今回の感想は前回書いた「生涯の…!(その1)」の続きになります。まだの方は「その1」を読んでからご覧下さい。
遼介はエリート刑事の霧崎京一郎(肉便器)の手により、とあるキャバクラ嬢への自殺教唆の疑いでタイーホされ、根性焼きまでさせられますが、夜王の手助けによって釈放。自分を陥れた黒幕をふん捕まえる決意をします。
そして、ついに遼介と肉便器は一連の事件の真の黒幕で、肉便器の上司に当たる五島次長を追い詰める!!長官から下っ端役員までのあらゆる弱みを握っており、それによって権力を掌握している五島次長に対し、肉便器はいきなり速攻魔法発動!!次長室に堀江(ニセ便器)を特殊召還!!し、五島次長をタイーホしてしまいました。
こうして黒幕を逮捕した肉便器の前に麻美が現れますが、肉便器は彼女には目もくれずにあっさりとスルー。果たして2人の運命は…?
麻美は心配してここまで来たんだから、返事ぐらいしてやれよ(゚Д゚)ゴルァ!と遼介に言われても、肉便器は「その女は俺にとって何でも無い」とツンツンしているばかり。
麻美もその辺は理解しており、キャリア官僚と風俗嬢の自分…本来は交わる事の無い関係だから…と、半ば諦めています。
「違う!この人も麻美さんの事を好いてるはずだ!
だから、アレほどの傷を負った時麻美さんの部屋に行ったんだろう?」
「……その女の言う通り、俺はエリートだ…風俗嬢なんかと…」
ちょwwwwいきなり殴るなwwww
ページを開いたら、いきなり見開きでブン殴るって…まるでうすた京介先生のギャグ漫画みたいな唐突さです。
まあ、多分遼介ブン殴るだろうなあとは思ってたけど、せめて、もうちょっと心の準備ってのを下さいよ。
ページめくったらいきなり「黙れええっ!!」と叫びつつブン殴るって、ビックリするじゃないか(w
そんでもってブン殴った遼介は、キャリア云々言う前に人として素直になれよ!と肉便器を諭すんですが
「アンタ…天涯孤独なんだろ…?」
えーと、シャブ漬けで入院してるとはいえ、肉便器の母ちゃんは、まだ健在なんですけど。勝手に殺すなよ。
ともあれ、遼介のパンチで脳がイカれた影響なのかは分かりませんが、ようやく素直になった肉便器は、吹っ飛ばされた眼鏡をかけなおし、とっても爽やかな笑顔で、麻美に向かって…。
「麻美…お前さえよければ
俺の生涯の肉便器に
してやってもいいぞ…いや、なれ!」
( ゚д゚)ポカーン
いやね。確かに先週の「夜王」感想の最後に
“まあ最低でも、事件解決後に、肉便器が麻美に「俺の肉便器になってくれないか?」と、プロポーズするシーンは、是非とも入れて欲しいところです♪”
って書きましたけどさ…。冗談半分だったんですよ、正直。いくら何でもそれは無いだろう…と。
まさか、本当にやるとは。
しかも「生涯の肉便器」とか「してやってもいいぞ」とか、コチラの予想をはるか斜め上を行く超展開…。
正直、井上先生を舐めていました。申し訳ありません。クククク…。
しかし、何度読み返してもこのプロポーズは凄まじすぎる。どれだけ上から目線なんだ。ツンデレ過ぎにも程がある…。
せっかくの感動も「肉便器」の3文字でぶち壊し…。しかも「生涯」って、それはねーよwwww
想像してみてください。もしも2人の間に子供が生まれ、その子供が母親となった麻美に
「ねぇねぇ?ママはパパからプロポーズされた時、なんて言われたの?」
とか質問されたら、どう答えればいいんだよ!!まかり間違って真実を告げてしまい
「ねぇねぇ?“にくべんき”って、なぁに?」
などと子供から突っ込まれたら、下手すりゃ家庭崩壊の危機です。
これは、間違い無く漫画史上に残る迷言であり、史上最低のプロポーズであるはずなのですが、こんなプロポーズを受けた麻美は「……ア…ア…ア…」と号泣。
これは、肉便器のプロポーズに感激して泣いてるのか、それとも肉便器と罵倒されたから泣いてるのか、判断に苦しみます。
そんな麻美に遼介は「麻美さん…良かったですね」とポンと背中を押して、二人は熱い抱擁と口付けをかわし、二人は結ばれたのです。
「生涯の肉便器になれ」とプロポーズをする男。それを受けて感動し、マジ号泣する女。その様子を「良かったですね」と励ますギャラリー。
狂ってる!!みんな狂ってるYO!!
そもそも遼介が「麻美さん…良かったですね」と言ってますけど、否定もせずにこんな事を口にするってのは
「麻美さんはその男の肉便器になるのがお似合いですよ」
と言ってるようなモンであり、メチャクチャ失礼です。つーか普通にイジメだろこれ(w
むしろ遼介は、この「生涯の肉便器」発言に対して、肉便器をブン殴れよ、と思いました。ったく、殴るの早いんだよ(w
なお、このコマで2人の熱い抱擁を見守っているフリをして
「晩ご飯のデザートは何かなあ〜?
マスクメロンだといいなぁ〜♪」
などと思い浮かべていそうな、素朴な表情の藤田刑事があまりにもミスマッチ過ぎて吹いた。
…って、さっき遼介と肉便器が握手してるシーンと同じ(コピー)じゃんか(w
…その後、遼介はロミオに、キャバクラ嬢とかホストクラブの店長とか、桃氏の配下とかを集めて、“歌舞伎町労働者組合”なる組織の結成を宣言。「不幸は皆で共有し、幸福は共に分かち合いましょう!!」と熱弁をふるう遼介は、まるでどっかの教祖様のようです。
なお、この場にはブルーナイトの赤城達也(モミアゲ)とかも呼ばれているらしい…のですが、それらしい姿(コピー)は一切無し。
もはやコピーすら使わせてもらえないほど、影響力が無いのか…。モミアゲ(´・ω・) カワイソス。
そして、また一歩夜王への階段を一歩(ry な遼介を目の当たりにした愛夢は、突然「私しばらく外国に行こうと思う」と、突然の高飛び宣言。なんでいきなりそんな事を言い出したのかというと。
「……この街にいたら、もっともっと遼介の事好きになってしまいそうだから…
……夜王の娘として、新夜王に相応しい女にならないとダメでしょ…
遼介に相応しい女に…」
えーと。この言動から察する限りだと、少なくとも、愛夢が耕三ことイカロス翼の事など、キレイさっぱり忘れてる事だけはハッキリしました。
耕三マジで不憫すぎる。ああ、せめてあの時一発ヤっておけばよかったのに(w
…というわけで、2回に分けてお送りした警察編肉便器編最終回。やはり24ページ内に盛りだくさんな内容で、読んでる読者を笑い死にさせるには十分たる内容と言えましょう。
ありがとう肉便器。今回のシリーズはまさにお前が中心になって輝いていたぜ!!
まあそれ以外にも、シャブ漬けにされた英樹とか、文房具屋の息子とか、ツンデレの激しいダンディとか、「申し訳ありません!クククク…」の人とか、見せ場はいっぱいあったんですけど。
さて、次回からは新シリーズ突入で、何やらロミオに「チャンピオンホスト」なる人物が現れる模様。これはもしかして、週刊少年チャンピオンでやってたバトルホスト漫画「モテキング!」みたいなのが出てくるのか!?それだったら超期待(w