あの「テニスの王子様」が、このたびジャンプSQに舞台を移して、堂々の続編連載!!前々から「テニスの王子様」大好きだった者としては、これはもう感想を書かないわけにはいかない!!というわけで、今月から毎月「新テニスの王子様」の感想もやらせていただきます。よろしくお願いします。
さて、今回の舞台設定は、越前達中学テニヌ界の猛者どもが、U−17日本代表(高校生)の合宿に呼ばれて…というモノのようです。
その前に巻頭カラー13ページにわたって、アメリカでの越前の様子が描かれております。
駅のホーム。空港へ向かう地下鉄の発車間際。乗り遅れそうになった越前リョーマは、ツイストサーブで駅員の笛を落とし、さらにはラケットを「ヒョイ」っと投げて、閉まりかけてるドアを塞ぐと、そのままスライディングして、無理矢理の駆け込み乗車!!
( ゚д゚)ポカーン
しょっぱなから、許斐先生はやってくれました。
ああ、この“俺は今「テニスの王子様」を読んでるんだZE!”という、懐かしい感覚が、いろんな意味で蘇ってきます(w
まあ、テニヌに置ける必殺技は、「引ったくりを捕まえる」「焼肉屋で才気煥発の極みを用いて揉めてる時間を予知する」など、日常生活でも用いられていると言うのは、前作「テニスの王子様」でも散々描写がありましたが、そのスタイルは「新」になっても相変わらずのようです。
しかしこのシーン、どうしても越前ばかりに注目がいってしまう所ですが、驚くべきは笛を落とされた駅員。
こんなムチャをやらかすヤツが現れたら、本来なら「ちょwwwおまwww」などと越前を注意するのが常識的なのでしょうが、この駅員は
「俺もヤキが回ったかな」
などと、何事も無かったかのように笛を拾い上げ、そのまま業務に戻るのです。凄ェ!!
まあアメリカは日本に比べたらテニスにおいては先進国。当然見る人の目も肥えているのでしょうから(乗車後の越前を地下鉄車内のお客さんが凄ェ!と褒め讃えている事からも伺えます)、アメリカ人テニヌプレイヤーは、この程度の駆け込み乗車など、日常茶飯事でやっているのでしょう。たぶん。
そう考えれば、この駅員の落ち着きぶりも分かろうというモノですね!!うんうん、実に恐ろしい(w
舞台変わって日本。日本テニス界のトップ人材育成の場である、U−17選抜(高校生)テニス日本代表の合宿地に、前作「テニスの王子様」で猛威を振るった中学生テニヌプレイヤーの猛者共が続々と集結。その中には全国制覇を成し遂げた青春学園テニス部のレギュラー達の姿も。
そこへ「ここを通りたければ、10球やるから缶倒しやってきな」などと、無謀にも青学メンバーにからんじゃうU-17代表候補2名が現れます。
左の「とん平」という名前とやる気のない表情が笑いを誘います。
そして右のヤツのツラは絶対高校生には見えません。
しかし青学メンバーは、みんなあっさりとこれをクリア。手塚に至っては1球で3缶も倒すほどの余裕っぷりを見せ、先輩涙目。これ以上ないほどの噛ませ犬です。
相手を見てケンカを売らないとひどい目に遭うという典型的パターンですね(′・ω・`)
さて、このU−17選抜(高校生)テニス日本代表なんですけど、1軍メンバー20名は韓国遠征で不在。監督(もちろん現在は不在)は、246人の2軍メンバーに、中学生テニヌプレイヤー50人余を呼んで、底上げを狙ってる…ようです。
しかしメンバーがテニスコートに集結する中、U-17代表戦略コーチの黒部由起夫なる人物は、突然とんでもない事を言い出します。
「ただし監督から伝言があります――――
300名は少々多すぎるようですよ」
すると次の瞬間、上空を飛んでいたセスナ機が、突然テニスボールを大量投下!!
