(20150302) 彼岸島 48日後… 第二十五話「幸恵」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



マサの野郎をぶっ殺すため、東京へ向かう明さん。途中で新田豪(GO)翔きゅんの親子連れと、ショタのションベンまみれで握手してくるヨネさんを仲間に加え、4人パーティーになりました。


途中、東京へつながる高速道路を歩いていると、途中にあるトンネル部分が木で塞がれ、要塞状態にしてる人間の集団に遭遇。
彼らは明さんを「救世主様!」と崇め、リーダーの岩田「俺達は毎週吸血鬼に1人生贄を差し出して生き延びているので、吸血鬼どもをブチ殺して下さい救世主様ァ!」と明さんに懇願してくるのですが…。


リーダーの岩田が座りながら土下座。
気が付いたら周りに居た人間達もみんな土下座。
360度土下座フォーメーションとか、冷静に考えたら、すごい光景です。たまげたなぁ…。
常人だったら、この無言のプレッシャーに押しつぶされて「やります!やりますったら!」とか叫んじゃいそうですが、そこはマサをぶっ殺すことしか頭に無い明さん。「あのさぁ…。イワナ、言わなかった?話聞くだけだって!!」と、あっさり拒否。


うん。知ってた。
今の明さんなら、どこぞの漫画家さんみたいに「だが断る」するって分かってた!
しかし、救世主様から断られた人間達からは、そんなぁ!と絶望の声がこだまします。


余談ですが、明さんからきっぱり断られて絶望する人間達が、土下座しながら「ザワザワ」してるコマが、すごくシュール過ぎて吹いた。







しかし、断るにしたって、もうちょっと上手い言い方があるのではないか?こんなストレートに断ったら、逆上した人間達が、俺達に襲い掛かってくるのではないか…?
GOがそんな心配をする中、リーダーの岩田が静かに口を開く…。


岩田「……そうですな 宮本殿、不躾なお願い申し訳なかった」




アンタかっけえよ岩田さん!!


藁にも縋る想いで助けて欲しいとお願いしたのに、救世主様からぶっきらぼうに断られる。
本来なら「ざけんな(゚Д゚)ゴルァ!」と明さんにブチ切れたっておかしくないのに、ここでこの態度ですよ…!
気丈に振る舞い、ニッコリ笑いながらも、止まらない涙…。
アンタは間違いなくここのリーダーの器だよ岩田さん!アンタかっこいいよ!!
正直に言うと、先週初登場した時は「あ…。このリーダーの岩田ってヤツ、モブみたいなツラしてるからすぐ死にそうだな」とか思ってたけど、ホント申し訳ねえよ!


まったくもう。こんな聖人君主なリーダー・岩田さんからの懇願をあっさり断るなんて、宮本明ってやつは結構鬼畜だな(′・ω・`)



と言うわけで、明さん達には快適な寝床(トラックの荷台)と、あったかい布団が用意されました。
GOやヨネさんは久々の快適な寝床に大喜びです。
まあ、快適なオフトゥンは最高だからね。しょうがないね。


そんな中、岩田リーダーから呼び出された明さん。
どうやら今夜はちょうど生贄を吸血鬼に捧げる日らしく、せめて我々の現状を見届けて欲しい、との事。
明さんは「いや、見てくのは別にいいけど、気が変わったりなんかしないからね?お前ら助けたりとかしないかんね?」などと、相変わらずつれない態度なんですが…。

岩田「……それはどうでしょうか
私はあなたに会ってすぐに確信しましたよ
あなたは救世主の器だ 私は自分の直感を信じています」


RPGのテンプレみたいなセリフにも思えますが、あくまで明さんの自主性に語りかけるリーダー岩田。やっぱりかっけェ!
なんだか、だんだん明さんのツラ見てると腹立ってきたぞ。
もういい加減心を開いて、引き受けてやってもいいじゃねえかよクソ明ァ!とか思ってしまうから不思議(′・ω・`)



さて、今夜の生贄は「幸恵」
小さなオリの中に閉じ込められてるんですが、明さんのツラを見るなり「クソ救世主」呼ばわりからはじまって
「目障りなんだよ救世主!!どっか行きやがれ!!」(原文ママとか「この短小野郎!」(原文ママとか「チンコ噛み千切ってやんぞ!!」(原文ママとか、もうとんでもねえ暴言を吐きまくってます。
「ワイルドリーガー」のバッドマウス江勝さんかお前は。


まあ、「どっか行きやがれ」って言われてますけど、明さんは最初っからここを素通りする気満々だったんだよなぁ…。それは置いといて。


リーダー岩田いわく「集落中の男と寝て風紀を乱した、最低の淫乱女」だそうな。
うーん。たしかに顔はちょっと可愛いけど、こりゃもう糞ビッチですわ。ドン引きですわ。口悪すぎですわ。そりゃ生贄にされても…。
って思ったら、ここで幸恵がリーダー岩田に猛反論。


幸恵「てめェもやってんだろクソデブ、一番最低のセックスだったよ
女の首しめないと勃たないって腐った性癖しやがって
本物のゲス野郎じゃねェか!!」


え…!?そんなまさか。やだなぁ。何言ってるんですかビッチさん。
数ページ前、リーダーとして気丈に振舞ってた聖人君主な岩田さんが、そんなゲスみたいな事をするなんて、そんなワケ無いじゃないですか。





ほら、このご尊顔を見て下さいよ。こんなお人が、そんなゲス野郎だなんて…。




























あ…。こいつゲスだ(′・ω・`)


これは間違いなく、女の首絞めセックスを楽しむ、腐りきったクズヤローですわ。
そもそも、聖人君主の殊勝なリーダーは、こんな悪人ヅラなんてしないし
「クサレマ○コ」なんて、破廉恥なせりふを言うわけないだろ!いい加減にしろ!

幸恵「ハッ 正体を現しやがった
よく見てやってよ救世主さん、これが素のデブ岩田だよ!!
人を殴って蹴って犯して、そうやってここのボスになったんだろ
何を急に声色かえて、敬語なんか使いやがって、クソ気持ち悪ィ!!」


なおもキャーキャーわめく幸恵に対して、デブ岩田は消火栓のホースを持ち出して「汚物は消毒だ〜!」と言わんばかりに幸恵を水圧攻撃。無理やり黙らせます。


えっ…何それは(ドン引き)。



…とまあ、こんなドロドロした、ただれた人間関係を見せ付けられた明さん。「気にするな。そんな奴らいっぱい見てきたよ」と流石にここはフォローに回ります。
まあ、明さんまだ童貞なんだよなぁ…ってのは置いといて(′・ω・`)



そうこうしてるうちに、トンネルに吸血鬼達が近づいてきましたよってところで、次回へ続きます。


いやー、トンネル内のリーダー岩田さん(デブ岩田)が、漫画的に実に良いキャラしてて面白い。
まあ、ゲス野郎過ぎて、全く共感できないけど。
リーダーの鏡から、ゲス野郎へ豹変するという、1話の中で態度がコロコロ変わり過ぎてて、真・女神転生SJの大天使マンセマット様*1みたいになってるのが最高に笑えるェ!


デブ岩田、絶対再来週か再来週あたりで、無残な死に方しそう。




*1:真・女神転生STRANGE JOURNEY」「真・女神転生IV」等に登場する大天使のひとり。胡散臭い外見と口調で「ペ天使」呼ばわりされるなど、一部で大人気なキャラクター。SJカオスルートでのアミバ様並の豹変振りは必見です。