(20221121) 彼岸島 48日後… 第345話「制御室」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



残り2人となった雅の息子を探すため、再び旅に出た明さん一行。新宿歌舞伎町に吸血鬼最大の娯楽場があるとの情報を得ましたが、ちょっと目を離したすきに、その歌舞伎町にユカポンが遊女として売られちまった!!
歌舞伎町の唯一の入り口の桟橋は、5日後にならないと降りてこねェ!それでも親切にしてくれる小春たち遊女仲間のおかげでどうにかやっていけそうだと思ったら…ユカポンは歌舞伎町のボス「舌喰い様」に、人間のスパイと疑われてしまい大ピンチ。しかしすんでのところで勝っちゃんが救出!ここから大逆転を狙う…!!



明さん達が待つ橋を下ろすため、制御室へと走るユカポン・勝っちゃん・小春の3人。もうすぐ制御室だってところで吸血鬼の野郎どもとエンカウント!
小春が処理に手間取ってると、真夏と冬美が援軍に駆け付け、ユカポン達は先に行け!と囮を買って出ます。





「四季のアマゾネス団」…。この辺のネーミングセンスが微妙に悪いのが、なんとも彼岸島らしいェ。


更にはさっきまで五本線の吸血鬼の大男とガチンコバトルを繰り広げていた、百足婆も参戦!!
ン…?ちょっと待て、BBAお前下半身がちぎれてやがるじゃねェか!あの五本線にやられちまったのか?と思いきや…。


百足婆「ハッ、くれてやったよ
あの五本線野郎があまりにもしつけェから、下半身を囮にして逃げてやったぜ!!」






すげェ…。すげェよ百足婆…!たかが人間の小娘ひとりのために、己の下半身まで犠牲にしちまうのかよ…!!
このBBA熱すぎだろ!!
初登場した時は、こんな熱血キャラになるとは全く思わなかったェ…!!

もっとも、セリフが三下過ぎるから、イマイチ偉大さが伝わってねぇですが。



そんなこんなで、とうとう制御室内に入ったユカポンと勝っちゃん。
みんながすぐ外で、ユカポンのために戦ってくれている中、橋を下ろすため、ボタンを適当に押しまくっていると、突然勝っちゃんの口から…。


勝次「なァユカ姉ちゃん、何があったか知らねェけど、吸血鬼の女たちと仲良くなったのか!?
…そっか、あのさユカ姉ちゃん、言いにくいんだけど
明はたぶん街に入ってきたら
容赦なく全員斬り殺すと思うよ」


うわぁー!!そこで勝っちゃんそれ言っちゃうかあ!このタイミングで現実に引き戻しちまうかあ!!
うん、でもこの漫画彼岸島なのよね。こういう所で容赦が無かったりするからねえ…。


ま…まあなあ。外で待ってる明さんたちは事情を全く知らないからなあ。
明さんはただでさえ「吸血鬼は全員殺す(キリッ)」とか言っちゃう人だし、現に兄貴や親友もこの手にかけてるしなあ…。
くしくも、橋が降り始めてきたところで、クソハゲが「吸血鬼どもは皆殺しだ!!」と嬉しそうに叫んでるし…。


とはいえ、このまま明さん達が歌舞伎町に入り込んで百足婆とか普通に頃しちゃったら、下半身まで犠牲にしてユカポン守ってくれたのに、全く報われねぇじゃねェか…!
そんなんなったら、ユカポンが一生人間不信に陥っちゃってもおかしくねぇ…。



この状況を切り抜ける可能性があるとしたら…。ああそうか、ここで小春の実弟である、クソネズミがキーパーソンになっちゃうのか!!
まさかこんなクズキャラが、ストーリーの結末のカギを握る最重要人物になっちまうなんて…。
まったく、遊郭編の先生ェはホント神がかってるェ…!