(20120602)今月の海傑エルマロ 第九話「悪童、斃れる。」

「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。


前回までのあらすじ

16世紀。「海賊王に俺はなる!」とかいう目標を持った大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)は、海賊の親玉・王直さんと意気投合し、船に乗せてもらう事に。とりあえず「聖王の杯」というレアアイテムを求め、喜望峰へ向かう事になった一行ですが、途中立ち寄ったカルタッタで、カイリ達が聖杯を手に入れるために必要なアイテム「獅子の金貨」を持ってる事を知ったドレイク提督が、カイリ達の海賊船を襲撃しちゃうのでした。

サー・フランシス・ドレイク提督(以下:鎧のおっちゃんと表記します)。「エル・ドラコ」(悪魔)とも呼ばれ、女王陛下の直臣であり騎士(ナイト)の称号を持つ唯一無二の海賊で、世界を一周した本物の船乗りなんだそうな。


そんな鎧のおっちゃんですが…なんだかんだで良いキャラしてるなー。カイリよりも剣の腕は強いのに、露庵(ヤムチャ)に狙撃されちょっとビビったり、虎に引っ掻かれてダメージを食らったりと、強いのか弱いのか良く分からん…。


あ、そうか。もしかしたら虎がメチャクチャ強すぎるのか!


まあ、確かに「花の慶次」でも前田慶次(かぶき者)が「虎はなぜ強いと思う?もともと強いからよ」とおっしゃってましたからね。そりゃ鎧のおっちゃんも苦戦するか。


しかしまあ、主人公よりも活躍しちゃう動物キャラってのもある意味斬新ですが、なんだか身もフタもないなあ(′・ω・`)


仮に鎧のおっちゃんが本当に強かったとしても、見た目がオッサン顔のせいで、なーんかショボく見えるんだよなあ。この人。部下のロブ(洋便器)のほうが、よっぽどボスっぽく見えちゃいます。



●そしてやっぱり、スペイン人が大っ嫌いらしい鎧のおっちゃん。


よく、相手が嫌いである事を表すのに「顔を見るのも嫌だ」ってのは有りますけど「名前を口にするもの嫌だ」ってのは、相当なもの。


しかもコイツの場合、人の名前どころか、国籍の最初の2文字「スペイン」の「スペ」って部分を口にしただけで、こめかみの血管がビキビキ言っちゃって、「スペ…スペ!」とろれつが回らなくなる始末。まったく、どんだけスペイン嫌いなんだよお前はwww


どうやら「根絶やしにしたいぐらい(スペイン人が)憎いんだよコンチクショー!」って事みたいですが、昔よっぽどスペイン人に嫌な事されたんだろうなあ、このおっちゃん。それこそトラウマになっちゃうぐらい。もうカイリや聖杯の事より、鎧のおっちゃんの悲しい過去のほうが気になっちゃってしょうがありません。



●今月の王直さんは、のっけからカッコ良いポーズで船から飛び下りると「部下にだけ働かせるようじゃ頭は勤まらねェんだよ!!」と叫んで、ザコ相手にケンカキック!!王直△!!


しかし鎧のおっちゃん達の軍勢が多すぎて苦戦を強いられると、思わずカイリに弱音を吐いちゃったりと、おっさん萌え読者のハートを鷲掴みですね!!…いるのかそんな読者(′・ω・`)

王直さん「だが俺は、李たちを失うわけにもいかん…」


李?そんなヤツ居たっけ?新キャラか何か?と思ってたんですが…何だ、店長のことか。意外すぎて盲点だったぜ(汗)
そのほかにも今月は、カイリのフルネーム(和光海里)が判明したり、なんかいろいろアレですねー。



●結局カイリは鎧のおっちゃんにぶった斬られ、王直さんたちは命からがら逃亡。金貨はどっちの手に渡ったたかは分かりませんが、一応ヴェロニカ姐さんも無事です。そんでもって生死の境を彷徨ってるカイリの回想シーンが現れたところで、次回へつづく。


うん。やっぱり虎がチート級に強いな。あとカイリが斬られてブチ切れ状態のお初が、白目向いて虎にまたがってるシーンが無駄にホラーチックでした(′・ω・`)