「『ボールを250個落とす
取れなかった46名は速やかに帰れ』―――と 」
ちょwww何この「アメリカ横断ウルトラクイズ」wwwww
あんな高度からボール落として人に当たったら危険だろう!とか、そんなツッコミをしてはいけません。
あの程度の、上空から落ちてくるテニスボールに当たって怪我するような軟弱者など、テニヌ界には不要!と言う事なのか。ああ恐ろしい(w
しかしこれ、まったくもって理不尽なふるい方ではありますが、こんな連中を束ねる監督なのですからね。むしろ、これくらいDQNな監督じゃないと、常人にはとても務まらないのでしょう。
思えば、前作に出てきたいろんな中学の監督たちも、思い返せば、まともなヤツなど誰一人としていなかったわけですし(w
というワケで、ここで脱落するわけにはいかねえ!と、ボールに必死に群がるテニヌプレイヤーたち。
13番コートのU-17日本代表2名の必死すぎる表情に吹いた。
あと、54ページ、ブチャが飛んでる下のコマの人は、明らかにラケットを武器代わりに使ってボールを取ってるように見えます。やはりテニヌは格闘技なのか。
そんな中、全国大会で猛威を振るった、中学生テニヌプレイヤー達は、だいたい順当にボールを手にします(56〜57ページ)。
このメンツの中に我等が田仁志様の勇姿が見られて、ホッとひと安心する自分がここに(w
しかし明らかにひとりで2個以上ボール取ってるヤツがいて(特に金太郎と跡部様)、50人脱落の予定が、これでは100人以上が脱落したものと思われます。
でもそんな事にいちいち突っ込んじゃいけません。だってテニヌだから(w
残されたボールはあとわずか。いまだにボールが取れずにもがいている高校生テニヌプレイヤー達ですが、乾が指差した方角に、ちょうど1個だけテニスボールが残ってるじゃありませんか!
というワケで、みんな一目散にボールに群がります。
お前ら必死すぎるwwww
まるで1週間メシを与えられていない人が食い物に群がる構図のようです。
しかしそのせっかくのテニスボールは、主人公の越前が横からかっさらって、美味しい所を持ってっちゃったところで、第1話はおしまい。
…いやあ、さすが許斐先生。しょっぱなからツッコミ所全開過ぎます。
感想というかレビューを書くほうからして見れば、すごく挑みがいがあるというモノです。
前作「テニスの王子様」の感想を書いておられたサイトの人達とかは、ああ、毎週こんなプレッシャー&障害に挑み続けたのか…と想像すると、敬服するばかりであります。
あと、SQの中ほどに付録として、「新テニスの王子様公式ファンブック0,5」なるものがついており、そこに許斐先生が語る「新テニプリ誕生秘話」なるインタビューが掲載されているのですが、このインタビューだけでも、まじハンパねぇです。
要点をまとめておきましょう。
(1)連載終了後、最初は全く別の漫画を考えてたけど、ファンの後押しで連載決定。
(2)でも連載終了時点である程度アイディアは出来てて、最初からU−17モノで行くつもりだったらしい。
(4)「ここまでやっちゃって大丈夫!?というギリギリのラインを、出し惜しまずに行くことで、スポーツ漫画の限界に挑戦したいと思います!」
(5)月刊連載は時間をかけてゆっくり描けるけど、実は週刊連載でもネタに困った時は1回も無かったらしい。「自分でもすごいな、と(笑)」
(6)あっと驚く「Y」とか「R」とかも、もしかしたら出すかもしれないよ…との事。
(7)キャラの必殺技について
「でもスケールダウンするわけにはいかないので、むしろバリバリ天衣無縫を使ったほうが、いいのこれ!?一体どーなんの先は?という驚きになるでしょう。自分への挑戦のつもりで、どこまでできるのか頑張ります!(笑)」
いかがでしょうか。許斐先生の本気度がビンビン伝わってきて、コレだけでもツッコミ所満載ですね。
(3)の「テニスの王子様vista」とか、いろんな意味でセンスが素晴らしすぎます。実にCOOLです。
また(4)(7)で語っているとおり、どうやら許斐先生、インフレさせる気満々なのは間違いなさそうです。
まあ、第1話を読んだ限りでは、高校生連中は大した事無さそう(というより、越前達が凄すぎるのか)な印象ですが、いま韓国遠征に出てるという一軍高校生20名ってのが、未だに謎のヴェールに包まれていますし、きっとコイツ等が物凄いのでしょう。そう思いたい所です。
そしてゆくゆくは彼らとともに世界に挑むのでしょうから、世界のテニヌプレイヤーはもっと凄い事に(ry
( ゚д゚)ポカーン
いったいどこまでインフレさせるつもりなのか、想像すらつきません。
劇場版テニヌでやってた「ギャラクシアン手塚ゾーン」くらいまでマジで行きついてしまいそうで恐ろしいですね。wktk。