(20110610)今週の「華と修羅」 第四十七話 再会

扉絵キャッチコピー
「勝者は嗤(わら)う、その野望 尽きるまで。」

柱文
「百合子生存の事実に二人が向かう先は…?」
「悲痛なる慎太郎の想いは届くか…?」

次男の美彦(ほっこり兄さん)が、評議員の平賀男爵(鶴瓶師匠)を日本刀で斬り付けて警察にタイーホ。ブタがブタ箱に入れられた事により、次期当主争いは長男の新(新便器)と末弟の慎太郎に絞られたわけですが、ここで新便器が慎太郎に一枚の写真を見せ、次期当主争いを辞退しろと取引を持ちかけます。新便器と一緒に写っている、「X−MEN」のジャガーノートみたいな覆面をした謎の女性。その正体は…何と死んだはずの百合子だった!?



 半年前、立花邸の火事(原因:ほっこり兄さんのタバコのポイ捨て)で焼死したと思われた百合子。その百合子が生きていた…?


今週、目隠しをされた慎太郎が、新便器の運転する車に乗って、山奥へと向かいます。そして辿り着いたのは、ずいぶんと山奥に有る一つの小屋。新便器の話だと、ここに百合子がいるとのこと。


はやる気持ちを抑えてドアを開けようとすると…ここでヤンデレ真智子たんの姿が!!

新「ふふ、病人には世話する者が必要だろう?」


どうやら火傷を負った百合子を世話する為に、新便器は真智子たんに世話をさせているようです。火事の後、唐房家を去ろうとしてた真智子たんも、百合子お嬢様の為ならと、お世話を引き受けたみたいです。


しかし真智子たんといえば、以前出刃包丁で新便器を刺し殺そうとしたほどのヤンデレ娘。そんなヤツを再雇用するとか、どんだけ懐広いんだよ新便器さんwww



それはともかく、ついに慎太郎は、覆面をしたジャガーノート百合子と再会を果たします。ろくにメシを口にしないせいか、身体は骨と皮だけでガリガリ状態と、すっかり痩せ細ってしまっています。しかし慎太郎は彼女を覆面から見える瞳を見て確信します。

慎太郎「ああ…間違いない…覆面をしていようとわかる
私にはわかる、百合子だ…」


さっそくジャガーノート百合子に声をかけ、手を差し伸べる慎太郎。
ところがジャガーノート百合子は、その手を「アア!!」と払いのけて、拒絶というよりは、おびえているかのようなリアクションを見せるではありませんか。コレは一体どういう事なんだぜ?

真智子「慎様…おそらく百合子お嬢様は慎様を認識されていません
百合子お嬢様は、あの火事より以前の記憶が…記憶が失われているのです」


なん…だと…?


ベッタベタな展開ですねえ。火傷で記憶喪失ってのは、ちょいと無理ある気もしますんで、転落して頭打ったとかですかね。


他にも、新便器や真智子たんのことを「マチコ」「アラタ」と呼んでるあたり、記憶喪失というか、幼児退行も入っちゃってる感じです。





しっかし、「マチコ」「アラタ」とか、とんでもないカタコトっぷり。やっぱりコレ百合子じゃなくって、その辺の日本語覚えたての外国人女性を捕まえてきたんじゃね?と、読者としてはついつい疑ってしまいます。



次期当主争いから辞退してまでの、感動の再会!…とはいきませんでしたが、慎太郎はガッカリしたり、新便器にブチ切れたりはしません。むしろニコッと笑いながら…。

慎太郎「この方は百合子お嬢様…過去なぞ、記憶なぞ無くて結構
また二人で未来を紡いでいける、これ以上の悦びは御座いません
兄上には心からお礼を申し上げます
よくぞ百合子を助けていただきました」


むしろ慎太郎は、新便器に逆にお礼を言っちゃうほど。これにはさすがの新便器も予想外。
まあ。「新様ありがとおおお!!」などと、どっかの全裸男爵みたいなことを言い出したら、どうしようかと思いましたが(汗)



空気を呼んだ新便器は、しばらく2人っきりにさせてやるYO!と真智子たんと共に下山。いきなり初対面のヤツと2人っきりにさせられて、パニクったジャガーノート百合子は、慎太郎に激しく抵抗しますが…。

慎太郎「大丈夫大丈夫…
以前約束したでしょう、私があなたを守りますから…
私があなたを必ず救います…いいですか、必ずです!」


うーん。コレは来週からの展開が全く読めないぞ。来週からジャガーノート百合子育成SLGみたいな展開になるのかな。


もっとも、目覚めた怪物がわずか一週で退場しちゃうほど、最近の展開はメチャクチャ早いので、来週あたりに、もうジャガーノート百合子の記憶が元に戻っちゃってても、まったく不思議じゃないんですが(′・ω・`) 


まあとにかく、つづく。



ところで、今週読んでて思ったんですけど、今週の新便器は、妙に慎太郎に優しいような…?

慎太郎が、ジャガーノート百合子に会う替わりに次期当主争いから辞退したので、敵とはみなさなくなったから…と、そんなところですかねえ?



せっかくだから、これまで新便器が行ってきた優しい行動を振り返ってみましょうか。

●ほっこり兄さんに雇われた春日と世界のナベアツにレイープされそうになてた百合子を救出する。


●燃え盛る屋敷から、百合子(弟の恋人)を救出する。


●ひどい火傷を負い記憶喪失となった百合子(弟の恋人)を治療し、養生させる。


●奥さん亡くして傷心しきった全裸男爵に、シャブと酒のチャンポンと9Pを与えて心を癒す。


●金に困った全裸男爵に、ぽぽぽぽーん200万円をプレゼントする。


●勝ち馬を見誤りそうになってた喬子を寝返らせ、接吻をしてあげる。


●自分を包丁で刺そうとした真智子たんをまさかの再雇用。


●実は密かに実力を認めている弟の慎太郎を、恋人と再会させてあげる。


●慎太郎と百合子を二人っきりにさせるべく、空気を読んで真智子たんと下山する

あれ?便器兄さんって、実はメチャクチャいい人だったんじゃね?





たとえこんな悪人ヅラしてても、まあコレはアレですよ。極度のツンツンババアである清音(ババア)の息子なんですから、この程度の悪態は付くのはむしろ当然なのかもしれません…たぶん。


しかし、この新便器のツラ、見れば見るほど腹立つ表情してるなあ。