(20120803)今月の海傑エルマロ 第十一話「悪童、再起す。」(「第46代 棗希朗衛門」の感想もあるよ!)

「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。


前回までのあらすじ


16世紀。「海賊王に俺はなる!」とかいう目標を持った大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)は、海賊の親玉・王直さんと意気投合し、船に乗せてもらう事に。とりあえず「聖王の杯」というレアアイテムを求め、喜望峰へ向かう事になった一行ですが、途中立ち寄ったカルタッタで、獅子の金貨に目を付けたドレイク提督(鎧のおっちゃん)達に襲撃されてしまったカイリ達。王直さんはカイリ達を逃がすため、自ら囮となり、爆弾を積んだ小舟とともに特攻。こうして貴重なおっさん萌えキャラ・王直さんは逝ってしまったのでした。

カイリ達を乗せた船はボロボロになりながらもどこかに到着。しかしカイリは自らの無茶のせいで王直さんが逝ってしまった事に責任を感じ、船内で酒をガブ飲みするばかり。


おまけに王直さんの手下だったモブ海賊どもは「お頭ならともかく、テメー等新入りなんかについてくわけねえだろ(゚Д゚)ゴルァ!」と捨て台詞を残して船から去ってしまいました。店長も申し訳なさそうに立ち去っちゃいます。


結局部下の大半が離れ、ボロボロの船、露出狂姐さん、遊女、ヤムチャ、虎だけが残り、新船長カイリ、早くも絶望感いっぱいのスタートです。



しかしまあ、このマネキンモブ海賊どもの言う事もごもっともです。「夜王」や「華と修羅」のようなシリアスな笑い的な爆発力では劣るこの作品で、NO.1ヒロインの座を欲しいままにしてきた王直さん亡き後、この漫画は何を生きがいに読んできゃ良いんだよこんちくしょうと多くの読者の皆さんは思った事でしょう。


しかしそこはコピー機先生です。この後、ポスト王直様になりうるかもしれない良キャラを次々と登場させていくのです。



カイリ達が流れ着いた場所はどうやら奴隷商人たちの縄張りらしき場所。店長達マネキンモブ海賊どもは、新しい船を借りるor略奪しようと、ある建物に目をつけるんですが、罠に引っ掛かったと思いきや、ハ−ト様みたいな巨漢のデブが現れて、店長たちマネキンモブ海賊どもを生け捕りに。「はぅ〜お持ち帰りー!」と自らのアジトへと拉致ってしまうのでした。






ビスコという名のこのハート様ハート様山下清の要素を付け足した心優しきバター・ビーンといったところでしょうか…ってどないやねん(′・ω・`) 時々表情が「華と修羅」の美彦様(ほっこり兄さん)っぽくなるのもポイントですね。


おまけにハート様の上司と思われるヒゲのオッサン(アルフォート兄ちゃん)は、鋭利な剣山ブーツでマネキンモブ海賊の足を踏ん付けて血まみれにさせたりと、こっちはこっちでやりたい放題。なんというドSっぷり。


どちらもなかなか魅力的なキャラですね。ハート様の方は根っからの悪人タイプには見えないから、もしかしたら仲間になりそうな気もするぞ。wktk



つづく。



さて、8月3日発売の「週刊漫画ゴラク」にて、コピー機先生の新作「第46代 棗希朗衛門」の連載がスタートしました。


最近の「週刊漫画ゴラク」は、どういうわけだか、かつてWJやYJあたりで活躍していた漫画家さんが集まるようになっており、メンツだけなら相当豪華な顔触れに。サッカーで例えるならば、カタールや中国の金持ちクラブチームが金に物を言わせて、ヨーロッパで活躍してきた一流選手を集めてるようなモンですね。
そしてそのラインナップに、とうとうコピー機先生が加わったわけです。



でまあ今回の新作ですが、勘の良い方ならお気づきでしょうが、どうやら黄龍の耳」の続編のようです。



いつの間にやら速攻で打ち切られた「憑鬼の剣」、いつの間にやら打ち切られたらしい「トウキョウ・シティヴァイス」「海傑エルマロは今のところ打ち切られずに頑張ってますが、どっちかって言うと、こっちは雑誌の方が先に潰(ry と、イマイチパッとしない感じになりつつあるので、ここらで巻き返していただきたいところ。


でも前作に当たる「黄龍の耳」は、読んだ事無いしなあ、ついて来れるのかなあ…。と不安になりながらも、第1話が掲載されているゴラクを手に取ると。



舞台はなんと歌舞伎町のホストクラブ!!なんてこった。「黄龍の耳」の続編かと思いきや、まさかの「夜王」的展開www うわー、これは完全に予想外だったわ…。


どうやら今回の主人公・希朗衛門(キロ)はホストをやっているようです。もっともドジってばかりで運も無い、不幸な星の下に生まれてきたような男みたいですが。で、そのホストクラブには…。





何してはるんすか聖也さんwww



まさかこんなところで聖也さんが!!これは完全に不意を突かれました(;´Д`)


しかしこの聖也さん、なんというか、しばらく見ないうちに夜王時代に見せてたオーラが無いと言うか、ものすごくショボく見えます。もっとも、それはそれで凄く笑えるんですけどね。


 まあでもピンチの時にキロを心配したりキロが帰って来た時は暖かく迎えてあげたりと、普通に良い人みたいだぞこのニセ聖也さん(′・ω・`)



さて、そんなホストクラブに「カブキ団」というストリートギャングが乗り込んできましたよ。





ちょwwwこっちにもハート様がwwww


エルマロに出てきたハート様はまだ愛嬌があってどこか可愛らしげな部分が残ってるのに、こっちのハート様は顔とかボディとかにいかつい入れ墨が入ってるわ、手には釘バット持ってるわ、完全に世紀末の人間じゃないですかやだー!!



キロはこのハート様に一方的にボコボコにされるのですが、ひょんな事から耳に穴が開いて黄龍の耳」の能力発動!絶大な強さと強運、そして女をメロメロにしちゃう魅力を手に入れたキロは、ハート様あっち向いてホイ対決を挑みます。


 ルールはじゃんけんに勝利したほうが、あっち向いてホイの要領で相手をブン殴る事が出来る、と言うもの。一見公平に見えるルールですが、絶大な強運を手に入れたキロがじゃんけんに負ける事は絶対に無いわけで、ハート様はこの後一方的にキロにボコられ続けるんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ。
なんかもうアレだな。バーサーカーソウル」状態ですね。もうやめて!とっくにハート様のライフはゼロよ!!



なお、前作からのキャラとして、ミス・ゴードンという金髪エロ美女が登場するんですが、キロが生まれた頃と現在とで、まったく歳を取っていないように見えます。


…ひょっとするとミス・ゴードンに関しては、前作「黄龍の耳」で使ってたコピー素材を再利用するつもりなのか?なるほど。下手に老けさせたら前作のコピー素材、流用出来ませんもんね!コピー機先生ならマジでやりかねないから恐ろしい(゚Д゚;)



しかしこの「第46代 棗希朗衛門」、第2話以降はどういう展開になるのやら。ぶっちゃけこのままホスト漫画として。キロが歌舞伎町の夜王を目指すストーリーになったとしても、個人的には一向に構わないのですが(′・ω・`)



個人的には覚醒したキロよりも、ニセ聖也さんの方が気になっちゃってしょうがありません。実はニセ聖也さんも耳に穴を開けると秘められた能力が覚醒して、ムキムキボディになって聖也さん化するとか、そういう展開になったら胸熱(′・ω・`)