(20130401)今月の海傑エルマロ 第十九話「悪童、再会す。」

「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生(以下コピー機先生)の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。

前回までのあらすじ


16世紀。「海賊王に俺はなる!」とかいうどっかのゴム人間みたいな目標を持った大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)は、永遠の富と幸福が約束されるという「聖杯」および、聖杯を手に入れるために必要な4枚の金貨を求めて、日本を飛び出し大航海へと乗り出します。

 ラス・パルマスで、実はイスパニア密偵だったヴェロニカ姐さんから「ぶわ〜〜〜っ!!」と唇を奪われ&睡眠薬を盛られ、持ってた金貨を奪われちゃったカイリは、早速イスパニヤの艦隊に殴り込みをかけますが、戦況はなかなか厳しいところ。ところがここで突如織田信長の乗った船が登場!結局信長に助けられた形となったカイリは、信長のアジトに連れられ「手を組んでスペインブッ潰して金貨ゲットするZE!」と持ちかけられるのでした。


●翌日。結局信長の誘いに乗って、一緒にスペインをブッ潰す事を決めたカイリと露庵( ヤムチャ)。
どうやら信長はカイリ以外にもスペインをブッ潰す同志を集めていたようで、これまで全く出てこなかったオランダ人のおっちゃんも唐突に出現、同席してるのですが、更にここで…鎧のおっちゃんと洋便器キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!


姿を現したのは、依然インドでカイリ達と金貨をめぐってひと悶着あった、イギリスのサー・フランシス・ドレイク提督(通称「エル・ドラコ」(悪魔))。
あーそっか。コイツもスペイン大っ嫌いなんだよなあ。「スペイン」の「スペ」って部分を口にしただけで、こめかみの血管がビキビキ言っちゃって、「スペ…スペ!」とろれつが回らなくなる、鎧のコスプレの良く似合う、面白いおっちゃんです。


そして側近の洋便器は…ああなんだっけ本名忘れた。まあいいや。
とにかくこいつはなまじっか顔が「夜王」の肉便器「華と修羅」の新便器兄さんと同じツラをしてるせいで、ただ出てきただけで笑えちゃうからずるいなあ洋便器は。大したヤツじゃないんですけど。


当然因縁のあるもの同士なので、互いの姿を捉えたカイリ達と鎧のおっちゃん達は思いっきり身構えるのですが、カイリが持ってた金貨を奪われたと知った鎧のおっちゃんは「…ならばもう彼らに遺恨は無い」とあっさり引き下がり、急に仲直りしちゃうのでした。相変わらず器がデカいのか小さいのか分からんなあwww


…さて、役者が揃ったところで、スペイン相手に仕掛ける大いくさの作戦会議をおっぱじめようとする信長ですが…ここで突然カイリたちに質問したり、ヴェロニカ姐さんの悲しい過去話を持ち出す鎧のおっちゃん。ちょwwお前空気読めwww久しぶりの出番だからってアピリ過ぎだろwwww



…というわけでしばらくはヴェロニカ姐さんの過去話が中心になりそうな今後ですが、まあそれはともかく、ここで鎧のおっちゃんと洋便器が味方になるというのは熱い展開で(・∀・)イイ!! ですね。


最もこういうキャラって、敵だとメチャクチャ強かったのに、仲間になった途端、急に弱体化しちゃうのが漫画の常だからなあ。
おまけに「俺…スペインから金貨取り戻したら、信長から1枚貰っちゃう約束なんだ…」などと、あからさまな死亡フラグ立ててるし。
うわー、これ絶対途中で死ぬだろ、鎧のおっちゃんwwww


まあ、今回唐突に出てきたオランダ人のおっちゃんも、すぐ死にそうなツラしてたけど。



●…さて「週刊漫画ゴラク」にて、またもやコピー機先生の新連載が始まりました。「シェラネバダのBIG FOOT」(画/井上紀良 作/かわさき健)。


この前あっさりと全3話の読みきりは終わったのですが…。ベッタベタな展開ながらも、無骨なオッサンが問答無用でクソ外道をぶちのめすという、読み終わってスカッとする内容で、とても良かったと思います。


そして忘れちゃいけないのが、最後のド迫力ファックシーン。
それまでは無骨なオッサンで、女に対してあまり興味を示してなかった主人公・ビッグフットが、最後のセックルシーンになると、突如表情がコミカルになるというギャップがなんとも言えない笑いを生み出してました。なんか思いっきり満面の笑みでルパンダイブしてたし。


そして最後は直接描写は無いものの、豪快な揺れとともに「ウオオオッ!」とか叫んでたしなあ…。なんだこれは、たまげたなあ…。


やっぱりコピー機先生のセックルシーンは、どう頑張ってもギャグシーンになってしまうんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ。