(20171106) 彼岸島 48日後… 第140話「フタ」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!


明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに鮫島様の弟で、ホッケーマスクを付けたカタカナ口調で、女とヤラセロと連呼する、兄貴以上にとんでもないヤツ・精二を救出し、遂に東京へ通じる壁へと到着!
精二の知る東京への抜け穴…下水道を通って行く明さん一行ですが、途中で「ネズミのオオサマ」と呼ばれる醜悪な邪鬼に遭遇!その正体は、変態吸血鬼にもてあそばれ、人間のエゴによって傷つけられた、妙子という名のようじょのなれの果てでした…。



ちくしょう!ネズミの野郎が脱糞しやがったせいで、妙子に気づかれちまったが、歯と歯の隙間を利用して攻撃をかわすというトンデモ芸当で、なんとか攻撃をやり過ごした明さん一向。
妙子も必死に追いかけてくるが、あとはもう目の前まで迫っている出口に向かって全力疾走!


…こういう時に限って、誰かがスッ転んで犠牲になりそうだなあ…と思いながら読んでいくと…ああっ!言ってるそばからネズミの野郎がスッ転んだ!さらばネズミ、お前の事は少しは忘れないェ…。


ここは鮫島様がすんでのところでネズミを救出!なんだかんだ言って、やっぱり鮫島様は優しいなあ…と思ってたら、助けた拍子に持ってた懐中電灯が宙に舞って…地面に落下!そして飛び出す電池!!






なんてこった!!懐中電灯のライトが消えて、あたりが暗闇に覆われちまった!!
近くには凶暴な邪鬼が迫っているとあって、途端にパニックになる一行!!


…アレ?でも冷静に考えたら、妙子は盲目で、音を頼りに相手を捕まえるんだから、ここは逆に、慌てず騒がず、気配を消して声を押し殺せば、妙子をアッサリやり過ごせるのでは…?
でも皆パニックになっちまって「ひぎゃああ、真っ暗ァァ」とか「やべェ何も見えねェ、どこだ懐中電灯!!」などとメッチャ叫んで、思いっきり物音を立ててやがる!!


全くなんてバカなヤツラなんだ!と読者としては思わずツッコミを入れたくもなりますけど「やめんか、極限状態でパニックに陥ると、人は冷静な判断が出来なくなるんじゃ!」という事を、マンチズバーガーシャック先生ェは描きたかったのかもしれません。

決して“真っ暗闇にすればキャラクターをベタで塗りつぶせるから手抜きが出来る”って理由ではないんじゃ!!


でも、ここまでみんなパニくって叫んでたら逆効果だよなァ…。せめて百戦錬磨な明さんが、ここで的確なアドバイスを…。

明さん「みんな!!近くの仲間の手を握れ!!出口があった方向に全力で走るんだ!!」


ダメだぁー!!明さんも思いっきり叫んでるじゃねェか、ちくしょう!!
こうしてみんな、明さんの指示通り、暗闇の中「ワアアアア」と言いながら走り抜けます。だから、何故いちいち叫ぶ(′・ω・`)



それでもなんとか出口に到着!ココまで来れば妙子のヤツも追っては来れない…。
換えの電池を装着して、懐中電灯のスイッチを押すと…?なにいっ!?勝っちゃんがいない!!


ここで「クソガキなんて放っときましょうよ」みたいなクズ発言をするネズミを突き飛ばして「絶対ニ…仲間ヲ見捨テテハイケナイ……」などと言い出す精二が、クッソカッコいいですね…。
ついこないだまで「女とヤラせてくれなきゃやだやだ!案内やだ!」とビビってたヤツと同一人物とは、とても思えねえ(′・ω・`)



こうして取り残された勝っちゃんを救出すべく、再び悪魔の巣へと舞い戻る明さん達ですが…。コレ絶対誰か妙子に殺される展開だよなあ…。


マサの野郎をぶっ殺す使命が有る明さんと、案内役の精二はまあ大丈夫でしょう。
いくら鬼畜な72時間ホンネテレビ先生ェでも、勝っちゃんみたいなショタをむざむざ殺させるとは思えませんし、かといって一見アッサリ殺されそうなネズミも、逆に案外生き残ったりするし(初期メンバーも明さん以外では、お茶目ポジションのウンコマン加藤だけが生き残ってる前例がありますからね…)


消去法でいくと、…やっぱり鮫島様がやられちまうのかなあ…?つれェなあ…。