気がつけば８年間もの長きにわたり、ＹＪで連載を続けていた梅さんの｢カウンタック｣が、ついに今週で最終回ですよ。最終回の扉絵は、ちょこっと写ってるカウンタックＬＰ４００と共に、この漫画のほとんどの登場人物が一同に総出演してるという、ある意味連載漫画の最終回にありがちな構図ですね。
ビキニ姿の美咲ちゃんより、コルベッ子たんの格好の方がなんかエロいなあとか、フェラ男は最後まで愛すべき馬鹿だったなあとか、アフロやツン子はキャラ立ってたのに出番少なくて勿体無かったなあとか、滉一と蛇男が一緒に居るのが微笑ましいなあ…などなど、色々有りますが、個人的には、左上の隅っこに亜久目さん（ＪＪ）達を描いてあげてるあたりに、梅さんの優しさが垣間見れて、実にロックです。
さすが梅さん、ＤＱＮに優しいぜｗｗｗ
今にして思えば、誰も聞いちゃいねえのに、嬉々としてドラッグレースのいろはやクラス分けなど、色々教えてくれるロックなヤツだったなあ、亜久目さんは。まあＤＱＮだけどな′･ω･`)
女ナシ、車ナシ、ショボい給料の会社さえ辞めることもできなかった空山舜34歳（晴矢顔）。浦島龍童じいさんからカウンタックＬＰ４００を２５０万円で譲り受け、「カウンタックＬＰ４００を手に入れる」という２５年前の夢を叶えることができました…が、そんな彼はＬＰ４００に別れを告げ、新しい夢に向けて走り始めました。
自らがデザインした夢の自動車｢ＨＩＥＲＯ｣（ヒエロ）が電気自動車として市販されることになりました。舜は｢ＨＩＥＲＯ｣を製造販売する新会社のオーナー社長として、アメリカに渡っておりました。
舜(あの日…“ＬＰ４００”（カウンタック）を手放し、“サラリーマン人生”に別れを告げた自分の決断に、後悔は無い！！
ただ…ひとつだけ心残りがあるとすれば…
それは、早乙女ちゃんに自分の気持ちを……“告白”できなかったこと！！)
ちょｗｗｗまだ告ってなかったんか(ﾟДﾟ;)
とはいえ、今は仕事に手一杯な状態。会社の共同経営者である浦島のじっちゃんからの、厳しい指導を受けつつ、己を磨く日々です。早乙女ちゃんに会う余裕？そんなものは見えやしねー！！って事なんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ。
アメリカに引っ越して３ヶ月が経過したこの日は、｢ＨＩＥＲＯ｣ショールーム１号店の完成披露パーティーが行われ、舜はそこで代表としてみんなの前でスピーチを任されておりました。
緊張しまくりな舜のいる社長室に、浦島のじっちゃんが現れます。じっちゃんは、これから社長としてどんどん仕事が忙しくなるであろう舜のために、優秀な専属秘書を用意してやったぜクソッタレー！などと言い出したではありませんか。
その秘書とは…ゲゲェーッ！まさかの早乙女ちゃんだーッッ！慣れないアメリカでの仕事と生活を送る舜には、ある程度知った仲である早乙女ちゃんをつけるのが、一番効率的だろうという考えのようです。
浦島｢仕事(ビジネス)はもちろん、私生活(プライベート)でも、おおいに彼女を使うと良い！｣
なん…だと…？
おいおい何を言ってやがるんだファック！プライベートでも自由に早乙女ちゃんを使えって？しかも早乙女ちゃんは早乙女ちゃんで｢どんなことでもお申し付け下さい｣とか言っちゃってるよ！
なんでも…つまり、あーんな事もこーんな事も、早乙女ちゃんがＯＫしてくれれば…ああ、夢がひろがりんぐですね。
しっかしまあ、こんな美人秘書(しかも自分とメッチャ趣味が合う)を、仕事上だけではなく、プライベートでも好きにしていいＹＯ！とお許しが出ちゃうとはすごい話ですね。
もちろん舜がＬＰ４００を手離さず、ショボいサラリーマンの生活を続けていたとしても、いずれは早乙女ちゃんと付き合う事はできたでしょう。しかしその場合、早乙女ちゃんとｷｬｯｷｬｳﾌﾌ出来るのは、あくまでプライベートのごく限られた時間のみ。早乙女ちゃんが秘書という仕事をやっている以上、その時間はどうしても舜は彼女を束縛することが出来ないのです。ショボい会社のサラリーマンである舜に、秘書がつくことなど、まずあり得ませんからね。
