(20201221) 彼岸島 48日後… 第267話「野球ボール」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



雅の息子の1人「蟲の王」を倒したものの、変異した勝っちゃんの左腕は元に戻らぬまま。元に戻すため、そして佐吉のかたき討ちのため、拷問野郎が逃げ込んだという“血の楽園”へ向かう…!!



血の楽園の情報を求めて、イカダでさまよう明さん一行のもとに、突然野球のボールが。
どうやらビル内にいた人間が助けを求めてボールを投げ込んだみたいですが、この辺はつい最近終了した「くまのプーさんのホームランダービー」を意識しているのかもしれません。
そういや以前明さんもプニキしてたことあったしなあ(′・ω・`)



で、中に入ると吸血鬼どもがプレス機で人間をミンチにかけて、特製ブラッドジュースをいっぱい製造してるわけです。
相変わらず世界観が北斗の拳だあ…。


令和の時代になって、今更こんな「奴隷が輪になってグルグル回してる謎の機械」が、ギャグでもなんでもなく出てくるあたりが、実に凄ェセンスだと思うんですが、まあ電気とかまともに通って無さそうだから、人力に頼ってるんだろうなあと想像すると…なるほどよう考えちょる。

そして、吸血鬼どもは、集めた血を樽に詰めてるみてェですが、短期間にこんなに血をいっぱい集めても、血が固まって使いモンにならなくなるんじゃないですかねえ…?
ブドウ酒みたいなぞんざいな扱いだから、ちくしょう!!



明さんは最初様子を見ていたわけですが、吸血鬼の大将が「血の楽園」という単語を口にしたのを見計らってから殴り込みをかけるあたりは、実にしたたかっすね。
人間は全員助けなきゃ!という信念ではないリアリストっぷり。なんたる救世主様だ(′・ω・`)





「口を割るか、死ぬか、選べ!!」って…。
口割ってもどうせこの後絶対殺すんだよなぁ…。