今週の夜王 第182話「源太の武器」

 遼介と新人ホストの翼(イカロス翼)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。イカロス翼が勝ったら、遼介はロミオを去らなければならないのですが、果たして…?
 そんな中、たった一人での接客に限界を感じ始めていたイカロス翼は、自分の派「翼派」を立ち上げることを宣言。その手始めに最初に彼が目をつけたのは、遼介派の中で一番成績が悪く、さえないホストの源太だったのですが…。



 源太が出勤しようと自宅を出ると、イカロス翼が車に女2人をはべらせて待ち構えていました。そして源太に「同伴に付きあって欲しい」とお願いし、半ば強引に自分の車に乗せます。


 こうしてイカロス翼の同伴に付き合うことになった源太。高級そうなレストランでお食事をするんですが、しかし悲しいかな、さえないホストである彼はすっかり場に飲まれてしまい、ひとり会話の輪に溶け込めず、面白いことの一つも言えずに完全に浮いちゃっていました。

 俺はやっぱりダメホストだな…。とトイレで落ち込んでいると、やってきたイカロス翼に「源太さん、あなたの武器は?」と質問されます。ホストたるもの、自分のカラーを出すには自分の得意分野(武器)を女性にぶつけて行くことが大切だからです。
 さて、イカロス翼の質問に、源太はこんなふうに自身満々に答えます。


「肉体(からだ)を張れることかな…
俺は顔も良くねえし、女と話す時は緊張してしまう…
でもお笑い目指してたくらいだから、体は張れる!!」


 ほかにも、サラリーマン時代で酒も鍛えられ、上司の虐めにも耐えられるだけの精神的タフさもあるんだ!と主張します。ところが…。


「本当にそうかなあ?
口ではそう言うけど、サラリーマン出身の源太さん…
本当はプライド高い人で、チャラチャラしただけのホスト達を
心の底では軽蔑してるんじゃないのかなあ…」


 イカロス翼は源太の本音をしっかりと見抜いていました。そしてそれが源太の行動の障壁になっていることも。

 うーん、なにげに洞察力凄いんだなあコイツは。運だけの遼介とは大違いだぜ(w


 イカロス翼は、女性のひとりのエミさんが一週間前に彼氏と別れたばかりだから、ラストチャンスだと思って頑張って彼女の心を掴んで見てくださいと肩を叩いて、トイレから出て行くのでした。



 さて、レストランのあとはカラオケに行くことになったイカロス翼たち。しかし源太はここでもポップスが歌えず、雰囲気に飲めずにいます。替わりにイカロス翼が抜群の美声で歌いあげるんですが…なにげに歌ったこの曲が、エミさんの別れた彼氏がよく歌っていた曲だったからさあ大変。エミさんは別れた彼氏のことを思い出して、泣き出してしまいました。せっかくのムードも一気に盛り下ってしまいました。するとイカロス翼は…。


「泣かないで…!よし、こうしよう!
小さいころおじいちゃんに教えてもらった田舎の踊りを披露するよ!」






いきなりの安来節!!

 なんだか急ににコイツに対して親近感が沸いてきました(w 少なくとも今の遼介よりかはよっぽど好感が持てます。


 しかし、イカロス翼の決死の安来節も、エミさんの暗いムードを払拭するまでには至らず。すると、これまで黙っていた源太が、ついに動き出す!!


(俺は…人を笑わせ、癒す事を唯一の武器とする、お笑い系だ!!)


 そしておもむろに立ち上がると、自分を指差し、高らかに言い放ちます。


「エミちゃん、こっちを見るんだ!!」
















ええ―――――っ!?


いきなり下半身露出!! 

 みんなが唖然とする中、源太は己の股間に何かを施している様子。そして振り返ると…!!













「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
源太がエミさんの前で下半身丸出しにしたと思ったら






いつのまにか「ぞうさんのうた」を歌ってた





な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

神展開だとか搭展開だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ


もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」




…もうね。なんて言葉をかけていいのか分からなくなってきましたよ。


 最初にこのシーンを読んだ時の心境は…。




「何なんだこの展開は…」


 うん。まさにこんな気分でした。



 しかし、仮にも一度は連ドラ化までした作品なのにも関わらず、まさかこんなチ●ポ芸を披露するとは!!まったくなんて自虐的なのでしょうか。


ムチャにも程があるよ井上先生!!


 あ、でもこの超展開シーン。なんか見覚えがあると思ってたら、アレだ。

漫☆画太郎先生の「そんなかお にあいませんよ おじょうさん」のネタと一緒だ!!!


はたして、源太の明日はどっちなんだー!?というところで、つづく。