遼介と新人ホストの翼(イカロス翼・本名:石川耕三)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。ここまでのところはほぼ互角。勝負の行方は互いの誕生日である月末に持ち越されそうな流れとなります。
…そして最終日当日。まずは店長からこれまでの2人の売り上げ額が発表されます。
遼介の4670万円に対し、イカロス翼は5080万円で、その差は410万円。
イカロス翼の5000万オーバーの売り上げはロミオ史上最高の月間売り上げを記録する額ですが、遼介は去年の誕生日、一日だけで2000万以上の売り上げを記録したらしいので、実質今日の動向如何で勝負が決まりそうな展開です。うん。実に読者に分かりやすい展開だ(w
「…2人の勝負は、負けた方がこのロミオを去るというものだ…
つまり勝った方が、これから先のロミオを
背負って立って行くということだ!
その自覚を持って、二人とも悔いのないよう
正面からぶつかってくれ…」
そして最後にオーナーがこんな言葉を述べたところで、ミーティングは解散。
というか、なんかいつの間にか 「負けた方がロミオを去る」ことになってるような…。
遼介はともかく、イカロス翼は「NO.1 になれなかったら、一生遼介のヘルプをやる」とか言ってなかったっけ?
この議論のすり替えこそが夜王クオリティ。
ともかく、この日は互いにとって絶対に負けられない戦い。イカロス翼は控え室に翼派のホスト達を集め「2ランク上の高額なものを頼ませるんだ!」などと、量より質を取るようムチャな指示を出します。
さらに、常連客の1人から「仕事の都合でどうしても来られないって連絡が入った」と聞かされると「来れないんじゃなくて来させるんだ(゚Д゚)ゴルァ!」と声を荒げます。
いつもとはあまりにも違う、ピリピリムード全開なイカロス翼の豹変振りに、翼派のみんなは「アイツ…本当にどうしちまったんだ?」と驚きを隠せません。
もう、なんだか着実にイカロス翼の敗北フラグが立ちまくってるなあ。
このままだと勝手に自滅して、何もしなくても遼介が勝っちゃいそうな流れですよ(′・ω・`)
―――そして、ついに運命の火蓋が切って落とされます。開店と同時に遼介・イカロス翼両方のお客さんが店内を埋め尽くし、それぞれの誕生日を祝います。
翼派の席では、イカロス翼の誕生日を、特製バースデーケーキでお祝い。ケーキに描かれたイカロス翼のツラが、微妙にブッサイクな出来なのは、笑うところ…なのかなあ?
そんな中、遼介の常連客の1人・瞳さんがやってきました。
瞳さんは遼介の誕生日にと、とても高そうな腕時計をプレゼント。
遼介は「プレゼント、大切にさせて頂ます」と、ありがたく頂戴するのでした。
一方のイカロス翼も、常連客の1人・ユキがやってきました。
ユキはイカロス翼の誕生日にと、とても高そうなクロスのペンダントをプレゼント。さらに「よーし今日は奮発してドンペリピンク入れちゃうぞー」と言い出しますが…。
「“ゴールド”だ…“ピンドン”はキャンセルして
ドンペリゴールドを入れさせろ!」
ハードボイルドにこんな事をのたまいだすイカロス翼。さらに「金がないならコレ売ってその金で高い酒入れろ(゚Д゚)ゴルァ!」と、プレゼントされたばかりのクロスのペンダントを付き返す始末。コレにはみんなドン引きです。
「ホントに僕のためを思うなら、プレゼントよりも売り上げに貢献してくれ!!」
そう言って席を立つイカロス翼の非情さに、ユキは涙を流すのですが、今のイカロス翼は立ち止まってはいられません。様々な客から誕生日を祝われ、接客します。
(あと少し…あと少しで、俺がロミオのトップの座につける…
俺はついにここまで来たんだ…
あの屈辱の底から、この光の当たる場所まで…)
そしてここで突然回想シーンに入ります。
「バカヤロウ、石川!!
フロアは舐めても平気なくらい
綺麗にしとけっていつも言ってるだろうが!!」
――一1年前のエトランゼ。
ボーイをしていた耕三は、客の前で先輩から叱り飛ばされ、土下座させられています。
「客がいる目の前で店員を土下座させるってどんな店だよ?」とか
「こんなの見せられたらお客さんドン引きだよ!!」などと言うツッコミはしてはいけません。
それが夜王クオリティなのですから。
そして土下座してる耕三の近くを通りかかる愛夢。
果たして2人の間には何があったのか?次週へ続く!!