今週の夜王 第199話「決戦の朝」

 遼介と新人ホストの翼(イカロス翼)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。ここまでのところはほぼ互角。勝負の行方は互いの誕生日である月末に持ち越されそうな流れとなります。
 そんな中、イカロス翼の正体が、一年前に行方不明になった“石川耕三”であることが徐々に明らかに。精神的にいっぱいいっぱいになってきたのか、イカロス翼も徐々に余裕がなくなっているようですが…。



 いつの間にやら決戦当日になりました。正午過ぎに起床した遼介(なぜかブリーフ一丁)は、シャワーを浴びて身支度を整えると、イカロス翼に電話をかけ「店が始まる前に話したい事がある…」と、どっかの屋上に呼び出します。


「こんな所に呼び出して何のつもりです?…さっさと用件を言って下さい」


 遼介に呼び出されて、既に不機嫌そうな表情のイカロス翼。
 遼介はそんな彼に、どうして自分との勝負にこだわるのかを聞きますが、勝負の前に話すつもりはない…と従来の主張を繰り返すばかり。


「もう自分を偽るのはやめにしないか?
何か隠している事があるんじゃないのか?
翼、お前の気持ちは理解できる…しかしどうしてここまでして…」


 遼介がこう口にすると、イカロス翼は拳をぎゅっと握り締め、怒りの表情をあらわにして、ブチ切れてしまいます。


「理解できるだと…?アンタに何が分かると言うんだ…!
思うままに行動し、周りから愛されて
ぬくぬくと生きて来たアンタに
俺の何が分かるって言うんだ!!」


 要するに


ラッキーマンが調子ブッこいてんじゃねえぞ(゚Д゚)ゴルァ!」


と言ってるワケですね。イカロス翼は(w



「遼介さん…死にたくなった事ってありますか?
あなたは人を愛して死にたいと思った事がありますか!?
手に入れられぬものをあまりに愛してしまった時…
人は死を以ってでも悪魔を希求する…
僕は死んだんです…僕は愛を勝ち取るためなら何でもやる…」


 


ちょwww顔面崩壊!!


 なんだかものすごい表情です。女衒の零(アミバ様)に勝るとも劣らない、とんでもない顔芸です。
 というか、このあたりからツラが半分ぐらい耕三に戻ってるように見えるのが恐ろしいところです。



 どうやら愛夢のことを言っているようですが、それ以上追求しようとすると「これ以上あなたの言葉は聞きたくない…」と拒絶。立ち去ろうとします。



 ここまでの流れを見ていると、どうしても


「遼介がイカロス翼を精神的にネチネチ追い詰めている」


ようにしか見えないなあ。とても主人公のやる事じゃないぞ。この卑怯者めが!



 すると今度は「あのお婆ちゃん…あの人はお前の大切な人だろう?」と、お婆ちゃんを引きあいに出して、まだまだねちっこく責め立てようとする遼介。容赦ねえなあコイツは(w


「……さっきも言ったでしょう
ロミオに来る前の俺は死んだんです!
知らないと言った以上、知らないんだ!!」


 遼介の方を振り返ることなく、そのまま立ち去ってしまったイカロス翼。

 後ろを振り返らなかったのは、顔面が偉い事になってしまったから…かなあ?と邪推してみたり。



 …その後、相変わらず耕三の写真を配って情報収集にあたっていたお婆ちゃんに出会った遼介は「俺、耕三君を見つけてあげられるかもしれない」と声をかけます。

 これはもしかして、お婆ちゃんがロミオにやってくる伏線!?うわあ、えらいことになりそうだ。


 遼介と別れた後、相変わらずチラシ配りに精を出すお婆ちゃん。その様子をビルの階段からイカロス翼が見つめています。

 そして持っていた写真…。耕三とお婆ちゃんが仲良く写っている写真を見つめた後、その写真をビリビリに破ってしまうのでした。その表情はどこか寂しげで…。


「死んだんだ…アンタが探している人間は、死んだんだ…」



 その後、ロミオに出勤して来たイカロス翼に、源太たち翼派のホストが「翼、頑張ろうな!!」などと声をかけます。ところが…。


「翼…?誰に向かってモノを言ってるんだ!?
思い上がるな!お前等全員、僕の力でここまでやれてるんだ!
それを忘れるな!!
今日は僕の言う通りに動け!!勝手は許さないからな!!」


 イカロス翼の豹変振りに、困惑する源太達。
 あーあ、こんな事言い出したら敗北フラグ確定じゃないか(w


 こうして、歌舞伎町の歴史に名を残す(らしい)、遼介とイカロス翼の“誕生日対決”が始まるのでした。つづく。