DMCライブ終了後立ち寄ったファミレスで、クラウザーさんの世を忍ぶ仮の姿・根岸は、小学生時代に親友だった木林くんとばったり再会。しかし今の彼はDMCと抗争を繰り広げている、史上最凶ラッパー・「鬼刃」(きば)でした。すっかり変わってしまったかつての親友に、驚愕の根岸。
そんな鬼刃率いる鬼刃クルーたちが、DMC信者と路上で一種触発の状態に。クラウザーさん(生首)は騒ぎを沈めるため、鬼刃でステージ上での決着を宣言。鬼刃はDMCのライブを襲撃するために、渋谷のクラブEに鬼刃クルーを集めさせるのでした。
…そして次の日。昔の親友、木林くんの暴走を止めるため、根岸はクラブEへと足を運びます。
(今はあんなに強がってワルぶってるけど…
小さいころの優しい木林くんに戻ってもらいたい…)
根岸はクラウザーさんとして鬼刃(木林くん)と話をして、この不毛な争いをやめさせること。そして更正を願ったわけです。
しかし…根岸がクラブE店内に入ると…。
すでにDMC信者と鬼刃クルーが大乱闘を起こしちゃってました。
根岸の淡い願い、早くも撃沈。
乱闘シーンをよーく見ると、ラーメンマンっぽい人が暴れてたり、レッドがキン肉バスターをかけてたりするところが、ステキ。
騒ぎを沈めるため、根岸は人影でクラウザーさんに変身。慌てて着替えたので、首が鎧から出てこなくて首なし状態になってしまったり、突然ブラックライト状態になったところで首を出したので、生首上体でプカプカ浮かんだように見えたりと、観客達には大好評。
そして、ついにステージ上に並び立った、クラウザーさんと鬼刃。
鬼刃は早速得意の「フリースタイルバトル」で、ラップ口調でクラウザーさんをディスって(罵ること)口撃します。
「オマエの着ぐるみ オレが剥がす見ぐるみ
悪魔の正体は会社ぐるみ 作られたただのぬいぐるみ
オレはニューヨーク帰り 本物のラッパー
オマエ入浴終り メイク取れる偽者ファッカー」
クラウザーさんにとっては、ラップはただのダジャレにしか感じられないのですが、マイクを渡されたので、見よう見まねで反撃します。
「貴様、犬飼出身のクセに
ニューヨーク出身などと見栄を張るのは
情けないんじゃないか ジャマイカ スルメイカ
実家のうなぎ屋が潰れて 引っ越すことになった時
もらった犬飼Tシャツのありがたみ
忘れたか レンタカー 加藤鷹
毎年行った どんこ釣り大会
覚えておるか イルカ アシカ」
「うお〜 出たあ〜
クラウザーさんのデスラップ 魔界の韻仕様〜」
「どんこ釣りってなんだー
新しい処刑の1つか―――」
捨てたはずの己の過去のことを、ずけずけとクラウザーさんにディスられて、鬼刃は何も言い返せなくなってしまいました。クラウザーさんの圧勝です。
ちなみに「どんこ釣り」ってのは、犬飼で5月に行われる、どんこ(魚)を釣る大会です(w
続いて、勝負の流れはダミ声ラップとデス声メタルで、汚い言葉で互いを罵りあう展開に。
互いに譲らないふたり。しかしここで鬼刃が「ワイロ」「裏金」「脱税」と、社会的に汚い言葉で罵りだし、知的なところを見せると、突然クラウザーさんが黙ってしまい、付いてこられなくなってしまいました。
このまま、クラウザーさんは負けてしまうのか………!?
「ま●こ―――」
「うお〜〜〜、クラウザーさんがやってくれたー」
「出たぁ〜〜〜 コレより汚ねぇモノはねぇ〜〜」
まさかの問題発言で、観客は沸きあがります。これもまたクラウザーさんの圧勝です。
なお、「●」の中にどんな言葉が入るのか、などといやらしい想像をしてはいけないのですよ。にぱ〜☆
さらに勢いに乗ったクラウザーさんは、DJの機械に愛撫!!
「ハッハー、前戯でイッちまうのかぁ
淫乱DJ機械めがー」
加藤鷹並みの激しいフィンガーテクニックを見せながら、レコードを舐めようとするクラウザーさんのいやらしい表情が最高です。
全てにおいて自分を上回るパフォーマンスを見せるクラウザーさんに「ダメだ…こいつイカれてる…」と、鬼牙は敗北感をあらわにします。
しかし同時に、ある事に気づくのです。
「さっきのフリースタイルバトルの時、ふと思った…
クラウザーII世の正体は、ねぎっちょじゃないかって………
ねぎっちょ…間違った大人になりそうだったオレを、救ってくれたんだね…」
その「ねぎっちょ」ことクラウザーさんは、ターンテーブルを激しくクンニしだして、もうやりたい放題なのですが(w
結果的に根岸の想いは、木林くんに通じたようです。
鬼刃はグラサンを外し、来ていた上着を脱ぎながら、クラウザーさんに訴えかけます。
「オイ、聞いてくれ
オレはこの世界でトップを取るため、必死だった…
過去を葬り、ニューヨーク出身だと嘘をついた…
でも忘れたワケじゃなかったんだ…」
犬飼Tシャツ!!
これは木林くんが東京に引っ越すことになった時、根岸たちクラスのみんなでプレゼントをした、思い出の一品です。
鬼牙は…いや、木林くんは、あの日の輝かしい思い出を決して忘れてなんかいなかったのです。
泣けるぜ!!
きっとクラウザーさんは、鬼牙がこのTシャツを大事にしてくれていたことに感激して
幼き頃の楽しかった日々を懐かしむように、鬼牙と熱い抱擁を見せるに違……
ええーーーっ!?
やっちゃったよ!!クラウザーさんまたやっちゃったよ!!
思い出の犬飼Tシャツを引き千切った、ねぎっちょことクラウザーさんは、そのまま鬼刃のお尻を激しくスパンキング!!
「木林(KIBAYASHI)など
蒲焼き(KABAYAKI)にしてくれるわ〜〜!!」
スパンキングされている木林くんの、なんとも言えない恍惚の表情がステキです。
こうしてクラウザーさんは、鬼牙を「スパンキン風林火豚 KABAYAKI風」で蒲焼きにして完勝。
その後、根岸は自室で、子供の頃のアルバムを眺め、木林くんとの楽しい思い出を振り返りながら
「この頃、まさか木林くんを蒲焼きにするなんて想ってもみなかった…
最低だ…僕は最低だ…」
と、申し訳ない思いでいっぱいになっちゃうのでした。ちゃんちゃん♪