(20160705) 彼岸島 48日後… 第82話「帰宅」 

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さんは、途中で知り合ったショタの勝次(勝っちゃん)と共に、雅様の居る東京への行き方の手がかりを掴むため、芦ノ湖へ。そして芦ノ湖に浮かぶ海賊船で人間達を率いているもう一人の救世主・鮫島様というタコ頭のオッサンと出会い、意気投合。
 その後鮫島様と明さんは、鮫島様の弟・精ニを救出するため、邪鬼“死神”の居る船に乗り込みます…が、あんまり大した成果を得られないまま、死神が起きて暴れだしやがったので、慌ててとんずら。ところが死神の野郎が追っかけてきやがった!しかもなんか空とか飛んでやがる!
明さんと鮫島様、そして船内に潜んでいた勝っちゃん、そして最後には一度は船から逃げ出した船員達も集結しみんなで力を合わせて、死神をぶっ殺すことに成功したのでした。



さあ今週の彼岸島は巻頭カラー!
コイツは朝っぱらからふざけやがっていい日だぜーと思っていたら…。








こんなの卑怯過ぎィ!



なんでしょうか、この、序盤から全力で読者を殺しに来ているスタイルは。
まったくドゥラメンテ先生ェも情け容赦が無いェ。


まあ、今にして思えば、死神のあんちくしょうも、船の上でグースカ眠りこけてる所とか、弱点を露骨にブラブラさせてる所とかが、ちょっとキュートに見えちゃってたのも事実ですし、これはこれで味があるのかもしれません。
とはいえ、これまでの「48日後」シリーズでは、西山・ユキ・隊長といった主要人物が亡くなってるわけでして
なんでコイツらを差し置いて、死神がこんなに好待遇なんだよ、ちくしょう!



…気を取り直して、今週からはいよいよ新展開。
明さんと鮫島様、そして勝っちゃんは、鮫島様の弟が居るらしい、金剛様のアジトの場所を知っているという、勝っちゃんの母親(旧姓:吉川さん)の元へ向かいます。
なお、残った船員達は、死神の死体を普通に海に遺棄した後、引き続き船にとどまるようです。たくましいなお前ら(′・ω・`)

というか、巻頭カラーであんないい扱いされてた死神が、本編ではぞんざいに扱われ過ぎてて吹いた。







途中で、湖から陸まで上がっていたネズミをパーティーに加えたり
明さんとの別れが惜しい勝っちゃんが、わざと家まで遠回りしたり、それを鮫島様から指摘されたら「は?してねェよハゲ!!バカじゃねェの!!」と必死に否定してる所が可愛らしかったりしてるうちに、ようやく勝っちゃんの自宅に到着。


吸血鬼をハンマーで撲殺したり、邪鬼相手に拳銃を乱射するなど、大和君もビックリの大活躍を見せた気丈な勝っちゃんも、まだまだ小4のガキんちょ。1週間以上も離れていたら、母ちゃんが恋しくなるのも無理もありません。


…ところが、玄関は妙に荒れ果ててるし、部屋に入ったら、布団やら、テーブルの上には酒類が乱雑になってるし、それになんだか臭ェにおいがするし…。なにより息子が帰ってきたっていうのに、吉川さんが全く現れない…。



すると、誰かが2階から降りてくる音が。そしてそこで明さんたちが見たものは…!!






…なんてこった!ちくしょうなんてこった!!
勝っちゃんの家に、亡者が入り込んでいやがった…!
しかもその亡者の顔のひとつには…吉川さんの…勝っちゃんの母ちゃんの顔が…!!
 


嫌アアアアア。



ちくしょう…こんなのって…こんなのって…!勝っちゃんがあまりにも不憫すぎるじゃねェか…!
それに、案内役としてあてにしてた吉川さんが亡者になってたら、まーた金剛様の居場所がわからなくなっちゃうじゃないか。あーもうメチャクチャだよ。



部屋内に酒やら布団が散乱してたのを見る限り、明さんと勝っちゃんがいなくなったあと、まーたエロ吸血鬼どもにアンチエイジングされてるうちに感染して、そのまま亡者になっちまったってパターンですかねえ。悲しいなあ…。


それと、彼岸島」の最終ページと「僕たちがやりました」の表紙が、地味にリンクしてやがるから、ちくしょう!!





お前かあ!お前がアンチエイジングしやがったのかあ(違)



…それにしても、今週号のヤンマガは、彼岸島がカラー表紙から全力で読者を殺しにきてて
喧嘩稼業が載ってて、ちこたんがあざとすぎる程露骨なエロ回で、手品先輩が二次創作意欲を掻き立てる素晴らしいエロ回
かがみさん原作の読切まで載ってるわで、なかなか満足度が高い気がするェ。







ちなみに、かがみさん原作の読みきり「暴力退魔師 ド外道菩薩丸」は、何というか、モヒカン出さないと死んじゃう病のかがみさんらしいというか、後頭部を鈍器で殴られたかのような爽快感が味わえた気がしたェ。
欲を言えば、ド外道さんのキャラが強烈なだけに、悪逆非道ぶりを序盤にも見たかった…かも。


追記:「暴力退魔師 ド外道菩薩丸」こちらから無料で読めるらしいっすよ(′・ω・`)