一軍トップ選手達「Genius10」との代表の座をかけた試合。この日のために白菜の死に場所を用意してあげていた鬼さんですが、その白菜はあろう事か試合をブッチしやがったので、仕方なく金ちゃんと試合することに。
そんな試合中の鬼さんの回想シーンでは、鬼さんが孤児院?の子供達のために色々と優しくしているという心温まるエピソードが判明。鬼さんの好感度急上昇だぜ!そして2年前、U−17日本代表合宿に呼ばれた鬼さん(当時高1)は、そこで平等院鳳凰さん(10円)の名を騙る謎のイケメンと試合をするのでした。…まあ世の中には同姓同名なんて良くありますからね。仕方ないね。あのイケメンが2年後にあんなオッサン顔になる筈なんか無いモンね!!
こうして始まった鬼さんと10円の試合。ズドドドドというすさまじい打球音と、コート中を謎のもやみたいなモノが被うという、明らかに尋常ではない光景が繰り広げられています。
これは一体何なのか。霧?それとも砂煙?
まあでもそんな酷い自然現象が発生してるときに、わざわざ試合なんてしないでしょうから、これは「鬼さんと10円、お互いの身体から放たれたオーラがテニスコート上を包んでいる」と判断した方がいいでしょう。まあ、その方がテニヌっぽいですしね。
おまけに、あまりにもオーラが濃すぎて視界が遮られるせいなのか、審判がマトモにジャッジ出来ていないというのも、この異常な光景に拍車をかけています。
結局鬼さんと10円は「15−0じゃろうが!!」「15−15だ…」などとセルフジャッジ。審判にスコアを教えてあげながら試合を進めていきます。全く世話の焼ける審判だぜぇ…。
この光景に「ちょwwおまwww審判仕事しろww」などと思われた読者の方も多いかと思われますが、よく考えて下さい。そもそも凡人がハイレベルなテニヌの試合を裁こうなどというのが、愚かな行為なのです。
また、こういう考え方もできるでしょう。例えば現実世界でも、ゴルフなんかは、スコアは自分でつける自己申告制ですね。これは「ゴルフは紳士のスポーツだからお前らはインチキなんかしないよね?」という大前提のもと、マナーを重んじる競技だからです。
これはテニヌにおいても該当するのではないでしょうか?「テニヌとは紳士のスポーツだから試合によっては己の命も危険にさらされる可能性が有りうる。スコアを誤魔化すなどという姑息な手段に労力を使う暇が有ったら自分が生き残ることだけを考えろ!」という事なのかもしれません。
もっともPS2のゲーム「最強チームを結成せよ!」では、仁王のリーダー技で「あれ?このスコアボード間違ってんじゃね?」などと言って、スコアをそっくり入れ替えるという、まさに掟破りの技も有るっちゃ有るんですが…。
これはまあ、アレだ。どうせスコアをちょっとぐらい誤魔化したところで、相手をKOされちゃえば別に関係ないわけで…。インチキするだけ無駄だって事かも知れません(汗)
…とまあ、なんだか話がずいぶん反れちゃいましたが、そんな異様な試合展開の中、10円が突如必殺技を使い出しましたよ!
平等院「散れ…Pirates of the American(パイレーツ オブ ジ アメリカン)!!」
ちょwww何ですかその名前wwww
まあ過去には、無我の境地に入ったら突然英語を喋りだすテニヌプレイヤーも居ましたっけ。そう考えればそれほど不自然ではないのかもしれませんが。
「パイレーツ オブ ジ アメリカン」は、バウンドした瞬間、ボールが6つに分身。なるほど、初めから分身して飛んでくるよりも、直前でいきなり分身してきた方が、相手は返球しづらい…って事なのでしょうか。
まあ冷静に考えたら、バウンドしたらボールが消える「神隠し」とか、そもそもバウンドしない「COOLドライブ」や「零式ドロップ」の方が強いんじゃね?という気もしなくも無いんですが「Pirates of the American(パイレーツ オブ ジ アメリカン)!!」というムッチャクチャな技名の、問答無用のインパクトで、強引に押し切っちゃってる感がありますね。さすがテニヌクオリティ。
個人的には初めて今月号を読んでた時は、もうこの「Pirates of the American(パイレーツ オブ ジ アメリカン)!!」の時点で、すでに腹筋が軽くやられちゃっていたんですが、
更にその次がひどい。
平等院「ザ スネーク チャーマー オブ…インディア!!」
ちょwww何だこれ何語www
なんだこりゃ!なんだか見慣れない謎の言語が載ってるううう!!!