だがしかし！こうして早乙女ちゃんが、社長となった舜の秘書となり、しかもプライベートでも好きなだけ使っちゃっていいＹＯ！というお許しが出たということは、もう２４時間３６５日、早乙女ちゃんとｷｬｯｷｬｳﾌﾌ出来ちゃうわけですよ！極端なお話、それこそ仕事そっちのけでｷｬｯｷｬｳﾌﾌしようと思えば出来ちゃうわけですね！もうなんだか、完全にリア充じゃないですか！このソリヤマさんがリア充だからちくしょう！！
しかしまあ、浦島のじっちゃんも、どうしてここまで舜に親切にするのでしょうねえ？もちろん、純粋な気持ちで配慮してあげてる可能性もあるんでしょうが…。主に考えられそうなパターンは二つ。
●「もうおまいら結婚しろ｣説
連載が８年も続いてんのに、いつまでたっても舜は早乙女ちゃんに告ろうともしないし、早乙女ちゃんは早乙女ちゃんでなんか積極的じゃないし、お互い微妙な距離感を保ち続ける２人の仲。｢ああもうテメーら、うざってーんだよクソッタレー！｣と業を煮やした浦島のじっちゃんが、無理やり２人をくっつけさせた…ともとれるんですよね。まあそれはそれで、じっちゃん良い人じゃん！ってなるんですけど(′･ω･`)
●「早乙女？もうｲﾗﾈ」説
２３０ページの舜の説明にによると、早乙女ちゃんは浦島のじっちゃんの秘書を外れる事になり、アメリカに渡ってからの浦島のじっちゃんには、別の秘書がついている…という記述が見られます。
もしかしたら、浦島のじっちゃんが、早乙女ちゃん以上に優秀で・若くて・ナイスバディで可愛い秘書ちゃんを発掘したので「あーもう早乙女とかいうババアいらねーや、ソリヤマにでもくれてやるか」と渡りに船な形で早乙女ちゃんを押しつけた可能性も…。まあそういうオチの方が、個人的にはロックで面白いと思うんですけどね！
まあじっちゃんの真意はどうであれ、気心の知れた心強い秘書を手に入れた舜。２５年前に自らが書いた将来の夢が記された手紙を、お守り替わりにスーツの胸ポケットに忍ばせて、関係者達の待つショールームへ向かいます。
「２５ねんごのぼくは…
いっしょうけんめいはたらいて、社長になって…
大好きなイタリアのスーパーカー
｢ランボルギーニ・カウンタック ＬＰ４００｣を買って…
夢をかなえているとおもいます！」
そんな思いを胸に…今新しい世界の扉が開かれる！
最後のページには｢御愛読ありがとうございました！｣という梅さんのメッセージと共に、ついにこの｢カウンタック｣は終了…。
…あれ？終わり？最終回なのに、なんか扉絵以外にカウンタックが全く出て来なかったんスけど。個人的には、｢ＨＩＥＲＯ｣がバカ売れして社長として成功を収めた舜が、ＬＰ４００と再会して｢ただいま…カウンタック！｣と感動の再会を果たしたシーンで終わるのかなーと思ってたので、コイツはちょっと予想外です。
最終回の冒頭で｢ＨＩＥＲＯ｣を描いてるシーンで６ページも使うぐらいなら、その辺も描けたんじゃね？という気もしなくもありませんけど(′･ω･`)
まあ、もしかしたら単行本に描き足すという形で、そういう話が補完されるのかもしれませんけどね。まあその辺を描くか描かないかは梅さん次第ですかねえ。もしかしたら、そういう描写はテメーらの想像に任せるぜクソッタレー！と読者にゆだねる形をとる…のかもしれませんが。
…ああ、あと先週のＹＪの次回予告で、カウンタックについて｢驚きの大発表もあり！｣とか書いてあったんですけど、アレは一体何だったんだクソッタレー？とりあえず今週のＹＪを目を皿のようにして何度も読み返してみたけれど、それらしい記述を見つける事が出来なかったんだぜファック！
まさか…「重大発表」＝「最終巻単行本２８巻は１０月発売予定！」
おいおいそりゃ無いぜクソッタレー！「重大発表」という記述に、いろんな想像を膨らませたヤツはどうすりゃいいんだよォ！…などと悲しい気持ちになっちゃいましたが、今週の「スピナマラダ！」
…というわけで、第１話からずっと続けてきた、この「カウンタック」の感想ですが、もうちょっと書きたい事が有るので、もうちっとだけ続くんじゃ。って事で、お楽しみに…。
Ｑ：漫画家以外で経験した印象的な仕事、アルバイトは？また、昔やってみたかった仕事は？
Ａ：深夜のアイス工場でバイトです。映画を観に映画館へいきました。
