遼介と新人ホストの翼（イカロス翼）は、どっちがロミオのＮＯ．１になれるかを競うことになりました。そんなある日。遼介達は麗美さんから紹介された大事なお客様・「ミキタニ化粧品」社長の「美木谷洋子」さんたちの接客をすることになったのですが、あいにく予約が重なって席はいっぱい。するとそれを聞いたイカロス翼は、自分たちの席を譲るかわりに、美木谷さんのヘルプに着かせて欲しいと遼介に提案を出してきます。なんとしても美木谷さんを招きたい遼介は、その申し出に甘えることにしました。
そして向かえた当日。卓也（ヤムチャ）は、ヘルプに着くイカロス翼に、あからさまに対抗意識を燃やしますが、イカロス翼の執拗な挑発にブチ切れて、お客さんたちのいる前で、イカロス翼をブン殴ってしまうのでした。
店内での暴力はご法度。ヤムチャがイカロス翼をブン殴ってしまったことで、凍りつく店内。美木谷さんも機嫌を損ねてしまい、遼介に「私はもう二度とロミオに来ません」などと言い出す始末。あーあ、かませ犬がとんだ失態しちゃったせいで、もう大変なコトに。
一方、ヤムチャにブン殴られたイカロス翼。しかし倒れたまま｢ニヤリ！｣と邪悪な笑みを浮かべると､すぐさま飛び起き､美木谷さんからもらった新商品の化粧品サンプルを殴られた跡に塗り塗り。すると、たちどころに殴られた形跡が分からなくなったではありませんか。
「ほら皆さん見てください！殴られたアザガ消えました！！
ファンデーションを塗った部分…自然な肌の色に近くなって目立っていない…
力任せに殴られたこんな跡でも…
このファンデーションを使うと、こんな自然な色になるんです！」
なんと、突然の化粧品のＰＲ。おまけに皆さんが帰る時に試供品をプレゼントしますとまで言っちゃったので、周りからはパチパチと拍手喝采で、ヤバかった空気を一変させたイカロス翼。実にしたたかです。
美木谷さんもイカロス翼の機転を評価をしたらしく、ご機嫌を直してくれたようです。ところが美木谷さんが遼介に「今度から私がここに来る時はヘルプに翼くんを付けてくれない？」などと言い出しやがったのでさあ大変。イカロス翼自身は別に構わないと言ってるのですが、これにはさすがの修さんも仰天です。
（そ、そんなことできるわけないだろ！！
翼は遼介派じゃねえどころか、翼派のアタマだぞ！！
その翼がヘルプで遼介の席に着くなんて
うちの派のホスト達が許すわけがねえ！）
まあ、美木谷さん側からして見れば、遼介とイカロス翼がＮＯ．１ の座をかけて勝負してる事なんて知りやしませんから、こんな事が平気で言えるのですが…。これを許せば遼介派の影響力はガタガタに。かといって拒めば、美木谷さんの信用を失いかねない・。さあ、難しい選択を迫られました。
今日イカロス翼が美木谷さんの席にヘルプでついているコトすら、快く思っていない遼介派のホストたちは、ものすごいガンを飛ばして遼介がどう返答するのかを見守っています。そして、そんな状況を遠くからパイプくわえたいつものポージング(コピー)で監察しているオーナーはと言うと…。
（遼介の性格からすると
個人的には翼をヘルプに付けてやりたいと思ってるはず…
だが、それをすれば遼介派は…
さあどうする遼介、ホストとして成長するために、毒を飲めるか…？）
どうでもいいけど「答えを見つけ出すための助けはできる限りする」とか言ってたくせに、ただ遠目から見てるだけで、全然助けてねえじゃん、オーナー（ｗ
さあ、みんなが見守る中、遼介が口にした返答は…！？
「申し訳ありません！！
翼をヘルプに付けるのは今回限りとさせていただきます！！」
派閥の存続のために、自分の信念（ポリシー）を曲げて、ここでも｢毒｣を飲んだ遼介。遼介派のホストたちはホッと安堵の表情を浮かべる一方、遼介の返答を受け取った美木谷さんはそれ以上何も言わず｢そう…わかったわ…｣と口にするのでした。
まあ、美木谷さんが遼介を指名しているのだから、美木谷さんの連れがイカロス翼を指名すりゃいいだけの話なんですがね（ｗ
結局この後、美木谷さん立ち返ると言い出したので、遼介たちはみんなでお辞儀をして美木谷さんたちを見送ります。お辞儀をしながら（美木谷さん…申し訳ありません！！）と苦悩する遼介を横目に、イカロス翼はほくそ笑んでいます。
（フフフ…頑張って押し通したじゃん、遼介さん…
だが、かなり無理してるよね…ずっと…
そろそろ壊れるんじゃないのかな？）
自分を殺し続ける遼介は、いつぶっ壊れてしまうのか…次回へつづく。
うーん。漫画としちゃアリな展開だけど、笑いには結びつかなくてちょっと物足りないなあ。
個人的には、ここで源太が唐突に出現して､美木谷さんたちの前でフリチンンスを披露…のほうが「夜王」らしい気もするんですが（ｗ
