今週の夜王　第１９６話「写真の男」

　遼介と新人ホストの翼（イカロス翼）は、どっちがロミオのＮＯ．１になれるかを競うことになりました。ここまでのところはほぼ互角。勝負の行方は互いの誕生日である月末に持ち越されそうな流れとなります。
　そんな中、ロミオ閉店後のアフターで街へ繰り出そうとしていたイカロス翼を「石川耕三」呼ばわりする酔っ払いの女が出現。そしてさらに、歌舞伎町の街中で、孫を探すおばあちゃんが現れ、遼介はおばあちゃんから、孫の顔写真がデカデカと写っているチラシをもらうのですが…。

　おばあちゃんからもらったチラシを持ち帰って、ロミオの控え室の壁に貼り付ける遼介。
　先週はチラシと言っても、ただ顔写真しか載っていなかったのに、今週になったら、後付けで「この人を知っている人は、下記番号に電話を」というメッセージがセロテープで貼り付けてあるのが、井上先生のやっつけ仕事っぷりを表していて、実に夜王らしいなーと思いました（ｗ

　ちょうど近くに卓也(ヤムチャ)がいたので、遼介はヤムチャに、写真の人物に見覚えがないかを聞いてみます。

「う〜〜ん、知らねえなあ…俺、歌舞伎町はそれほど長くねえし…」

　ちぇっ。全く使えないヤムチャだぜ。

　でも誰か知ってる人がいるかもしれないから、しばらく壁にチラシを張っておく事にしました。

　その頃。どっかのしゃれた飲み屋では、源太をはじめとする“翼派”のホストたちがお酒を飲んでいました。

この２週間、翼派として働いて、コレまでになかった充実感を得ていた４人は、もしもこのまま翼派が勝てば、俺たちは修さんやヤムチャみたいにロミオの幹部になれるのか…とｗｋｔｋしています。

まあたぶん無理だろうけどな。

　と、そこへイカロス翼が登場。みんなで乾杯をします。この日は派の結束を固めるための打ち上げ…というわけです。

「…正直、最初は遼介はを切り崩すためだけに
皆さんを僕の派閥に誘いました…
ですが、恐らく皆さんがいなければ
僕が遼介さん…つまり遼介派に勝つ事など不可能だったでしょう…
ありがとうございます！
“あなた達”のためなんて言いません！
“僕”のためにもう少し皆さんの力を貸してください！」

　頭を下げるイカロス翼に「お前をロミオのＮＯ．１にしてやるよ！！」と答える源太達。そんな部下に支持されて(…人の上に立つというのも悪くはないな)とまんざらでも無い様子です。

　その後、財布を忘れたので、ほろ酔い気分でロミオに戻ったイカロス翼。

　ところが控え室の壁に張られていた、おばあちゃんのチラシにデカデカと写っている顔写真を見た瞬間、表情が一変。
　取り乱したイカロス翼は、思わず写真をビリビリに引きちぎってしまいました。

「…この写真、一体誰が…！！」

ハイ、これで

「イカロス翼　＝　写真の男　＝石川耕三」

という図式が成り立ちましたね(ｗ

　これからはコイツの事は｢耕三｣呼ばわりする事にしましょうかね。

　さて、同じ頃。歌舞伎町の街を歩いていた遼介は、チラシをもらったおばあちゃんが「エトランゼ」の店の前で、ボーイともめている光景を目撃します。
　おばあちゃんの話によると、孫らしい人間を｢エトランゼ｣で見たコトがあると言う情報を得たものの、女性1人じゃキャバクラに入れないので、どうしたもんかと困っている所…との事。

　それならば…というわけで、お人好しの遼介は、おばあちゃんを連れて｢エトランゼ｣に入店することになりました。とりあえず知り合いである愛夢を指名しておきます。

「この間は私が店終わるの待ってまで送ってくれて…
今日はまたお店に来てくれた…
もしかして、私にハマっちゃったのかな？」

　ハマったっていうか…まあ、成り行き上店に来ちゃっただけなんだけどな。ある意味アクシデントみたいなもんであって(ｗ

　まずは、愛夢に耕三の写真を見せてみます。すると「こんな顔の人を見たような気がするけど、、客かスタッフかまでは思い出せない」とのこと。

　どうやらこれ以上の手がかりを愛夢から探るのは無理っぽいです。

　でもって、愛夢は日本一のキャバクラ嬢というだけあって、忙しい身。次の指名がきたので別の席に立たなければなりません。それでも粘る遼介に根負けした愛夢は「う〜んとムサ苦しい熊みたいな店長をヘルプにつけてあげる！」と言って、席を立つのでした。

　それから待つ事数分…。その“熊みたいな店長”らしき人物が、遼介たちの前にやってきます。