今週のカウンタック #160 デシジョン

 女ナシ、車ナシ、ショボい給料の会社さえ辞めることもできない空山舜34歳(晴矢顔)。浦島龍童じいさんからカウンタックLP400を250万円で譲り受け、「カウンタックLP400を手に入れる」という25年前の夢を叶えることができました。
 そんな舜はカウンタックを車検に出している間、代車のディアブロで早乙女ちゃんを夜のドライブに誘います。途中、いきなりフェラ男の乗るF40に煽られまくり、おまけに右ヘッドライトで思いっきりボディを傷つけられます。フン捕まえたい気持ちでいっぱいの舜は、万が一逃げられた時のために、F40のドライバーのツラをケータイのカメラで撮影してもらうよう、早乙女ちゃんにお願いするのでした。
 そして決定的なシャッターチャンスを向かえた瞬間…舜と早乙女ちゃんは、ついにフェラ男に気付く!!そして突然雨が降ってきて、F40にとっては、大変不利な状況に…!!


 突然の降雨。ただでさえ扱いにくい跳ね馬・F40にとって雨はまさに天敵のようなモノ。あっという間に舜と早乙女ちゃんの乗るディアブロに追い抜かれてしまいました。


「くそォ!!ナメるなディアブロ――――!!」


 こなくそとアクセルを踏むフェラ男ですが、その瞬間、やっぱりスリップしかかってしまい、あっちへフラフラ、こっちへフラフラとスピン寸前。コントロールに四苦八苦しているフェラ男の脳裏に苦い思い出が蘇る…!!


「クソ雨が〜〜!!
一ミリでもコントロールをミスれば、一発でスピンってわけか…
あの時のように!!」


クラッシュして燃えさかるF40.そう、フェラ男は宝クジで2億円当てた時に最初に購入したF40(3500万円)を、コーナーでクラッシュさせ、オシャカにしていたのです。イヤな光景を思い出し、ついにフェラ男もビビってしまうのか…?



 とはいえ、このままでは終われません。幸いにも、もうすぐ長いトンネルです。外がどんなに雨降っていようが、トンネルの中じゃ路面は乾いたまま。つまりグリップ力が元に戻るからディアブロなんてすぐに抜けるぜ、クソッタレー!!


 トンネル内で意気揚々とアクセルを踏み込み、見る見るうちにディアブロに迫ってくるフェラ男。しかし追い抜こうとした瞬間、ここでも燃え盛るF40がプレイバック…!!思わずブレーキを踏んじまいました。


「な…なぜだ!!ドライ路面でタイヤもグリップして
走りに不安要素は何一つ無いはずだぞ!!
なぜ、事故の記憶がよみがえる!!」


 ざけんな!!オレは1ミクロンもビビっちゃいねえ!!F40とならオレは死ねるんだー!!と強がるフェラ男は、その時、ある事に気付きます。


(ま…まさか…
"F40"(オマエ)が死にたくないって言ってるのか!?)


F40といっしょに死ねるのなら本望と言い張るフェラ男ですが、かつてF40を失った時、例えようのない悲しみに包まれました。もうあんな姿は二度と見たくない…。


「あれは…勘弁だな…
かわいがっていた犬が死んだ時より…仲間が死んだ時より―――
親が死んだ時よりも、オレは…


"F40"(オマエ)が死んだ時の方が―――
ずっとずっと悲しかったぜ――――」



 それを悟ったフェラ男のF40はとたんに減速。遠ざかるディアブロと引き換えに、大切な相棒を愛する気持ちを再認識したのでした…。





…って、フェラ男が無駄にカッコ良過ぎるwwww


というか、普通にいい話じゃないか。泣かせるぜ梅さん!!


まあ、個人的にはあんなDQN顔のフェラ男が飼ってた犬ってのが気になるのと(まさか「暗井くん」じゃないよね)、F40が死ぬ姿は見たくないって言ってる割には、平気でボディを壁に擦ったり、右ヘッドライトを相手のボディにわざとぶつけたりしてたけど、あれは別にいいのかよ!!というツッコミが(ry



巻末コメント
Q: 「今年の夏の間に達成したい目標は?」
A: 夏は毎年、海水浴に行きます。