「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生(以下コピー機先生)の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。
前回までのあらすじ
16世紀。「海賊王に俺はなる!」とかいうどっかのゴム人間みたいな目標を持った大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)は、永遠の富と幸福が約束されるという「聖杯」および、聖杯を手に入れるために必要な4枚の金貨を求めて、日本を飛び出し大航海へと乗り出します。
実はイスパニアの密偵だったヴェロニカ姐さんから「ぶわ〜〜〜っ!!」と唇を奪われ&睡眠薬を盛られ、持ってた金貨を奪われちゃったカイリですが、再会した織田信長・カルカッタで金貨を奪い合ったエル・ドラコことドレイク(鎧のおっちゃん)達と手を組んで、スペイン相手に金貨をブン取る作戦を決行!信長たちがスペイン艦隊をひきつけてる間に、カイリと露庵(ヤムチャ)はグスマン提督の本拠地へ乗り込み、牢屋に囚われてたエミリオを救出!!さらにはヴェロニカ姐さんの説得に成功し、あとはスタコラサッサだぜー。
というわけで、無事に帰ってこれましたよ。エミリオを救出。姐さんも説得に成功。ついでに海に飛び込む直前に、姐さんがグスマン提督から金貨を強奪することが出来たので、これでめでたしめでたし…。
…とそうならないのが、コピー機先生クオリティ。
ここで当初の予定通り金貨を2枚持って帰れてれば特に問題はなかったんですが、1枚しか持って帰れなかったからさあ大変。「お前らなんで1枚しか持ち帰れなかったんだ(゚Д゚)ゴルァ!」って事になって、カイリと信長はあわや一種触発の状態に陥って、鎧のおっちゃんと洋便器があたふたします。
ってか、おっちゃん普通に生き残ってるな。てっきり死んだかと思ってたのに(汗)
弥助とヴェロニカ姐さんも加わって、なんだかお互いけん制し合いで、ごちゃごちゃしててよく分からん状況になっちゃってますが、決め手になったのが、カイリのお腹に巻かれたダイナマイト。
お腹にダイナマイトはアレですね。「北斗の拳」のジャッカルや「男たちの好日」の黒須、そして「バレンタイン心中」の主人公など、古今東西多くの猛者どもが脅しの手段として用いてきた、典型的手段。
もっとも今回の場合は「ダイナマイトに見せかけた別の物を使ってた」というブラフパターンでしたけど、ここで甘蔗(サトウキビ)を持ってきたのはGJ展開。今までの回で不自然にサトウキビを登場させてたのは伏線だったんですね。やるな。
最後は信長の気まぐれで金貨を1枚ゲットし、さらに「オレは金貨に興味は無いもんね!」とか言ってたオランダのおっさんの案内で、カイリたちはオランダに寄るそうですよ。
そろそろ強烈というか個性的な新キャラをパーティに加えて欲しいですなー。ネタキャラっぽいヤツとか。