それは秋葉原にお買い物をしている最中、突然KAJIMEの携帯に一通のメールが着信したところから始まりました。
件名「おげげー!」
本文「ミチャルスキー先生の新刊、ヤバい!ウケる!」
わざわざこんな内容のメールを、携帯に送ってくるんだから、きっと送り主さんはよっぽどその新刊とやらをKAJIMEに勧めたいのでしょう。
「買えっつってんだろ!また殴られてえのかー!!」ってワケですね(w
やれやれ。必死だなあ・・・。
しかし。
気がついたら、帰りの電車の中で、CJミチャルスキー先生の新刊「僕のペットはサラリーマン」を読んでいた自分がいました。
「べ、別に勧められたから買ったわけじゃないんだからねっ!」(ツンデレ)
さて、内容はミチャルスキー先生の短編集。サラリーマンに死んだ飼い犬の霊がのりうつって、飼い主とサラリーマンがラブラブになったりする「僕のペットはサラリーマン」とか、伊豆某所の男子学生ふたりが、道端に落ちてたBL本を読んで愛に目覚めてしまったりする「某伊豆(はぁと)愛」(ぼういず・らぶ)など(ちなみに伊豆は全然関係ありません)
そんな物語が掲載されているのですが…。一番インパクト満点だったのは「愛 戦士」「愛 狩人」の2作!!
読んだ瞬間、震えがきたよ……。なんだこれ!なんだこれ!!
ストーリーは、二九九X年の世紀末。地球は乾き、愛をなくした人類もまた乾ききっていた…そんな世界。
ひとりのフードをかぶった男が、街の酒場にふらっと現れます。
「いらっしゃい、お客さん旅の人だね?なにかお探しかい?」
「デスノート」の夜神総一郎パパンにそっくりな酒場のマスターがこう尋ねると、男はフードを外して、ニヒルな笑顔でこう答えます。
「愛さ!!」
すげー!!なんだこの迫力。歯がキラーンと光ってるし(w
男は人呼んで「愛戦士」(ラブウォリアー)と呼ばれていて、愛を探して旅するしがない戦士でした。 すると店の奥に座っていた男が…。
「愛なんて一昔前の流行り病みたいなもの!!とうに撲滅されて存在せぬわ!!」
と、愛戦士に因縁を付けてきました。
実はこの男、幼い頃に親にこき使われた挙句売り飛ばされ、エロジジイに陵辱された過去を持つ、悲しき男でした。
そんな男が「この世界、金か肉欲だけだ!!」と強がっていると、愛戦士はそんな彼を、まるで「北斗の拳」のケンシロウが拳王様(ラオウ)を見つめる時のような、悲しき瞳でじっと見つめるのでした。
「な…なんて優しいまなざしをしてやがるんだ…!?」
と、男はとっさに目をそらしちゃいます(w
結局このあとふたりは店の外でバトル。男は愛戦士に対してパンチを繰り出してきますが、愛戦士はパンチを華麗によけると反撃…と思いきや、体をナデナデ?
「闘え!!なぜ撫でる!?」と問われると、愛戦士は謎の構えを見せて…。
「暴力だけが闘いではない、愛もまた闘い!!
ただ撫でているわけではないっ!!」
「愛を込めて撫でる!!これが…愛撫!!」
ちょwwwカッコいいよ愛戦士!!
そして突然空中にジャンプする愛戦士。男が後を追ってジャンプすると、なんと愛戦士は空中で男のズボンをいきなり脱がしにかかります。もちろん自分も下半身丸出し!!
ズボンを脱がされあっけにとられる男のバックに回った愛戦士が叫びます。
「俺は愛戦士、逃げはせん!!」
す…すげえ…愛戦士、落ちながらヤってる!!(BY GUN道)
結局このあと男は愛戦士にヤられちゃって、イカされてしまいます。プレイ終了後…。
男「いっ…一体何なんだこの温かい気持ちは…!?」
愛戦士「それが…愛さ!!」
親指突っ立てて歯をキラーンとさせた、満面の笑みで答える愛戦士に、ズキューンと心奪われてしまう男なのでした。
男は愛戦士に「愛」の大切さを、その身をもって刻み込まれたのです。
うーん、こう書くとなんだかカッコいいなあ。実際は空中で落ちながらヤってるだけなのに…ってこれじゃ「GUN道」のようだ(w
そして街を去る愛戦士。するとさっきの男が「俺を連れて行ってくれ!!」と追っかけてきます。
男「お願いだ、俺はいい相棒になるぜ!!」
愛戦士「何言ってんだ、相棒じゃなくて…
愛棒(あいぼう)…だろ?」
ちょwww下品すぎだよミチャルスキー先生!!でもステキ。
そして荒野に消えるふたりをバックに、「愛戦士は愛を探しに、今日も旅立つ!!」と出て、「THE END」。
いかがでしょうか。文字と3枚の画像だけでこの漫画の凄さが伝わったでしょうか。
実物はもっと凄いんだよ、これが!!
ちなみにもう一つのタイトル「愛狩人」も、やってることはほとんど一緒なので割愛させていただきます(w
ええ…こんな感じです(w
はっ、いけない!!気がついたらミチャルスキー先生の新刊を買わされた挙句、こうしてスキャンまでして、レビュー書いちゃっているじゃないか!!
…というわけで、メールの送り主であるさといちさん、ホントにありがとうございました(爆)