(20090806)今週のカウンタック #203 取り返したい過去

 女ナシ、車ナシ、ショボい給料の会社さえ辞めることもできない空山舜34歳(晴矢顔)。浦島龍童じいさんからカウンタックLP400を250万円で譲り受け、「カウンタックLP400を手に入れる」という25年前の夢を叶えることができました。

 大阪に出張に行った舜がついでに立ち寄ったのは、三重県のド田舎にある、世界に3台しかない幻の「ウルフカウンタック」を持つ株長者の元引きこもり神谷聖(暗井くん)の実家。すっかり引きこもりの面影が無くなった暗井くんは、舜に峠で自分の走りを見てていると、突然親から電話がかかって来て…。



 親からの突然の電話。それは、幼い頃の暗井くんにウルフカウンタックのおもちゃを買ってくれた、大切なおばあちゃんが危篤状態になったとの知らせでした。おそらく今夜が峠…。いてもたってもいられない暗井くんは、舜におばあちゃんの入院してる名古屋の病院まで付き合ってくれとお願いします。



 明日の朝では間に合わないかもしれない…。高速をかっ飛ばすウルフカウンタックのスピードはみるみるうちに上がります。
 そんな車中で語られる、暗井くんが引きこもりになったキッカケ話。教育主義だった両親のもと、進学校に合格した暗井くんは、その反動で夜の街で遊ぶようになり、DQNたちとつるむようになってきます。まあ学校の成績はトップだったので、先生も両親も何も言わなかったのですが、おばあちゃんだけはそんな暗井くんを本気で注意し、連れ戻そうとします。
 まあ可愛い孫がDQNにでもなっちゃったら大変ですからね。ただでさえ梅澤ワールドのDQNは変なのが多いから(w


 しかし、仲間にナメられたくなかった暗井くんは、とっさに「うるせえクソババア!!」と叫んじゃうのですが、その時のおばあちゃんが見せた悲しい表情が脳裏から離れなかったのです…。



「いつかおばあちゃんに謝りたい…でも…どうしても勇気が出なかった…
あの時、おばあちゃんだけがボクを本気で叱ったくれたのに…
おばあちゃんだけが、ボクを本気で心配してくれていたのに―――
それなのに、ボクは――」


運転しながらこぼれ落ちる涙。祖母に謝るチャンスはこれがラストチャンスかもしれない。そんな想いが暗井くんの、ウルフカウンタックのスピードを早めていたのです!!うーん…ベタだけど泣けるぜ!!


しかしそんな暗井くんの気持ちをあざ笑うかのように、ラストのコマでは高速の路肩に潜む一台の車が…。まさかこれって、2〜3週くらい前に出てきた、ものすごい形のパトカーだったり…って、これじゃ先週コメントを下さった無頼麺さんの予想そのまんまの展開じゃないか!


 スピード違反を取り締まるために立ちはだかるパトカー。大事な祖母の一大事に一刻も早く立ち会いたい暗井くんたち。それぞれに事情があるとはいえ、まさか国家権力を相手にバトルを挑む日が来ようとは…。

ものすごくロック過ぎますよ梅澤くん!!



巻末コメント
Q:混迷する政局。国に実現して欲しい事は?
A:この前選挙に行くのを忘れたので、偉そうな事は言えません。