(20150701)「妖怪伝奇 Roku69Bi-ロクロックビ-」第11話 いくじなしの約束

グランドジャンプ誌上にて始まった梅さんこと梅澤春人先生の新連載「Roku69Bi」
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今回は、座敷童子が80年前に出会った、香代ちゃんという“ようじょ”(もちろん現在は84歳のBBAなのですが)に「オレは人間になったぜクソッタレー!」と伝えるために、山形まで繰り出すゼ!というおはなし。


うーむ。こう来たか。
時々梅さん、こういう「読者を感動させちゃうぞ!」系の話を描くんですよねえ。「カウンタック」とかだと結構こういうの有りましたっけ。大家さんのディーノの話とか、神谷さん(暗井くん)のおばあちゃんの居る名古屋の病院まで爆走する話とか。


なので、今回はとんでもないDQN妖怪が出てくるとか、そういうぶっ飛んだロック描写は少ないんですが、よーく何度も読み返すと、ちょこちょこっとクスリと来るものが(′・ω・`)



●座敷童子と香代ちゃんには、つらい別れ(妖力を封印して人間になると約束して別れる)があったんですが、それを聞いた沙羅和尚の発言が、なんだかなあという感じだったり。

沙羅和尚「だが、つい先日まで妖怪座敷童子として生きていたということは…
その当時、妖力は封印しなかったということだな
つまり、お前は香代さんの元を離れる口実として、妖力を封印して人間になると、嘘をついたというわけだ!」


ちょwww沙羅和尚ぶっちゃけ過ぎィ!
そりゃ、山形までの旅費をポンと出してくれるんだから、十分感謝せにゃならんのでしょうけども。そんなわざわざ、傷口に塩を盛り込むようなことを言わんでも(′・ω・`)
まあ、座敷童子の本音を聞くために、わざとキツい事を言ってるのかもしれませんけどね。


あと、なぜか「この味は! ………ウソをついてる『味』だぜ…」と座敷童子のほっぺを舐める沙羅和尚の光景が浮かんだんですが、きっと気のせいですよね。



●結局、座敷童子は人間として生きていく事が不安になって、逃げ出しちゃってたわけなんですが…。

座敷童子「ボクは香代ちゃんを裏切った…いくじ無しのクソ妖怪(ヤロー)です!!」


あーあ。沙羅和尚が追い詰めちゃうから、泣き出した挙句、とんでもない事言っちゃってるよ!!


というか、クソヤローの使い方が、微妙に間違ってる気がするんですがそれは。
梅澤ワールド特有の「クソヤロー」「クズヤロー」という表現は、相手を罵倒する時に用いるイメージがあるんですけどねえ。
自分に対して使うのは、新鮮と言うか、なんと言うか。




●でまあ、紆余曲折あって、69(ロック)と一緒に山形まで来た座敷童子。香代さんはまだ存命で、病院に入院してる事が分かります。
ラストのコマの、眠っている香代さんに迫る、悪魔の手っぽいのが気になりますが、おそらくクソ妖怪(ヤロー)で、69(ロック)がぶっと殺してくれるんでしょう。どうせ。


それよりも、いくら山形県にある病院の名前だからって
「山型野(やまがたの)病院」という、クッソ適当なネーミングはどうかと思うよ梅さん!!


まあ、敵のボスが居る居城に「魔城ガッデム」って命名しちゃう、梅さんらしいっちゃらしいけど!