(20171113) 彼岸島 48日後… 第141話「大人」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!


明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに鮫島様の弟で、ホッケーマスクを付けたカタカナ口調で、女とヤラセロと連呼する、兄貴以上にとんでもないヤツ・精二を救出し、遂に東京へ通じる壁へと到着!
精二の知る東京への抜け穴…下水道を通って行く明さん一行ですが、途中で「ネズミのオオサマ」と呼ばれる醜悪な邪鬼に遭遇!その正体は、変態吸血鬼にもてあそばれ、人間のエゴによって傷つけられた、妙子という名のようじょのなれの果てでした…。



ちくしょう!ネズミの野郎が脱糞しやがったせいで、妙子に気づかれちまった!
懐中電灯の電池を落としてまっ暗な中、パニックになりつつも何とか逃げおおせたと思いきや…なにいっ!?勝っちゃんがいない!!
明さんと鮫島様・そして精二の3人が手分けして勝っちゃん捜索に乗り出す中、その勝っちゃんはたたひとり真っ暗な中、孤独を感じつつも隠れています。
近くには凶暴な邪鬼がいる…!ちくしょう超怖ェ!するとここで突然…!!


妙子「ねェ…あなた…子供でしょ…私と同じくらいの…
足音でわかるんだ、同い歳くらいだよね
私、妙子っていうの…仲良くしましょ…」


な…!?突如暗闇に響き渡る声…。これは…「ようじょ」の声だっ!!
妙子のようじょボイスが、薄暗い下水道内に響き渡る…!!
最初は「ウソだこんなもんに騙されないぞ!」と思っていた勝っちゃんでしたが、彼女の過酷な身の上話を聞いているうちに、悔しい、でもついつい共感しちまう…。

そういえば初期の勝っちゃんは「吸血鬼が持ってきた野菜なんか絶対食うもんか!」と強がってた次のページで、即堕ち2コマ状態で野菜食ってたなあなどと、ついついどうでもいい事を思い出しちゃったェ(′・ω・`)



こうして、互いに打ち解けたところで、妙子の口から「出てこいやー!!」と言われ…ついつい外に飛び出してしまう勝っちゃん。そこにいたのは…!!








あああ…やっぱりだー!!


なんてこった!勝っちゃんが巨大な手にむんずと捕まっちまった!!
そこにいるのは「妙子」という名の可憐なようじょではなく、「妙子」という名の醜悪な邪鬼だった…!!
ちくしょう…!純粋なショタの心を弄びやがってえ…!このビッチようじょ絶対ェ許せねェ…!!



むむむ…。それにしても妙子のヤツ、ただの邪鬼かと思いきや、言葉巧みに勝っちゃんを騙すとは、なかなかの知能を持ってやがる!
というか、マサの野郎にサイコジャックされてる*1わけでもないのに、こんなに饒舌にしゃべれるというのが、まずビックリだェ…。


今週の後半部分は、孤独な勝っちゃんの恐怖心を利用して、絶望のどん底に陥れる妙子の様子が、実によく描かれており、久しぶりにホラー漫画っぽさが感じられたような気がします。


…まあ、前半部分は相変わらず、彼岸島らしいシュールギャグ展開だったけどな!!

明さん・鮫島様・精二の3人が飛び出すシーンの「ワアアアア」という擬音だけで、なんでこんなに笑えちまうんだ…。恐ろしい漫画だェ…。



最終ページのほうに、勝っちゃんが捕まったところを目撃した、鮫島様の顔が描かれていましたので…これはますます、鮫島様死亡フラグがビンビンにおっ立ってやがるじゃねえか!!
あんなクソハゲでもいなくなるかと思うと、やっぱりつれェなあ…。




*1:無印版のころ、サンマ邪鬼をサイコジャックして「怖いか人間よ!!己の非力を嘆くがいい!!」とか言わせてましたね…。めっちゃシュールでした。