遼介と新人ホストの翼(イカロス翼・本名:石川耕三)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。ここまでのところはほぼ互角。勝負の行方は互いの誕生日である月末に持ち越されそうな流れとなります。
決戦日当日。序盤はイカロス翼率いる翼派のほうが客の入りも多く、気がつけば遼介とは500万以上の差をつける売上を記録します。
一方の遼介は自分を呼び出した愛夢とおばあちゃんに、翼=耕三である事をカミングアウト。耕三をおばあちゃんの前に連れて行くために、負けるわけにはいかないんだ!とやる気を見せるのでした。
(フフ…勝負あったな!!)
売り上げで500万以上の差をつけ、もはや余裕すら見せているイカロス翼。
コピー顔の店長も「どう見たって翼の勝ちでしょ、500万以上も差をつけてるし」などと言ってますが、コピー顔のオーナーは「金額などで二人の差は見えやしない…まだ時間はあるさ…」と、あくまで静観の構え。
今回もオーナーは見てるだけだなあ。結局、遼介に手助けなんかぜんぜんしてないじゃん(w
そんな中お客さんはて絶え間なくやって来て、ついにロミオは満席となります。
事前に決めたルールにより、ロミオが満席になった場合は、遼介派・翼派で仲良く席を半分こするという決まり。
入りきらなくなったお客さんの為に、急遽ロミオの入口に長椅子が設けられ、順番待ちのお客さんが次々と座ります。
やがて、遼介派・翼派両方の客が長椅子に座って順番待ちの長蛇の列を作ります。こうなるとお客さんの回転率の速さがものを言うわけなのですが…。
あんまりにも待たされた翼派のお客さんが痺れを切らして、客同士でケンカしだしたり、もう来ねえよウワァァン・゚・(ノД‘)・゚・ と帰っちゃったりして、翼派の客の流れが次第に止まってしまいます。
残った客もイカロス翼にベッタリで、ぜんぜん帰る気ナッシング。これでは客足が遠のいていくばかり…。
しかし、一方の遼介派のお客さんは「順番待ちしてる間、どっかで時間つぶしましょ」と、お客さん同士で団結。
席が空くまでカラオケBOXやバーに行ったりして、仲良く順番待ち。痺れを切らす客なんてぜんぜん出ません。
また、ある程度満足したお客さんが「あとが控えてるから…」と後から並んでる者に席を譲る姿勢も見られ、結果的にスムーズな回転の速さを見せています。
翼派の客は減っていき、遼介派の客は増える一方。
次第に形勢も不利になるイカロス翼は「遼介派の客は、な…何故待ち続ける!!」と、焦りと困惑の表情がありありと浮かんできます。
そして、それこそがこれが遼介の客と翼の客の決定的な違いであり、決定的な“差”。
さっきオーナーが「金額などで二人の差は見えやしない」と言っていた事につながるわけです。
「翼の客は翼が欲しいためにロミオに来ている…
いわば彼女たちのライバルは翼の他の客だ…
客の女たちは必ずしも翼の勝利に貢献したいわけではない!
だが、遼介の客は一丸となって
遼介をナンバーワンの座に押し上げている…」
要するに、遼介派のお客さんたちは、自分こそが遼介を勝たせるんだー!!と一致団結しているから強いってわけですね♪
でも遼介って自分の都合で(遼介自身は「人のため」とかほざいてるんですが)
1ヵ月くらい店をほったらかしたりとか好き勝手してんのに、どうして女性客はこんなにも遼介に尽くしまくるのやら。うーん。謎過ぎる。
もしかしてボトルにヤバい薬でも混ぜてんのか!?
…と書いた所で、ドラマ版「夜王」で、ロミオのホスト控え室から薬物が検出されてたのを思い出しました。
まあそれはライバル店による陰謀だったわけですけど、まさか本当に…(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
もはや完全に勢いでは遼介派が上回っていました。イカロス翼は追い詰められてうろたえるばかりです。
(嘘だ!こんなの嘘だ…俺の客は俺を待っているはずだ…)
おもむろに店を飛び出し、ドアを開けると、ロミオの入口にはたくさんの女性客がいます。
なんだ、こんなに大勢いるじゃないかとホッとするのもつかの間「アンタが噂の翼クンかな」と声をかける男が出現します。そいつは…なんと高橋先輩だーっ!!!!
「誕生日対決やってるそうだな…
ここに並んでるのはみんな遼介の客だぜ!
あっちの居酒屋もこっちのバーも
遼介を待ってる客でいっぱいだったよ…」
ていうか、今までまったく登場する伏線すらなかったのに、ずいぶんと唐突に出てきたなあ。このエディ・マーフィーは(w
たしか高橋先輩は、アミバ編終了直後に「梨花の目の手術のために渡米する」とか言ってたんじゃないのかよ!…と一瞬思いましたが、計算してみると、ギリギリ渡米直前だから、まあ辻褄は合うんですよね。これが。
でもここで先輩が出てくるのは完全に予想外。 「テニスの王子様」で、河村先輩と石田銀の試合中に、いきなり亜久津が出てくるぐらい予想外。
いやあ、これは倉科先生に一本取られたぜーっという感じです。
「兄ちゃん、アンタを祝ってくれるのは女の子だけだろ…
でも遼介(あいつ)は歌舞伎町(このまち)に
祝われているように」見えるなあ」
登場してからわずか3コマで、イカロス翼んじょ肩をポンと叩き、「兄ちゃん」呼ばわり。引導を渡しちゃいました。
土壇場に出てきて、美味しい所持って行き過ぎだよ、高橋先輩!!
その後、ロミオは遼介派の客で埋め尽くされ、売上額のいつの間にやらイカロス翼を追い越し、7千万台に…って、愛夢出てくる前に勝敗が決しちゃいましたよ(w
なお、ラストで遼介がにんまり笑ってるコマに“これが実力”って煽り分がついてました。どこがだよ!!と小一時間問い詰めたい。 結局今回もラッキーじゃないか(w
それにしても今週は、井上先生のハイレベルな画力(コピーテクニック含む)が随所に炸裂しており、見どころ満載でした。
●扉絵でボトルを持ってる男性二人が、どう見ても顔だけ変えたコピー。
●186ページと188ページ1コマ目。まるで画太郎先生のコピーばりに分かりやすい、そのまんまコピーですね。
●199ページラストのコマ。イカロス翼が「バカな…」と青ざめるシーンで、左前側の女性が、どう見てもアミバ様です。本当にありがとうございました。
●200ページ3コマ目。叶姉妹キター!!
などなど。やっぱり井上先生のコピーテクニックは凄いなあ♪