「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。
前回までのあらすじ
16世紀。「海賊王に俺はなる!」とかいう目標を持った大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)は、海賊の親玉・王直さんと意気投合し、船に乗せてもらう事に。とりあえず「聖王の杯」というレアアイテムを求め、喜望峰へ向かう事になった一行ですが、途中立ち寄ったカルタッタで、カイリ達が聖杯を手に入れるために必要なアイテム「獅子の金貨」を持ってる事を知ったドレイク提督(鎧のおっちゃん)が、カイリ達の海賊船を襲撃。カイリは鎧のおっちゃんにぶった斬られ、生死の境をさまようのでした。
●冒頭は、生死の境をさまよってるカイリが、カイリと露庵(ヤムチャ)の少年時代の回想シーンへ。二コラという名の、夜王に出てきた桃氏をピザにしたようなオッサンが、気が付いたら何者かにぶっ殺されていたという、なんだか謎だらけの展開。というかこのおっちゃん、何気に金貨持ってるんだよなー。殺された時に取られたっぽいですが。
●しばらくするとカイリは船の上で目を覚ますんですが、鎧のおっちゃん達の船が追っかけてきてきており、大砲をバンバンぶっ放してきます。鎧のおっちゃんは相変わらず「スペイン」って言えずにスペスペ連呼してます。もうコイツアレだろ。「スペイン」って単語を口にすると死んじゃうとか、そういう呪いをかけられてるとしか思えないよ(′・ω・`)
向こうの方が船の速度も上で、逃げようとしても追いつかれるし、大砲の射程も向こうの方が上。このままだとやられるのは火を見るより明らか。すると王直さんは、小船に大量の火薬を積むように店長に指示。コイツで特攻をかけて鎧のおっちゃんの船のどてっぱらに風穴を空けて、そのスキにトンズラー!という算段のようです。そして「俺も海賊の端くれ、まだ策はある」「部下を守る…それが頭の務めだ」「前に進むにゃ犠牲が必要な時もある」などと、急に死亡フラグめいたモノを口走り始める王直さん。ま、まさか…!!
王直さん「李…次の船長はこいつだ、それでいいな?」
と、カイリに船を託して、王直さんは火薬を積んだ小船で特攻。
お、王直さーん!!!!
なんてこった…。この漫画最萌キャラクターの王直さんがアッサリ逝っちまったよウワァァン・゚・(ノД‘)・゚・ 最初出て来たときは完全な悪人ヅラで、てっきり最初の2話でぶっ殺されたもんだとばかり思ってたヤツが、いつの間にやらこの漫画に無くてはならない萌えキャラと化していたのですから、たいした出世でしょう。
特に傷口に腹パンして気絶させたカイリを抱き締めながら「部下を守るのは俺の役目だ、お前ばかりにいい格好はさせられねェんだよ」と漏らす王直さんのシーンは、俺が女なら股を濡らすね状態と言っても過言ではありません。
いやーしかし、こうなっちゃうと今のところ、この漫画でネタ的に見処のあるヤツは、鎧のおっちゃんぐらいしかいないんですが、大丈夫なのかこれは。一刻も早いネタキャラの出現が待たれます。
あ、なんか9月にコミックスが出るらしいですよ。つづく。