デトロイト・メタル・シティ TRACK33「SATANIC EMPEROR.2」


今回のレビューには、チャッとすっぽかして寝過ごした自分への罰ゲームとして、KAJIMEが描いた汚い絵が含まれております。ご了承ください。



 メタルの祭典「サタニック・エンペラー」に参戦することになったDMC。最初の相手はフランスでファンを性奴隷集団として囲っている異常性欲サディストバンド「ポアゾン。彼らには華麗な豚パフォーマー「ナポレオン」がおり、梨元さんとの日仏豚対決も注目です。


 まずは凄まじいギターでの早弾きをかき鳴らし、「ポアゾン」がステージ上に登場!!



 ナポレオンというと、この画像のイメージが有名ですが、「ポアゾン」のギターボーカルの「アルド」も、ナポレオン(豚)をを操り、すさまじい豚さばきを披露!!そしてナポレオンに乗ったままギターのはや弾きを行うアルドを前に、DMC信者たちはクラウザーさんくらい豚さばきがウマイんじゃ…」と、驚いている様子。


 続いてDMCDMC地獄の人文字」で登場。しかしクラウザーさんの姿がどう見てもMの字に見えません。「まさか失敗…?」いやいや違います。よーく見るとクラウザーさんは資本主義の豚(梨元さん)の上に乗って、鼻の穴を指でつまんでいたぶっておられます。

つまり「M男」のM!!DMC地獄の人文字」とはなんと奥が深いのか。


 クラウザーさんは演奏そっちのけで、ポアゾン「チマチマ演奏してねえでミュージシャンなら豚で勝負しな――」と挑発。それを聞いたDMC信者の1人が「ミュージシャンが演奏なんてするな――」と、それを言っちゃおしまいな発言をしているところが、非常にイカします。


 クラウザーさんに挑発され、アルドもナポレオンに乗ってDMCに接近。クラウザーさんとアルドは、互いの豚にまたがりながらギターの早弾き対決。どちらも一歩も譲りません。その下では梨元さんとナポレオンが早あえぎ対決。こちらも一歩も譲りません。それにしてもギターの早弾きと豚2匹の喘ぎ声のするステージ…なんて猟奇的な空間なのでしょうか(w


 しかし「このままではらちがあかぬわー」クラウザーさんが言い出すと、決着を付けるべく…。



日仏競豚対決!!


 なぜかステージ上で、お互いの豚の速さを競うことになりました。ジャギ様は「おい何してんだ根岸…曲は…」とか言ってますが、そんなものは見えやしねー!!ミュージシャンが演奏なんてするな――!!


 しかし、これまで日本の豚は世界で勝てないと言われていました。豚の世界一を決める「凱旋門賞」でも。日本の豚は何度も挑みましたが、全て跳ね返されてしまいました。しかしDMC信者たちは期待を寄せています。


「それでも“シホンシュギ”号なら…
クラウザーさんなら、きっと何とかしてくれる…!!」


 こうしてレーススタート。ところが豚の体力差からか、序盤からアルド&ナポレオン号にリードを奪われてしまうクラウザーさん&シホンシュギ号。アルドはナポレオンの上で「ポアゾンオリジナルフランス版ワイン」をたしなんで、まさに余裕しゃくしゃく。しかもなみなみと注がれたワインが1滴もこぼれない、優雅な騎乗ぶりです。


 やがて2頭は折り返し地点に到着。ここで先に折り返したナポレオン号が「フッ、落豚しやがれ!!」と、シホンシュギ号の進行を妨げるべく向かってきます。クラウザーさん大ピンチ!!




なんとここでジダンの得意技・「マルセイユ・ルーレットが炸裂!!


↓ちなみに「マルセイユ・ルーレット」ってのは、こんな技ですよ。



 なるほど。マルセイユ・ルーレットクラウザーさんジダンに教えたんですね!!
こんな華麗なプレイを豚に跨りながら颯爽とこなすとは、さすがクラウザーさんだぜ!!


 アルドたちがクラウザーさんの華麗な「マルセイユ・ルーレット」に動揺しているうちに、ナポレオン号を抜いたシホンシュギ号。しかし悲しいかな。中年の豚ゆえに、シホンシュギ号の体力が底をついてしまい、ふたたびナポレオン号にリードを奪われてしまいます。

 せっかくのクラウザーさんのテクニックも台無し。あまりのふがいなさにDMCファンから罵倒されるシホンシュギ号。しかしここでクラウザーさんはある事に気づきます。


「コイツ…罵倒されて感じてる!!」


 それに気づいたクラウザーさんは、精神をえぐる言葉責めを行い、シホンシュギ号の性的興奮を高めます。


「この豚野郎!!貴様のこの姿を見たら
東京の中学生になる息子はなんて言うだろうなー
会社をリストラされ!!嫁にも捨てられ!!やってる仕事は汚ねぇ豚
ホラ、息子の名を叫んでみろよー」


 根っからのM男であるシホンシュギ号は高まっていき、ゴールまで5メートルに達したところでクラウザーさんが右手を高々と上げます。


「出たぁ――、スパンキン風林火豚だぁ」















豚が飛んだ―――!!


 まさに「飛べない豚は、ただの豚だ」(by映画「紅の豚」)と言わんばかりです。

個人的には、 「みどりのマキバオー」で、マキバオー日本ダービーのゴール前で大ジャンプしてるシーンを思い出しました(w


 こうして土壇場の大ジャンプで逆転した「シホンシュギ」号が先着。
やりました。日本の豚が世界で勝利を挙げました。DMC信者たちも「万豚券が出たー」と大はしゃぎです。


 レース後、敗戦にショックを隠しきれないナポレオンにシホンシュギ号が歩み寄り、互いの健闘を讃えあいます。ギャグボールを付ければ言葉の国境すら越えられる!!感動です。メラ感動しました。豚なのに(w

 しかしそんな感動的な雰囲気も、クラウザーさん地獄のワイン造り“葡萄踏み”で豚2頭とアルドを踏み潰して、台無しにしちゃいましたとさ。


あ…良く考えたら、クラウザーさんうた歌ってないや。演奏はしてたけど(w



若杉公徳先生の巻末コメント
「」正月は大分で親戚あつめて10Pです。



●おまけ


DMCの「SATSUGAI」が動画に!!



そう言えば今号のヤングアニマルについてた付録・SATSUGAI公式ジャケットに「SATSUGAI」のフルコーラスバージョンの歌詞が載ってたなあー。実に猟奇的な歌詞だったぜ!!