平等院鳳凰さん(１０円)と徳川による遺恨テニヌ対決。互いに譲らぬ超次元テニヌ合戦が繰り広げられますが、昨晩リョーマをかばって１０円の光る打球（デストラクション）を食らってた徳川は、ついに力尽きてしまうのでした。
そんな手負いの徳川にとどめを刺そうとする１０円の打球を、主人公・越前リョーマが乱入してカット！ところが非情にも合宿規定により、試合中に乱入したにリューマに対して、退去処分を命じられるのでした。
合宿所を去った傷心の主人公・越前リョーマ。そんな彼が地元の駅でバッタリ出会った人物は…。
お…お前は…竜崎桜乃！？
ご存じない方もいらっしゃるかも知れませんので、一応解説しますと、竜崎桜乃とは、青学男子テニス部監督である竜崎スミレ先生の孫娘で、リョーマに好意を寄せている、この作品のヒロインに当たる子です。
…ですが、アニメではともかくとして、原作ではそもそも出番自体が少なく、テニスの王子様ミュージカル(テニミュ)では、存在自体が抹消され、今回のシリーズ｢新テニスの王子様｣が２００９年３月に連載開始されてから約５年、全く出番が無かった*1
という、おそらく「古今東西のスポーツ漫画のなかで、トップレベルで影の薄い」ヒロインと言っていいでしょう。
そんなヒロインが、ついに本連載に帰ってきたのです！
なお、今月分のお話の最初の方では、合宿所を去ろうとするリョーマに対して、１０円が打球をぶっ放し、給水塔が破壊されるという、超テニヌ展開がまたあったんですけが
正直、ボールで給水塔を破壊するトンデモ展開より、ヒロイン登場の方が、読者にとっては、はるかにビックリなんだよなぁ…。
まあ、壁破壊とか照明落下とか、フェンスに磔とか、今までがトンデモ展開のオンパレードでしたから、ぶっちゃけ、テニスボールで給水所を破壊した程度じゃ、今更たいした驚きが感じられないんですよね…。
嗚呼、慣れとは恐ろしい(((( ;゜Д゜)))
どっちにしろ１０円（´・ω・） ｶﾜｲｿｽ。
リョーマは桜乃…いや、桜乃ちゃんを誘って一緒にゲーセンに行き、鬱憤を晴らすかのように楽しみます。
余談ですが、テニスのアトラクションゲームで壁打ちをしていたら「ついつい１０円を意識して力が入ってしまい、光る打球を出しちゃって壁破壊。ゲーセンの兄ちゃん激おこ｣という
“テニヌが日常生活に支障をきたしている”という、貴重なワンシーンが見られるのは、実に興味深いですね。
ゲーセンから逃走後、桜乃ちゃんはリョーマに“日本代表に選ばれて欲しくて”と、必勝祈願のお守りとして、大吉のおみくじをプレゼントするのでした。
その前に、大量の“大凶”のおみくじが出てくるところが、ポイント高いですね。
お前どんだけ金かけてんだよ！というのが分かりますからね。この尽くしっぷりが、健気過ぎて泣けます。
な…なんだこれ…！？このシーンの桜乃ちゃん、メチャクチャ可愛いぞ！？
まあ、可愛いさの違いなんてモンは個人差があるでしょうから、何とも言えませんが、少なくとも、桜乃ちゃんが、堂々とヒロインポジションを演じているって事は間違いありません！
これは確実に正統派ヒロインの器ですわ。間違いない(′･ω･`)
あれ、桜乃ちゃんってこんなキャラだったっけ…？
ぶっちゃけ出てきたのが昔過ぎて、にわかファンレベルじゃ判断に苦しむ(汗)
まあ、見ようによっては｢久しぶりの出番なので、“私がヒロインよ！”と必死にアピっている｣ようにも見えますので、桜乃ちゃんが痛々しく感じられちゃう人も、いるかもしれませんが。
その後、久しぶりに自宅に戻って来たリョーマは、南次郎の会話もそこそこに壁打ちをやってたら、合宿所に居るはずの兄・リョーガが登場！
おまけに「今度ぉ、Ｕ−１７Ｗ杯ってのが、開催されるらしいっすよ？じゃけん俺と一緒にアメリカ代表で戦いましょうねぇ〜」などと、サラっととんでもない発言が…！
おお、とうとう新しい戦いの舞台が用意されましたか！
ぶっちゃけ、今までは日本代表の合宿と言っても「コイツら何のために合宿してんだ…？」と、目標が全く見えなかったですからね。
明確な目標が提示されるのは、漫画の展開的にも大きな事といえましょう。
でまあ、兄貴からのお誘いですが、今のリョーマは日本代表の合宿から追放された身ですので、このままアメリカ代表に鞍替えしちゃう展開も、全然アリな気がします。
とはいえ…。ついさっき、久しぶりに登場したヒロインが、主人公の日本代表での活躍を願って、あんなに苦労して、大吉のおみくりを渡してくれたとい、大きなフラグを立てたんじゃないですか！
ここで安易にアメリカ代表に鞍替えしたら、桜乃ちゃんに失礼と言うものです！
…でもなあ、テニヌだしなぁ…。
普通に予想を裏切る展開、大いに有り得るんだよなぁ…(′･ω･`)
*1:一応“公式キャラクターガイド「ペアプリ」Vol.5”には出てきてたようですが
