今週の夜王 第202話「翼の決心」

 遼介と新人ホストの翼(イカロス翼・本名:石川耕三)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。ここまでのところはほぼ互角。勝負の行方は互いの誕生日である月末に持ち越されそうな流れとなります。
 しかし、勝利を求めるあまり余裕がなくなり、「(女性客からもらったプレゼントを)売って金作って高い酒注文しろ(゚Д゚)ゴルァ!」などとムチャクチャなことを言い出すイカロス翼。
 果たして彼の過去にはどういった秘密があるのか…?



(僕が愛夢さんを守らなくては…
あの人は本当は弱い人間なんだ…だから僕が守るんだ!!
そのためには、まず黒服として一流にならねば…!)


 冴えないボーイだった耕三ですが、こうして目標が出来たことで、ボーイとしてめきめきと頭角を現し、周囲の評価もうなぎ登りです。
なんかいつの間にか、坊主頭から洒落た髪型に変えてるし。


(…愛夢さん…聞こえますか?
あなたの所へ迎えに行く、僕の足音が…)


 


ちょwwwなんだこれwww


なんだかものすごいイメージ映像です。
愛夢の顔にかかる集中線が神々しすぎます。
これじゃあ愛夢がどっかの教祖様みたいだよ!

逆に言えば、耕三にとって愛夢はそれほどの存在価値があるっていう事なんだろうけど。



そんなある日、耕三はついに愛夢にアタックを仕掛ける時がやってきました。


「いつか送迎してる時に、愛夢さん言ってましたよね…
“キャバクラで働くのは大変だ”って…
だから僕はその苦しみから愛夢さんを解放してあげたいんです・!」


そして耕三は300万ほど入った自分の通帳を見せ、愛夢に「僕と一緒になって欲しいんです!」とブチまけます。


「貴方は無理をしている…僕には分かるんだ…貴方はキャバ嬢には向かない…
本当は男を転がして金を稼ぐキャバ嬢なんて仕事は向いてないんだ!
貴方は優しい女性だ…弱い女性だ…だから僕が守りたいんだ!!」


 それを聞いた愛夢は、しばらくあっけに取られたあと…笑い出しちゃいます。


そりゃそうだよなあ。
愛夢はキャバ嬢大変だとは行ったけど、やめるとは一言も言ってないし、
日本一のキャバ嬢に「貴方はキャバ嬢には向かない」っていうのは、どう考えても暴言だし、
そもそも300万程度の貯金で愛夢とくっつこうと考える自体ムチャですし…なんだかもう、どこをどう突っ込んでいいのかってぐらい突っ込みどころ満載で、これじゃあ耕三が頭の弱い子に見えちゃうよ。


「私は誰かと付き会う気ってないの…ゴメンね…それじゃ!」


結局、耕三は愛夢にあっさり振られちゃうんですが、諦めきれない耕三はその後も何度の愛夢にアタックしちゃいます。ああ、見苦しいッたらありゃしない。

あんまりしつこく付きまとうもんだから、マネージャーに呼び出され「愛夢には仕事以外では近づくな!」と注意されてしまうのでした。



 先輩に注意され、自宅で1人思い悩む耕三。おそらくこの時にはエトランゼに行く気は既に失せているものと思われます。
エトランゼから携帯に電話が掛かってきても、思わず「ガアアアッ!!」と携帯ブン投げちゃいます。


 


 しかし、ずいぶんと気合いの入った投げかたですねえ。
 アミバ様が杖ブン投げたのといい勝負ですよ。



 そんな彼の脳裏に浮かぶのは、愛夢が気になる男として口にしてた「ロミオの遼介」という人物。


 そもそも愛夢は遼介のことを「なんだかとんでもないヤツで、人間的に大きな男なので興味がある」と口にしたんですが、耕三は愛夢が遼介のことを隙なんだと勘違いしちゃてるわけで。



 遼介のことが気になったので、ロミオの様子を物陰から観察していると、ちょうど遼介・修さん・卓也(ヤムチャ)が店から出てくるところに出くわします。


(あれが遼介か…輝いてる…ホストの連中みんな輝いてる…
なんて美しい表情してるんだ…これが…
これが愛夢さんを惹きつけたものか…!)


そして思い返されるのが、愛夢が言った「あなたがロミオに入ってNO.1 の座を奪ったら、あなたに興味が沸くかもね」という言葉。
これを間に受けてしまった耕三は、ホストになる決心をしますが、この顔では…。


そんな彼の目に飛び込んできたのは…美容整形外科の看板!!
耕三は全てを投げ打って、改造手術を受けるのです。


ちなみに美容整形外科で、耕三の顔に巻かれた包帯を取る際、「綺麗…素敵ですよ」って言ってる助手の女性は、以前イカロス翼を耕三くん呼ばわりしてた、酔っ払い女です。

なるほど。だから知ってたんだね…って、プライバシーの侵害だろそれ!!


こうして、耕三は羽ばたくための大きな“翼”を手に入れたのでした。
全ては愛夢に振り向いて欲しいがために…。



 つーかこれ…完全に耕三の逆恨みだよ!!
 遼介はただ普通にホストの仕事してただけだし。
 こんなのにいいように振り回される、遼介も、翼派の連中も(´・ω・) カワイソスって感じです。


 そういえば、遼介が愛夢に耕三の写真を見せた時「見た事があるような無いような…」なんて反応を見せてましたっけ。

 耕三はあれだけ猛烈に、というより、ストーカーまがいの、店に注意されるくらいにまで愛夢にアピールしまくってたのに、愛夢が全く覚えて無いって事は…。

 愛夢にとって耕三は本当にどうでもいい存在だったんでしょう。
そのへんの道端の落ちてる石っころ並みの存在だった、と。


そう考えると、なんだか耕三も(´・ω・) カワイソス。