音楽の力を利用して、意図的に犯罪を誘発させているとさえ言われている、ノルウェーのメタルバンド・ヘルヴェタ。そして日本で猟奇的魅力により狂信的なファンを集めるDMC。その2つの悪魔がついに同じステージに立つ時がやってきた!!
ファンを操り、サタニック・エンペラーのイベント自体をメッチャクチャにしたヘルヴェタ。
対するDMCのクラウザーさんは、相川さんからの電話でオザケンのラブリーを歌いながら、不気味な腰つきで入場。
しかし、ヘルヴェタのボーカルはクラウザーさんが電話を切ろうとした瞬間に、持っていた斧を振りかざし、携帯を破壊!!
携帯は無残にも真っぷたつにされてしまいました。
(いきなり人に向けて斧振り回して…
こんな怖い人達を相手にするのはイヤだよ…)
完全にビビってしまうクラウザーさん。「SATSUGAI」を熱唱する際も、ヘルヴェタのボーカルにガンを飛ばされ、思わず…。
「SATSUGAI」焦らしバージョンに。
そんなクラウザーさんをあざ笑うかのように、ヘルヴェタも演奏開始。
その圧倒的実力な演奏に、ジャギ様も、クラウザーさんも圧倒されるばかりです。
やがて、ヘルヴェタのボーカルが“予言”をおっぱじめました。
“怯え震えし弱き豚、ハイエナ共に食いつくされる”
「怯え震えし弱き豚とは、DMCのこと…」
「俺たちハイエナが血祭りに上げるんだー」
この予言を聞いたヘルヴェタのファンたちが集団でクラウザーさん目がけてステージに上がりこむ!!
ああ、クラウザーさんはこのままヘルヴェタのファンたちに“SATSUGAI”されてしまうのか!?
「バカかテメーら、どう考えても弱き豚とは
アソコの屋台の豚汁のコトだろーがぁ!!」
そして集団で豚汁屋の屋台に駆け込み、豚汁に喰らいつくファンたち!!
豚汁屋、ワケも分からずボロ儲けです。
しかしクラウザーさんだって、このままやられてばかりではいられません。
負けじと“予言”をおっぱじめました。
“剥ぎ取られし皮、ノルウェーのペテン師、骨のみとなる”
「剥ぎ取られし皮とは、ヘルヴェタの衣装を剥ぎ取れってコトだー」
「肉ごと剥ぎ取り、骨だけにしろー」
この予言を聞いたDMC信者たちが集団でヘルヴェタ目がけてステージに上がりこむ!!
ああ、ヘルヴェタはこのままDMC信者たちに“SATSUGAI”されてしまうのか!?
「アホか!!皮むいて骨になるのは
ノルウェー名産の鮭(サーモン)のコトだろうがぁ!!」
そして集団で焼き鮭屋の屋台に駆け込み、焼き鮭に喰らいつくファンたち!!
焼き鮭屋、ワケも分からずボロ儲けです。
豚汁と焼き鮭をたらふく食って、次はデザートを食いたいぜーと叫ぶファン達。
明らかにヘルヴェタの望む方向とは違う流れになってます(w
すると、突然ヘルヴェタのボーカルが、身に付けていた衣装を脱ぎだし、中の人が姿を表します。
それを見て、クラウザーさんは驚愕…。
(こ、この人、僕にすごく似てる…)
目の前に現れたのは、公然猥褻カットの、どう見ても根岸にそっくりなゴボウ男。
そして、楽屋前でシャッチョさんにイキのいいローキックを入れた人物でした。
「お、おい、アレは確か」
「ノルウェーのポップミュージシャン、シャーセじゃないか…」
シャーセはノルウェーのポップミュージックですごく人気があるミュージシャン。
そいつが、自分たちが支持して来たデスメタルバンドのヴォーカルと同一人物なのですから、ヘルヴェタのファンさえも驚きを隠せません。
いったい何故?ざわめくファンたちの前で、シャーセが口を開きます。
「貴様等に我らへルヴェタの計画を教えてやろう
音楽により人間を操り、我らの楽園を創る計画
“デーモンゲート666”…」
ヘルヴェタの確固たる地位を築いたシャーセは、更なる兵隊を手に入れるため、ポップミュージックに進出。
そしてポップミュージシャンとしても成功し、更なる兵隊を手にします。
同じゴボウ男なのに、根岸とはえらい違いです(w
「正体を明かした今となれば、ヘルヴェタであるオレのため
奴等は我が身を省みず、我々の命令に従うであろう」
そしてシャーセに続いて、他のヘルヴェタのメンバーも正体を表します。
ギターは、ノルウェーのパンクバンド“ダッド”のエルヴァルド!!
ドラムは、ヒップホップ界注目のDJ、ボルベア!!」
ベースはミクスチャーロックシーンで活躍するグンネルス!!
彼らもシャーセ同様、ヘルヴェタの兵隊を手に入れるため、他ジャンルに進出・成功したものと思われます。
彼らはあらゆる音楽を操り、悪の世界の入口を築き上げようとしていたのです。
すごいなあ。音楽で世界征服って、まるで「無頼男」のケイオスじゃないか(w
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「我等がヘルヴェタ信者共よ、全てを我等の手の中に入れようではないか…」
本気で全ての音楽を制するつもりだったヘルヴェタに、ファンが沸くなか、クラウザーさんの中でふつふつと何かが湧き上がってきます。
(どうゆうコトだ
僕はポップミュージックがやりたいのに、このバンドをやっている…
なのにアイツは、やりたいワケでもないポップスを
最低な理由でやり、しかも成功している
オレは全然認められてねぇのに!!
別にひがんでるワケじゃねぇが…
オレは全然認められてねぇのに!!)
自分と同じ公然猥褻カットのゴボウ男。なのに、こっちはやりたいジャンルで成功できないのに、向こうは成功している…。
湧き上がるクラウザーさんの怒りが、悪魔のギターに込められて…。
(なにがヘルヴェタだ、ただの童貞ヅラのガキじゃねえか
貴様等などに、メタルの帝王の座をゆずれるか――)
「見れば見る程腹立つ顔しやがって
このゴボウ男めが――!!」
ある意味自虐的な方向に怒り狂うクラウザーさん。
果たしてメタルの帝王は2人のゴボウ男のどちらに微笑むのか?次回へつづく。