(20221212) 彼岸島 48日後… 第347話「挟み撃ち」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



残り2人となった雅の息子を探すため、再び旅に出た明さん一行。新宿歌舞伎町に吸血鬼最大の娯楽場があるとの情報を得ましたが、ちょっと目を離したすきに、その歌舞伎町にユカポンが遊女として売られちまった!!
歌舞伎町の唯一の入り口の桟橋は、5日後にならないと降りてこねェ!それでも親切にしてくれる小春たち遊女仲間のおかげでどうにかやっていけそうだと思ったら…ユカポンは歌舞伎町のボス「舌喰い様」に、人間のスパイと疑われてしまい大ピンチ。しかしすんでのところで勝っちゃんが救出!橋を下ろして明さん達を中に入れようと試みますが、事情を知らない明さん達が、小春たち遊女仲間まで無差別にぶっ殺すかもしれない…と不安になってしまうユカポン。果たして明さんはユカポンの説得に応じてくれるのか…?



とうとう歌舞伎町に到着した明さん・鮫島様・ネズミの3人。しょっぱなからすでに吸血鬼の死体が大量に転がっており、、明さんの「吸血鬼は全員殺す(キリッ)」がブレることもなく、今回も不変であることをまざまざと見せつけられます。


とりあえずユカポンと勝っちゃんを見つけるために別行動をとる事になるのですが…。






あったよ!!丸太が!!




ああそうか。天狗突きか。このシーンで出てきた、女を縛ってた丸太かあ…。
天狗突きとか、あんまり本編と関係なかったのに、なんでこんなの出したんだと当時は思いましたが、今思えば、こんな場面でさりげなく丸太ウェポンを配置していたとは、何たる絶妙な伏線!
まったく、アーマード・コア先生ェの懐の深さには感じ入ったよ。






凄ェ!!なんて丸太だ!!


鬼に金棒ならぬ、クソハゲに丸太!!
やっぱりなんというか、彼岸島に丸太が出てくると、テンションがめっちゃ上がりますね…。
最近は登場頻度が低くなってますが、かえってレア感が出て盛り上がるので、とてもいいと思います。



そして、一方の明さんは、ザッザッとゆっくりと歩きながら、目の前の吸血鬼どもを男女構わず惨殺。
そのあまりの恐ろしさに、たまたま百足婆を看取って戻る途中の小春が目撃して、思わず足が震えちまうほど。


そして、勝っちゃんと交戦中の五本線巨大吸血鬼野郎が明さんとエンカウントして






あああああ!!あれだけ強かった五本線野郎がたった一撃で…!!


明さんの登場に喜んでいるのは勝っちゃんだけで、ユカポンは明さんの鬼気迫る迫力にビビっちゃってますし、小春にいたっては「ありえねェ強さ…悪魔かよ…」と、完全にやべェヤツが現れたかのようなリアクション。
こんなのどっちかって言うと、ブロリーとかダークドレアムとか、とんでもない化け物が現れた時の登場の仕方じゃねェか…!主人公の登場の仕方じゃねェ!!



なーんて思ってたら、真夏と冬美の2人が「うおおおおお」「ブチ殺したらァ」と叫びながら、無謀にも明さん相手に襲い掛かりやがった!!
おいバカやめろ明さんはお前らごときで太刀打ちできる相手じゃ



ああああああああああああああ



やりやがった!このあクソ救世主の野郎…やりやがった!!
でもまだ完全に真っ二つになったわけじゃないからまだかろうじて息はあるかもしれないですが…どうすんだこれ。
ユカポン絶対悲しんじゃうから、ちくしょう!!


しっかしまあ今週は、前半に丸太を登場させ、クソハゲに持たせて大暴れ!で読者を大喜びさせた
終盤で明さんに真夏・冬美を「ザンッ」させて読者をドン引きさせる…。
緩急の使い方がハンパねェ!ゾクッと来ますねえ…。
ホント、遊郭編の彼岸島は展開が本当に神がかっているなあ…。


まったくもう、誰だよこんな恐ろしい悪魔を解き放っちまったのは!!
誰かこのバカを止めろ!!
舌喰い様ー!!はやく来てくれーーー!!


…というか読者の大半が、もう舌喰い様の事、完全に忘れてませんかね…?
いつまで儀式に手間取ってやがるんだよ、ちくしょう!!