今週の夜王 第269話 「最後の対決」

 遼介はエリート刑事の霧崎京一郎(肉便器)の手により、とあるキャバクラ嬢への自殺教唆の疑いでタイーホされ、根性焼きまでさせられますが、夜王の手助けによって釈放。その肉便器が覆面の皆さんに襲われてダウンしたので、遼介は肉便器の部下である藤田刑事と手を組んで、自分を陥れた黒幕をふん捕まえる決意をします。
 そんな中、遼介はダンディクラブの沢村慎吾(ダンディ)との2人による「時間差“ツイン”ウオオオオーッ!!」を炸裂させ、ついに事件の黒幕だったドンファンの一ノ瀬優(黒幕)を撃破した…のですが、実は真の黒幕は別にいて、なんとソイツは肉便器の上司に当たる五島次長!!はたしてそんな絶大な権力を持った相手に、どう立ち向かうというのか!?



 せっかく黒幕がタイーホされたのに、シャブの流通は収まらないまま。どうしたもんかと考え込む遼介ですが、そこへ正装姿の桃氏が現れ「真の黒幕は警察のNO.2である五島次長だよーん」あっさり暴露しちゃいます。 それにしても、「ドンファンの一ノ瀬優が黒幕だった」という事実は、ずいぶん引っ張ってきたってのに、五島次長はバレるのが早いなあ。まるで打ち切り漫画みたいな展開の早さだぜ(w


 桃氏はさらに、五島次長の悪巧みの一部始終が書かれている“便利なファイル”“なぜか”用意しており、それを遼介に手渡します。


 まったく、そんなモンどっから手に入れたんだ…ってツッコミはさて置き、桃氏はホントにドラえもんポジションになってきたなあ。なんという便利屋さん(′・ω・`)



 とはいえ、せっかく証拠品を手に入れても、ただのホスト風情である遼介が使ったんじゃ、警察内でモミ消されるのがオチというもの。
 つまりRPGで例えると、「伝説の剣を非力な魔法使いが手にしても、装備できませんYO!!」ってことですね。わかります。


「五島を捕まえるには誰か警察内部の協力者が必要じゃ…
それも有能で権力に屈しないタフな男がな…」


 有能で権力に屈しないタフな男…あ、いるじゃん1人。
 陵辱系エロゲーが大好きな、アイツが(w


「わかりました、俺に任せて下さい!!
この事件は俺の手で幕を引きます!!」


 心あたりのある遼介は自身たっぷりに桃氏に言い放つのでした。
 しかし、無駄に1ページ丸々使ってる意味がよく分かりません。主人公補正か?



 一方我らが肉便器。もうすっかり傷も癒えているはずなのですが…まだ麻美のマンションに身を寄せていました。
 もうすっかりお互い裸のまま一緒のベッドに入って朝を迎える間柄になっており、もはや完全に言い逃れが出来ないほど、着々とフラグ進行中。


 服を身につけ、部屋を出て行く肉便器をそっと見守る麻美の表情は、もはや完全に愛人のソレだしなあ。


 そして肉便器が麻美のマンションから出てきたところで遼介が現れ、先程桃氏からもらった“便利ファイル”を見せられます。


「付いて来い!!」


 遼介にそう言い放ちながら向かう先は、自分の上司であり、歌舞伎町にシャブをバラ撒いた、諸悪の根源が待ち構えている、警視庁本部…。


(…父さん、母さん…
俺達を苦しませた覚醒剤をバラ撒いてたクソ野郎
今、捕まえてやるからな!!)


と、橋下大阪府知事みたいな事をのたまいながら、まるで人殺しのような表情の肉便器(204ページ1コマ目・2コマ目)が、最高にイカし過ぎ。



 そして肉便器は遼介をともなって次長室にズカズカと上がりこむと、“便利ファイル”をつきつけて、五島次長に自首を迫ります。しかし…。


「…クク…ククク… カハハ…… アーッハハハ!!」


やはり相手は警察NO.2であり真の黒幕。その程度の証拠じゃ、ぜーんぜん動じません。
しかし、何故笑い方がキン肉マン」の悪行超人みたいな、特徴的な笑い方なんだろう。
肉便器の「ゲハハハハ!!」といい、バリエーションがゆで先生並みに豊富すぎ。


 逆に五島次長は肉便器に対して「現役ソープ嬢と付き合ってるんだって?」などと、(エリート刑事的に)随分と痛い所を付いてきます。


 しかもご丁寧に麻美のフルネーム(長澤麻美)まで調べ上げていやがるという用意周到ぶり。さすが真の黒幕。抜け目がありません。


 このままだと、肉便器の返答次第じゃ、麻美がタイーホされかねない勢いです。果たして肉便器の返答は…!!


「フン!何を言い出すかと思えば…
俺には付き合ってる女などいない!!」


「その女は、ただの肉便器だ!!
俺にとって、性欲を吐き出すためだけの女だ!!
淫売が一人捕まろうが、俺の知った事か!!」





うおおおお、肉便器カッコ良過ぎ!!


肉便器に始まり肉便器に終わる!!
「肉便器=お前を愛している」という、ひねくれた愛情表現なのか、それともただのツンデレなのか、気になるところではありますが。
どっちにせよ、上司に向けて言うセリフじゃないのだけは確かです。



 しかし、まさか再び「肉便器」という言葉を目にする事になろうとは。この男に「肉便器」というアダ名をつけて、本当によかったなぁ、としみじみ思いました。
そして、やはり今回のシリーズは「警察編」ではなく「肉便器編」というタイトルが相応しいなあ…と、改めて確信。



 しかし、この引きであと1週。どうやってこのシリーズを終わらせるつもりなのでしょう。


 そういえば「この事件は俺の手で幕を引く」とかほざいてた遼介が、今のところ何もしていませんが、このまま何もせずに終わるとも思えません。
 やっぱり“ツイン”ウオオオオーッ!!要員なのでしょうか。気になるところです。


まあ最低でも、事件解決後に、肉便器が麻美に


「俺の肉便器になってくれないか?」


と、プロポーズするシーンは、是非とも入れて欲しいところです♪