(20221108) 彼岸島 48日後… 第343話「実験」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



残り2人となった雅の息子を探すため、再び旅に出た明さん一行。新宿歌舞伎町に吸血鬼最大の娯楽場があるとの情報を得ましたが、ちょっと目を離したすきに、その歌舞伎町にユカポンが遊女として売られちまった!!
歌舞伎町の唯一の入り口の桟橋は、5日後にならないと降りてこねェ!それでも親切にしてくれる小春たち遊女仲間のおかげでどうにかやっていけそうだと思ったら…客人として、ハンディ・ハンディ様の野郎が現れやがった…!!小春が死闘の末、何とかカニパンを撃退したものの、その後ユカポンは歌舞伎町のボス「舌喰い様」に、人間のスパイと疑われてしまい…?



今まさに処刑されそうになっていたユカポンでしたが…なんとここで突如勝っちゃんが颯爽と出現!ヒー坊の触手で吸血鬼どもをぶちのめしやがった!!何たる熱い展開!!
でも一体どうやって内部に…?まだ橋は降ろされていないのに…?
冒頭、その理由が回想シーンで明らかになります。概要は大体こうです。

勝っちゃん「なあクソハゲ、ちょっと堀の外から俺を歌舞伎町までぶん投げてくれよぉ」

クソハゲ「ざけんな(゚Д゚)ゴルァ!!この前(凸様凹様戦)より距離あるし、失敗したらお前サンマ邪鬼に喰われちまうだろ! 」

明さん「じゃあどの高さで投げればサンマに喰われずに済むか、実験すりゃよくね?」

明さんが実験台替わりに、吸血鬼の上半身を「ザンッ」して用意し、それをぶん投げるクソハゲ


まあ、どうせ橋下りるまでヒマだからなあ…。とはいえ何ともシュールな光景だェ。
というか実験の為にいちいち吸血鬼を真っ二つにする明さんが、まるでサイコパスみてェだから、ちくしょう!!

最初はサンマ邪鬼にぶん投げた死体が喰われたりしましたが、何度かトライしたら投擲成功!なるほど、2回ぐらい前に出てきてた“路地裏にあった下半身の無い吸血鬼の野郎どもの死体”は、この伏線だったんですね!凄ェ!!



こうして単身乗り込んだ勝っちゃんのおかげで、ユカポンは命拾い。そして吸血鬼どもがヒー坊の触手プレイにビビってるうちに、死体からナイフを奪い取って小春にパス!
百足婆も腕に5本線の入ったデカブツ吸血鬼とロックアップ!ここぞとばかりに大活躍だ!BBAのくせに超かっけェ!

百足婆「ふざけやがって、私を拘束するなどプレイでも百年早いわ」


また名言が生まれてしまった(´・ω・`)


こうして、ユカポン・小春・勝っちゃんの3人はどさくさに紛れて逃亡に成功。こうなったら自分達で橋を下ろして、明さんたちを中に入れちまおうZE!という流れにつながるのでした。


しかしあれですな。明さんを前線に出さないだけで、パワーバランスがうまい具合に作用してて、なんか普通に面白いっすね…。
明さんここに出しちゃったら、吸血鬼の野郎どもも、腕に五本線の入った吸血鬼もあっさりしゅんころしちゃいかねないからなあ。