(20110218)今週の「華と修羅」 第三十三話 推薦状争奪戦

扉絵キャッチコピー
「この男、最早軟弱に非ず。」

柱文
「唐房家に戻った慎太郎。唯一の支持者真壁と…?」
「気付けの一発!!」

半年振りに唐房家へ戻ってきた慎太郎。次期当主決定権を持つ評議員の一人で、慎太郎を支持してたハゲ真壁も、慎太郎が帰ってきてひと安心。「毅(こわし)様の意思を継がれるのはやはり慎太郎様」と、成長して逞しくなった慎太郎を誉める一方、慎太郎の華族の立つ立場さえ壊しかねない考えには、少々危険に思ってる様子です。


まあ、さすがにこの時点で裏切りフラグとまでは行かないとは思いますが…どうなることやら。



さて、ハゲ真壁の前で改めて、どうしても侯爵になりたいと意思表示を示した慎太郎。彼が毅(こわし)から爵位を継ぐためには、5人の評議員のうち、3名以上からの推薦状をゲットしなければなりません。







…やっぱり、中央の鶴瓶師匠のインパクトが凄ェ!!



でもって、この5人の中で慎太郎をプッシュしているヤツは、現時点ではハゲ真壁ただ一人。残りの4人は順当に長男の新(新便器)を推薦すると予想されています。
…まあ、今の美彦(ほっこり兄さん)を推薦する酔狂なヤツは、さすがにいないでしょうしね(汗)



そうなると残り4人のうち誰かを慎太郎側に引き込まなきゃいけないわけですが、今回慎太郎とハゲ真壁が目を付けたのが、評議員の中で一番の若手である関薫(35歳)。


堺雅人のこのイケメン男爵は、留学先のフランスでパイロットの免許を取得し、フランス軍の航空部隊に所属。第1次世界大戦では、ドイツの戦闘機を6機撃墜させて「レジオン・ドヌール勲章」を授与されたという、輝かしい経歴の持ち主。帰国してすぐ奥さんの「なつ」を事故で亡くしている…そうな。


…って、戦闘機6機撃墜とか凄いな。バリバリのエースパイロットじゃないですか!!
なんでそんな凄いヤツが、唐房家の評議委員会なんぞやってるのでしょう。ぶっちゃけ毅(こわし)より凄いんじゃね?


そんな関さんに自分の推薦状を書いてもらう為、慎太郎は関さんの屋敷へ向かいます。
屋敷には、関さんがフランス留学中に自ら設計・製作した飛行機「なつ鳥号」が飾られています。毎日綺麗に整備されているようで、関さんの真面目で誠実な人柄が伝わってきます。


こいつは是非とも面会して、いろいろ話を伺いたいZE−!という気持ちを強く持つ慎太郎。ところが肝心の関さんは、昨日から新便器と一緒に殻房家の別邸に行って、まだ帰ってきていないとの事。



新便器が絡んできて、なにやら妙な胸騒ぎがしてきますが、とりあえず別邸に向かう慎太郎。そしてそこで見たものは…!?












ええええーっ!?




そこには酒と阿片に溺れ、美女と9Pを楽しむ、変わり果てた関さんの姿が…!!

関「見てください、この女たちを!
この美しき女たちが私を!私一人ををを!!!
さすがは新様です!最高です!ありがとおおお!!!
皆で溺れましょうぞ!この色欲の海!岸に渡ってもこれ以上の悦びはない!
さあ、私だけでは満足させてやれません
慎太郎様も脱いでこちらに!女達も欲しています!」


駄目だこいつ…早く何とかしないと…。

かつての撃墜王の面影はどこへやら。すっかりどっかのピザ次男みたいな醜態を晒しております。


「LOGIC&MATRIX」の遊星さんのお言葉を拝借するならば、まさに「QTS」(急に・昂ぶりが・鎮まらんので)状態!!
まあ、ほっこり兄さんは酒もシャブの力も借りず、シラフであの異常性欲なのですから、よりタチが悪いんですが(w


あと、411ページ1コマ目で、関さんが女達から一斉にフェラされてるシーンがあり「おお そのような! それもいい!そこがいい! それがいい!」などと歓喜に打ち震えているのですが…これだけは言わせて下さい。


関さんチ○コ長過ぎだろwwww


目測ですが、明らかに長さが50センチ以上はあります。昴ぶり過ぎにも程がある(′・ω・`)


とはいえ、そこはまあ、ドイツ軍の戦闘機を6機も撃ち落して「レジオン・ドヌール勲章」を授与されたエースパイロット様でありますから、むしろここは流石!と表現したほうが良いのかも知れません。
つまり、ベッドの上でも撃墜王(ry



いずれにせよ、新便器の手により酒と阿片のチャンポン&9Pという肉欲を与えられ、すっかりヘロヘロの骨抜きにされちゃった関さんは、完全に新便器マンセー状態。


そう言えば以前、新便器は「私が彼らに選ばれるのではない、彼らに私を選ばせるのだ」と豪語していましたが、なるほど見事その通りになった訳でして、「この評議員…陥落(おち)た!!」とほくそ笑む新便器スマイルが目に浮かぶようですな。



そして、「お前も推薦状欲しいんだろー?じゃあアンタもなんかくれYO!」と叫ぶ関さんを前に、慎太郎も何か与える決心が付いた模様です。それは…。

慎太郎「この状況で私が男爵に与えるものがあるとすれば…ただ一つ」
関「よろしい!2人で楽しみま…」

















「しょおおおお!!!」


いやー。この3コマのスピード感がハンパねえ…。
引きこまれるような強烈な笑いを読者に与えてきます。


しかも、慎太郎が関さんをブン殴ってるこの構図が、3ページ後の「馬鹿者のすべて」の扉絵とまったく一緒で、盛大に吹いた。





流石はコピー神、井上先生。他作品の扉絵までコピーしてしまうとは!!


しかもよく見ると「華と修羅」の「気付けの一発!」に対して「馬鹿者のすべて」では「哀(あい)の一発!!」となっており、煽り文まで、まさかのコピー!!


なんという事でしょう…!!担当編集さんまで、完全に悪ノリしていらっしゃる…!!


谷本先生の、スピード感溢れる展開&構成力。
井上先生の、他作品をも物ともしない、ネ申コピー。
担当編集さんの、狙ったかのような掲載位置と煽り文による悪ノリ…。


「ファイアーエムブレム」のパオラ・カチュア・エストのトライアングルアタックを彷彿とさせる、見事な三位一体コンボが炸裂し、読者の腹筋が完全に崩壊したところで、次週へつづく。