英字部分を直訳すると「インドの蛇使い」…ってことは、この文字はヒンディー語ですかね。いきなりヒンディー語とは、たまげたなぁ…。
そういえば、キャプテン翼ワールドユース編の岬太郎は、世界中を旅する事でサッカーを楽しむ心を取り戻した…なーんてことがありましたけど、10円もインドとかアメリカを旅して、この技を身に付けてきたのかもしれませんね。
しかし我らが鬼さんは、10円の「パイレーツ(以下略」も「ザ(ry」も全て返球!
これは10円の技がショボいというより、返球する鬼さんが凄いって感じですかね。
平等院「俺をここまで追い詰めた男は初めてだ…
だが一切負ける気がしねぇ!!」
必殺技を返球されても、余裕の表情。まだまだこの試合、どうなるんだかわからねぇ…。やべぇよやべぇよ…。
…はい、ここまでが前半部分(第94話)です。
もうこの時点で、尋常じゃない高次元でのテニヌが繰り広げられている事は、誰の目にも明らかといえるでしょう。しかしここから、またとんでもない事になるんだよなあ…。
第95話の冒頭では、煽り分で「異次元のテニスが繰り広げられる…!」とあり、あろう事かギャラリーが「もう何が起こってるのか全然分からねぇぇーっ!?」などと口にする始末。
このギャラリーの連中も、おそらく日本代表の合宿に呼ばれている高校生達でしょう。つまり、それなりの手練であるはず。にもかかわらず、そんな高校生テニヌプレイヤーの猛者をして「もう何が起こってるのか全然分からねぇぇーっ!?」などと、ポルナレフみたいな事を言っているわけです!
鬼さんと10円のテニヌは、それほどまでにハイレベルな試合なのです。
平等院「キサマとのこの命の削り合いで…俺は異次元の強さを手に入れる!」
鬼(この漢(おとこ)やば過ぎる!?)
「命の削り合い」ということは、RPGで例えるならば、自らのHPを消費して「パ(ry」とか「ザ(ry」を打ってたって事ですな。そりゃそんなやり取りしてりゃ「漢」と書いて(おとこ)表記されても当然ですよね。
そして次の瞬間、試合は大きく動きます。
突如輝きだす10円の左手!そしてボールが発光!!
「鬼十次郎、さらばだ!」 と叫んで放たれた打球は光り輝き、ギャラリーはあまりの眩しさに目を覆う!
これはアレですね。いつぞやの、越前リョーマと徳川相手に狙撃した、あの「滅びよ…」ですね!ここでとんでもないのがきやがったああああ!!
鬼さんはこの打球をかろうじてラケットで受け止めるも、あまりの衝撃により、後方の壁が破壊!
「う、後ろの壁が壊れた!!」
「あんなの当たったら一溜りもねぇ!!」
こwwwれwwwはwwww
10円、完全にぶっ殺す気満々だwwww
あまりの衝撃に受け止めるのが精一杯。切り傷まで作ってしまう鬼さん。ですが子供達の『鬼の兄ちゃん、日本一のテニスプレイヤーになってね』という願いを思い出し、力を振り絞って返球!
しかし次の瞬間、10円の目の前で突然ボールが巨大化!そして鬼さんを模した鬼神の姿のオーラ?が飛び込んで…!?
『ゲームセットウォンバイ鬼7-6!!』
おおおおおお!鬼さん勝ったあああああ!!
何だこのわけ分からんけど無駄に熱い展開は!
まさにお互い、死力を尽くして全力を出し切った名勝負と言えましょう。
ぶっちゃけこれ、最終回でもいいんじゃ(ry
いやあ…なんというか今回はとんでもない回ですな。鬼さんも10円もやってるテニヌのレベルがもの凄過ぎてワケ分からんことになっとる。
最後の方なんて、これ、明らかにドラゴンボールのノリじゃないか!
敵のボスキャラが放つ巨大な気孔波を悟空が撃ち返して敵が爆死するっていうテンプレを、テニスという競技でやっちゃってるよ!
この圧倒的な異次元のテニヌを目の当たりにしてしまった今となっては、デュークホームランすら、大した事が無いように見えてしまう…。
確実にテニヌのランクが更に一段階引き上げられた瞬間!といえますね。
しかも鬼さん普通に10円に勝っちゃうしなあ。やっぱりこれ、どう見ても鬼さん主人公だろwww
本来の主人公であるはずの越前リョーマは、原作では、まともな試合描写がまだ無いだけに、余計にそう感じてしまう…。
というか、この鬼さんに金ちゃんが勝てるところがどうしても想像できないんスけど…。
しかしまあ、高校生レベルの試合ですら、ギャラリーがマトモに試合を観戦できず、審判もジャッジがままならないとは…。なんという恐ろしい競技なのでしょう、テニヌってヤツは。
おそらくこの世界にも存在するであろうテニヌの4大オープンで繰り広げられる、世界トップレベルのプロテニヌプレイヤーの試合なんて、一体どうなってしまうのでしょう?
全く想像すらできないのが恐ろしい…!!