「彼岸島」は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島「彼岸島」を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。
現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!
雅の息子の1人「蟲の王」を倒したものの、変異した勝っちゃんの左腕は元に戻らぬまま。元に戻すため、そして佐吉のかたき討ちのため、拷問野郎が逃げ込んだという、“血の楽園”へ到着した明さん一行。
バサバサ様と戦ってるうちに橋を封鎖された明さんと鮫島様以外のメンバーは無事に血の楽園には入れましたが、樽の中に入ったままの勝っちゃんはそのままトラックで運ばれ、さらに途中でバレて大ピンチ!
しかし突如勝っちゃんの左腕に憑依していた「ヒー坊」が触手を伸ばして吸血鬼たちを一掃してくれましたが、代償として母体の勝っちゃんには尋常じゃない痛みが走ってしまうのだった…。
トラックの吸血鬼たちを倒した勝っちゃんがトラックから出てきて目の当たりにしたのは、争いとは全く無縁そうな平和な風景。
道では親子連れやJKっぽい娘が日常会話を楽しみ、文明もしっかり営まれているようです。治安もめっちゃよさそう。
(なぜか女子供しか描かれてないのは伏線かなって気はしますが…)
これが…「血の楽園」…!?
平和そうな光景を目の当たりにして、勝っちゃんは思わず「ウイルスのばらまかれる前の、平和だったあの頃に戻りたい…」と思わず涙ぐんでしまいますが…まあこの辺は痛いほどわかりますなあ。
なんだかんだでまだ小4のガキんちょだものなあ。全くマサの野郎もひでェ事しやがるぜ。
でも、アイツらみんな牙生えてるから吸血鬼だ…人間の敵だからみんなぶち殺さなきゃ…と決意をみなぎらせる勝っちゃんの前に、騒ぎを聞きつけたポリ公どもがやってきたので、慌てて逃げ出します。
…って、まともな警察官も機能してるんすねえ。彼岸島の中にいた、なんちゃって交番のポリ公を思い出すなあ(´・ω・`)
デパートのトイレに引きこもって逃れようとする勝っちゃんでしたが、見つかってしまい大ピーンチ!
ヒー坊の触手でなんとか全員撃退したものの、トイレから出てきた血まみれの少年を、道行く人たちは「嫌ァァァ人殺し!」「みんな逃げて通り魔よ!」などと叫んで逃げまどうのでした…。
しかし、一見平和そうな世界の中で、一人だけ異質な人間が異端児扱いされる…ってのは、まるでPOSTALみたいな海外残虐ゲームや、UndertaleのGルートをプレイしてる気分になりますねえ。平和な中に潜む凶器が実によく描かれている気がするェ。