やがて吸血鬼の目に留まるようになり、英雄に対して意味のない暴力がされるようになっても、英雄は平然と黙々と仕事をこなす…そんな姿に、他の人間たちは敬意を払うようになる…。


…かっこいいぜ英雄様!俺が女なら股を濡らすね!!


やがて彼の前に豹丸様が現れ、そして人間達から英雄と呼ばれた徹は死んでしまうのですが…うーんここがよくわからない。
吸血鬼達に社会的システムを作ったり、楽園の防衛にカニパンが生み出す化け物を利用している豹丸様が、人間とはいえ能力の有りそうな徹をただ普通に殺しちゃってるのがちょっと腑に落ちないんですよねえ…。

明の兄貴を吸血鬼に感染させて、部下に使ってたマサの野郎のほうが、まだ融通が利いてる感すらあります。
「こいつなんかムカつくからぶっ殺しちまおうぜ!」という判断なのか。


豹丸様、まだ回想シーンでしか出てきてないのに、評価が無駄に上がったり下がったり大変なやっちゃなあ。



最後はずっと聡の膝で泣いてたバカ姉貴が「お兄ちゃんをぶっ殺したした豹丸の野郎絶対ェに許せねェ」と復讐心をあらわにするところで終わるんですが、舌の根も乾かぬうちに「明さんたちと合流だ」などと言い出して、お前それだとめっちゃ人任せっぽく聞こえちまうから、ちくしょう!!