(20120831)今週のカウンタック #315 25年後の君へ

 女ナシ、車ナシ、ショボい給料の会社さえ辞めることもできない空山舜34歳(晴矢顔)。浦島龍童じいさんからカウンタックLP400を250万円で譲り受け、「カウンタックLP400を手に入れる」という25年前の夢を叶えることができました。

浦島のじっちゃんから「HIEROを市販車として売り出すからアメリカで社長やんねーかクソッタレー」という話を持ちかけられます。舜はやりたいと熱意を伝えますが、その条件として、社長就任と引き換えに、LP400を譲り渡せと言われてしまいます。これまで通りの平凡ながらもLP400と共に歩む人生と、LP400を手放し新しい夢へとチャレンジする人生。果たして舜はどちらを選ぶのか――?



 さてさて。実際は前回の鉄太(テツ)との電話により、舜の気持ちはほぼ固まりつつあったのですが、さらにその「答え」を決定付けるものを発見します。


本棚の隙間に隠れていた一枚のハガキ。そこに描かれていたのは「四半世紀の私へ」。それは舜が小学校2年生の時、母校の創立25周年の校内行事で、未来の自分に向けて書いた手紙でした。25年の時を経て、34歳の舜の元へ届いた…と言うわけです。ああ、なんてロマンチック。


 かつて(第1話)、舜はこのハガキの文面を目にした時、現実とのギャップに「ゴメンな…25年前の俺………ショボい人生で……ゴメンな…」と号泣したのですが…。


 さて、9歳の舜は25年後の自分に向けて、どんな事を書いたのでしょうか?


「25ねんごのぼくは
いっしょうけんめいはたらいて、社長になって
大好きなイタリアのスーパーカー
ランボルギーニカウンタック LP400」を買って
夢をかなえているとおもいます!」

ここで舜はある一部分のフレーズに視線を止めてしまいます。


「社長に…なって…」

25年前の自分から届いたこの手紙が、眠っていた彼の熱意を呼び覚ますのです。


なーんだ。25年前の舜は、25年前の自分の壮大な夢に、すでに答えを見出していたのですね。
こういう展開悪くないですね。実に梅さんらしくってロックだと思います(′・ω・`)



翌朝。ガレージ内のLP400を前に、スッキリした表情の舜が、自らの出した結論を口にします。


舜「決めたよ…“LP400”!オレは新しい夢にチャレンジする!!


それは、今目の前にあるLP400を手放す、という事につながります。しかし舜の顔には一切の戸惑いもためらいも有りません。

舜「でも…“LP400”(オマエ)に“さよなら”は言わない
今度はこの…“過去からの手紙”に書いてある順番通りさ!!
オレは社長になって…いつの日か“LP400”(オマエ)を手に入れるんだ!


大丈夫…何十年たっても…どんなに遠く離れてしまっても…
必ずまたオレたちは出会えると信じているよ!!
だって…オレと“LP400”(オマエ)は本物の“縁”で結ばれているから…
“縁”だけじゃ無い…
ともに走った…“絆”で結ばれているから!!!」

ここでLP400のライト部分がキラッと反射してる描写が、涙を流してるように見える感じなのが、心憎い演出ですね(′・ω・`)



そして最後に精一杯の感謝の気持ちを込め「ありがとう、カウンタック!!!」と口にしたところで、次週へ…。


なんだかまとめに入っているかのような展開だなあと思っていたら…最終ページの左下に「次週、堂々フィナーレ!!」と書いてあるじゃないかクソッタレー!!つまりこの「カウンタック」という漫画は、来週が最終回って事ですな。


うーん。浦島のじっちゃんが新しいレースに出るとか言ってたし、幻のランボルギーニ・イオタが新しい持ち主に渡ったらしいという伏線が残ってるから、もうちょっと続くのかなあと思ってたんですが、ここで終わらせちゃうのか(′・ω・`)


あんまりロックじゃなかったけど、何だかんだで無頼男より長く続いちゃってたわけですが、果たして8年間も続いたこの連載が、どういう結末を迎えるのかも見もの…なんですが、もうひとつ気になるのが、YJ次週のお知らせのページで「驚きの大発表もあり!」って書いてある点。果たしてこれは何を意味しているのか…?


カウンタックアニメ化・実写ドラマ化・映画化・ゲーム化、HIEROを実際に市販車として販売!…などなど、色々と想像は膨らむところですけれど、個人的には次回作として、DQNが跳梁跋扈するロック溢るる梅澤ワールド全開な作品を描いて欲しいぜ、クソッタレー!!



Q:オススメのWEBサイトがあれば教えてください!!
A:おすすめできるほど見てないんです。大掃除してきます。