(20101126)今週の「華と修羅」 第二十三話 「すれ違い」

扉絵キャッチコピー
「ここにも、修羅が。」

柱文
「新の策略にあえて乗った真智子。今度は何を…!?」
「更なる罠が…!!」

前回、新(新便器)と真智子たんの策略により、それまで恋心を抱いていた慎太郎に対して、疑惑の炎が灯ってしまった百合子。新便器の策略はまんまと大成功です。


しかし真智子たんは、まだこんな所で攻撃の手を緩めたりなんかしません。「何勘違いしているんだ、まだ俺のバトルフェイズは終了して無いぜ」と言わんばかりに百合子の家に乗り込んでいきます。もうやめてえ!とっくに百合子のライフはゼロよ!!


でまあ、ここでの真智子たんの発言を要約すると

私と慎様はセックルフレンドだYO!
●私自身は慎様とテメー(百合子)の恋路を邪魔するつもりは無いYO!
●でも慎様は男の子だし、昂ぶって女体を求めてきたら、致し方なくセックルするYO!私、女中だから断れないしNE!


なんだかこう要約すると、身もフタも無い事言ってるなあ。
真智子たんがもの凄いビッチに聞こえてくる(′・ω・`)



なお、ここで美彦(ほっこり兄さん)が言ってた「慎太郎は女中好き」という発言が、百合子の脳裏に浮かんでくるシーンがあります。発言自体はほっこり兄さんの出任せに過ぎないのですが、こんなところで思わぬ武器となるとは。この展開はなかなかやるなあ、と思います。


それにしても、百合子の回想で浮かんでくるほっこり兄さんのツラが、無駄にイケメン過ぎて盛大に吹いた。
もはや「誰だお前はwww」ってレベル。「夜王」のタクマみたいに、時々イケメンになるタイプなんでしょうか。ヤツも。


真智子「お嬢様の怒りはどうかわたくしだけに、
つまらぬ意地で慎太郎様を諦めてはなりませんよ」


口では慎太郎との恋路を応援するような事を言いながらも、どこか挑発的で、一段高い所から見下しているかの様な表情の真智子たん。こうして百合子の元から立ち去った真智子たんは、百合子の見えない所でニタリと汚い笑みを浮かべるのでした。


それにしても最近の真智子たんは、毎回1回は妙ちくりんな表情を見せて、読者を笑わせようとしてくるなあ。なんという顔芸マスター。

百合子「あの女中…殊勝な言葉を並べてはいても
心では私を嘲笑していた…勝ち誇っていた!」


その真意は世間知らずな百合子でも理解できました。
「ああ…わたくしが黒くなっていく…」と、己の心境の変化に戸惑う百合子ですが…。
まあ、既に真っ黒に炭化してる真智子たんよりはマシなんじゃね?



さて、喬子の入れ知恵により、先週めでたく覚醒!を果たした次男のほっこり兄さん。友人と思われるオードリーの春日と世界のナベアツ似の友人2名に、百合子を陥落(おと)すための作戦の打ち合わせをしています。その作戦とは「春日とナベアツに百合子をさらわせ、そこをほっこり兄さんが颯爽と救出!」というもの。


うわー、ベッタベタだー、まごう事なきベッタベタな作戦です。しかしほっこり兄さんとコイツ等がグルでない事が百合子にバレさえしなければ、悪くない作戦ではあります。

美彦「そうだろう、昨日一晩かけて考えたのだ!」


一晩考えてその程度かよwww 


もうちょっとマシな作戦は思いつかなかったのかYO!という読者のつっこみもどこ吹く風なほっこり兄さんは、中指をクイックイッっと動かして「(百合子の)あの美貌と身体…どのように溶かしてくれよう」と、既に作戦の成功を信じて疑わない様子。まったく、つくづくおめでてーな。


しかし、このシーン最大の突っ込みどころは…。





裸エプロンktkr!!


まったく、仮にも兄貴や母ちゃんが一緒に住んでる自宅で、使用人になんて格好させてるんだお前は!
この辺からでもほっこり兄さんの変態性趣向丸出しな一面が垣間見れ…


ハッ、もしかして、裸エプロンの起源はほっこり兄さんなのか!?だとしたら凄ェ!!


さて、そんな裸エプロンの女中が接客中、ナベアツにおしりを触られ嫌がる素振りを見せると「何が嫌なのだ(゚Д゚)ゴルァ!」ナベアツ激怒。






お前らwwww



さて、一方の慎太郎はまだまだ百合子が諦め切れないらしく、彼女の女学校に張り込み。百合子がチャリンコで学校から出てきたところを追いかけて、声をかけます。
しかし百合子は「急いておりますゆえ」などと一向に止まる気配が無いので、慎太郎は仕方なく並走しながらの会話を余儀なくされます。





最初は慎太郎の走るスピードが常人離れしてるのかと思いましたが、それだったら、走りながら息一つ切らさず、こんな長々としたセリフを口になんて出来ません。という事は…。ってことは、百合子がチャリを扱ぐ速度が遅すぎるのか…?どっちにしろ、ありえない光景です。


それでも百合子はひたすら慎太郎を拒絶し続けるのですが、ここで慎太郎の口からとんでもない発言が。

慎太郎「今日が駄目なら明日でも!お嬢様が何にお怒りなのか分からぬ限り
私は毎日ここで待ち、追い続けます!」

どう見てもストーカーです。本当にありがとうございました。


まったく、これじゃ毎日百合子の家に花を送りつけて来る新便器と、やってる事が完全に一緒だぞ。



そんな事をしていたら、前方不注意だった百合子の目の前に米俵が!
米俵に衝突した百合子はチャリンコから投げ出されるのですが、












お前ら宙に舞い過ぎだwww


いくら華族だからって、華麗に舞うにも程があります。


このコマだけ見たら、まるで2人が宇宙空間に投げ出されたみたいにしか見えません。なんという珍妙なポーズwww



結局慎太郎の必死の熱意も百合子の心を溶かすには至らず、百合子はとぼとぼと立ち去ってしまいます。


しかしここで突如現れた春日とナベアツが、百合子を捕まえ車内に押し込み、拉致っちゃったからさあ大変。
慎太郎は「百合子おおお!!!」と必死の形相で、走って車の後を追いかけちゃうのでした…ってところで、次週へつづく。



あーあ。慎太郎が車を追いかけちゃったよ…。これで、このまま慎太郎が百合子を救出しちゃったら、美味しい所総取りされて、ほっこり兄さんの壮大な計画はパーに…。やる事なす事まだまだ裏目に出ちゃうなあほっこり兄さん。(´・ω・) カワイソス。



しかし、今週の百合子と慎太郎が併走しながら会話してるシーンから、終盤までの一連の流れは「夜王」を彷彿とさせるものがありました。もしも慎太郎が遼介みたいなヤツだったら、3回ぐらい「ウオオ−ッ!!」って叫んでいるに違いない。