(20210823) 彼岸島 48日後… 第294話「ゆう太」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



雅の息子の1人「蟲の王」を倒したものの、変異した勝っちゃんの左腕は元に戻らぬまま。元に戻すため、そして佐吉のかたき討ちのため、拷問野郎が逃げ込んだという、“血の楽園”へ到着した明さん一行。
無事に血の楽園に入れたものの別行動となった勝っちゃんは、左腕(ヒー坊)の痛みに耐えつつ警察に追われる身に。そんなところへ吸血鬼の子供「ゆう太」が救いの手を差し伸べて…?



うん。そうですね。個人的には、こういうハードな展開、結構好きなんですよ(´・ω・`)

吸血鬼の子供がめっちゃフレンドリーに接してくれて「あれ?人間と吸血鬼って、実は結構話せば分かりあえたりするんじゃね?」と思わせておいて…落とす、という。
ゆう太も悪気があってあんな事をしたわけじゃないはずなんですよ。きっと勝っちゃんも分かってくれる。一緒にチュウチュウすれば喜んでくれて、絆が深まるんだ…って。マジの親友になれるんだ…って本気で思ってたんですよ、絶対。


勝っちゃんも勝っちゃんで、自分をかくまって優しく接してくれたゆう太には恩義を感じてる。
勝っちゃんの左腕を見てバカにしてきたヤツに対して「やめろよてめェ、勝っちゃんバカにすんじゃねェよ!!」ゆう太が怒ってくれたシーンとか、読んでるこっちまでグッとくるじゃないですか。


だから勝っちゃんもゆう太にだけは手をかけなかったのでしょう。



はたしてゆう太と勝っちゃんは次出会うことがあるのか。次に出会ってしまった時は、他の友達を殺した化け物として、完全に勝っちゃんの「敵」となってしまうのか…とかね。



もっとも、血を吸う時のゆう太の友達のセリフが、「母ちゃんにドヤされる」などと、明らかにオッサンくさい口調なのは笑っちまったから、ちくしょう!!





まったく、お前らみたいなオッサンくさい小学生なんかいるかぁ!!



まあそれはそれとして、つれェなあ…。でもこういうの個人的には好きなんですよね…。
「最後の47日間」とかで、明さんと隊長がキャッキャウフフ仲良くやってたのを思い出しちまうぜ…。



それにしても勝っちゃん、今回は明らかに自分の意志で触手出してますし、ゆう太にだけは当たらないような的確なコントロール見せてますし、その後の痛みも一コマだけで軽めだし。
なんか地味にヒー坊を使いこなしてませんかね…?
あいつ…勝っちゃんになじんでやがる…!
なんかこの分だとハンディ・ハンディ様倒してもずっとヒー坊くっついちゃうんじゃね?って気すらしちまうぜ。



そしてゆう太の前から立ち去った後、勝っちゃんのこのセリフですよ。

勝っちゃん「明…早く来てくれよ 
こんな街間違ってるよ 全部ぶっ壊さなきゃ駄目だ
ゆう太も豹丸も全部人間の敵だ
すべてを破壊しなきゃ駄目だ」


なんか勝っちゃんのやつ、どっかの通りすがりの仮面ライダーみたいな事言い出してるじゃないか…!
まったく小4に過酷な人生負わせすぎだろ!



さて、一方そのころ明さんと鮫島様はというと…?


…うん。そうですよね。
先週クソハゲを襲ってた吸血鬼どもが、なぜか大量に「とりもち」を使ってたのはちょっぴりだけ気にはなってはいましたよ、ええ。







でも…。











お前らそれで壁登るのかよ!


あんな何気ないとりもちが伏線だなんて、そんなのわかるかぁ!!



でもよくよく考えたら、明さんは「最後の47日間」の終盤で、折れた槍と小刀で絶壁登ってた事がありましたし、クソハゲもフォーク2本を使って東都ドームの壁登ってたからなあ…。こいつらにかかれば、とりもちで壁を登ってもまったく不思議ではないんじゃ…とでも言いたいんですかね…?



もっとも、クソハゲのあの巨体をとりもち2本だけで支えきれんのかよとか、明さん片方は義手なのに、どうやってとりもちくっつけてんだよとか、ツッコミ出したらキリがねェんですが、たぶん来週になったら何の説明もなく、あっさり壁を乗り越えて血の楽園に入っちまうんだろうなぁ…。



全く、ついさっきまで勝っちゃんでシリアス展開してたくせに、最後にとんでもないギャグをぶっこんできやがって!!
まあでもこれこそが彼岸島クオリティですよね。流石スケベエルフの森先生ェ、感じ入ったよ。