まあ、ぶっちゃけ言うとね。
KAJIMEは「コミックバンチ」とはもう決別したつもりなんで、バンチ関連のネタを取り上げるつもりはなかったんです。
でも…これは取り上げないといけません。あまりにもアレ過ぎて。
えーと。先日、TV朝日系列の深夜アニメ枠にて、新番組「内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎」がスタートされました。
「内閣権力犯罪強制取締官財前丈太郎」(以下「財前」と書きます)は、「週刊コミックバンチ」で好評?連載中の看板漫画。作者は、熱い熱い熱い野球漫画で、野球ファンからの絶大な人気を得ていた「ワイルドリーガー」の渡辺保裕先生です。
バンチ編集部は、渡辺先生にこの「財前」を書かせるために、人気のあった「ワイルドリーガー」をなかば無理やり打ち切った…などという憶測も流れており、「ワイルドリーガー」ファンの心に深い傷を残しました。
というか、今からでも遅くは無い!!
お願いですから「ワイルドリーガー 第2部」を始めて下さい!!
レッツプレイツーッ!!
(第2部もやろうゼッ)
さて、ワイルドリーガーファンからの恨みを買いつつも、連載スタートとなった「財前」。
これは、名前がとってもよく似ている「公権力横領捜査官・中坊林太郎」(作者・原哲夫)の流れを汲む作品です(直接的なつながりはないけれど)。
ところが、いざ風呂敷を開けてみると…。あれれ?あんまり面白くない…?
少なくともKAJIMEにはそう思えました。
最大の原因は、ワイルドリーガーでは味があった、渡辺先生の魅力的なキャラ立てが、完全にマイナスのベクトルに傾いちゃっているのが、原因じゃないかと思います。
特に主人公の財前の完璧超人ぶりが、痛さと不愉快さを伴って、まったく共感できねーって勢いです。
つまり、「野球漫画」ではかみ合っていたけれど「政治・経済漫画」ではマッチしなかった。というわけです。
例えるなら、新條まゆ先生が格闘漫画を描いたり、YOO1が恋愛漫画を描いているようなもの…なのかも。
しかしそれでもバンチ編集部は「財前」を過剰にプッシュ。
結果、内容的には「?」なのに、なんか勝手にお神輿の上に担ぎ上げられたような作品となりました。
連載もどんどん続き、ストーリーを長続きさせるために風呂敷を広げすぎて、もはや収拾が付かなくなっています。
まあこれは「日本国大統領桜坂満太郎」)「」にも言えることですが(w
そんな裸の王様的ポジションの「財前」が、なにかの間違いか、なんとアニメ化。
素直に「中坊林太郎」の方をアニメ化してくれたほうが、どんなに嬉しかったことorz
で、このアニメの第一話が先日放映されたのですが…やっぱり出来は酷いモノでした。
ただし、このアニメ版財前のデキが、あまりにもマイナス方面に突き抜けてしまっていたため、一部の間では、
あの伝説のアニメ「MUSASHI GUN道」に強力なライバル出現か!?
と悪い意味で話題になり、早くもお祭り状態となっているのです。
まあ、製作サイドとして見れば、こんなふうに話題になるのは、決して快く思っていないでしょうけど、、
原作は笑いのネタにもならない、○○○(ピーッ)漫画なのだから、アニメで笑いが取れるだけでも幸せかもしれません。
で、KAJIMEもアニメを見てみましたが…うん。たしかにひどい(w
ただ、「MUSASHI GUN道」のデキの悪さとは違う「酷さ」に感じました。
「MUSASHI GUN道」は、単に映像の技術不足という感じですが、財前の場合は…。
●映像でインパクトを与えようとして、いろんな演出を試みを試しているけれど、
全部裏目に出ている。
とくに、シルエットの一尾のみが別の映像に切り替わる演出は完全に失敗…。
財前、顔が巨大化してるようにしか見えません。
http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DKsWlxnlbn5E%26ext%3D.flv
(見られない人は「Macromedia Flash Player 」の最新版を入れれば、見られる…と思います。)
●声優さんの質。
財前の決めゼリフ「DA BOMB!」(ダ・ボム 「当たり!!」という意味)は「ダボン」だか「だっぽん」にしか聞こえません。
そもそも声がオッサンで、全然若々しく感じません。要するにミスキャスト気味。
あと、財前を案内する役の外国人男性の演技も酷かったです。
特にこの「ウ、ウソー!!」とか(w
http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3DYXnpvcX9VK8%26ext%3D.flv
●やたらと止め絵が多く、手抜きに見える。おまけにデッサンも微妙に狂ってる。
もっとも、これは「MUSASHI GUN道」にも言えることですが(w
というかこれダムに見えない…。まるでプールみたい…。
http://youtubech.com/test/read.cgi%3Fdl%3D5YNrlOKDdhU%26ext%3D.flv
まあ、どんな理由にせよ、話題になることはいいことです。
バンチ作品は「Angel Heart」と「蒼天の拳」以外、ただでさえ注目を浴びにくいですから。
「ブレイブ・ストーリー~新説」なんて、現在原作が映画化されていると言うのに、ほとんど話題に上がってこないもんなあ…。
アレには泣けた・゚・(ノД‘)・゚・ デキも財前なんかより、ずっといいのになあ。
まあ財前のアニメは、気楽に遠くから傍観してましょう。
個人的には、原作唯一の名シーン、和泉総理大臣が女性秘書に
「亜佐美!SEXしようッ!!」 と言い出すシーンがあるか「だけ」が楽しみです。
…という締めで、本日の日記を終わりにしたいと思います。