(20160620) 彼岸島 48日後… 第80話「串刺し」 

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さんは、途中で知り合ったショタの勝次(勝っちゃん)と共に、雅様の居る東京への行き方の手がかりを掴むため、芦ノ湖へ。そして芦ノ湖に浮かぶ海賊船で人間達を率いているもう一人の救世主・鮫島様というタコ頭のオッサンと出会い、意気投合。
 その後鮫島様と明さんは、鮫島様の弟・精ニを救出するため、邪鬼“死神”の居る船に乗り込みます…が、あんまり大した成果を得られないまま、死神が起きて暴れだしやがったので、慌ててとんずら。ところが死神の野郎が追っかけてきやがった!しかもなんか空とか飛んでやがる!
明さんと鮫島様、そして船内に潜んでいた勝っちゃんは、3人で力を合わせて、死神をぶっ殺すことにしたのでした。






前回、勝っちゃんがおとり役を買っているうちに、鮫島様は巨大な斧で、マストを斬り倒すことに成功。そして巨大丸太槍と化したマストを一人で持ち上げやがった!凄ェ!


さあ、あとは死神の野郎をこいつで串刺しにするだけ…と思っていたら、さっそく死神が急降下してきやがった!
ちょww今はまだらめええええ!!まだ準備できてないからああああ!という叫びもむなしく、そのまま突撃!


このシーン、よーく見ると、巨大丸太槍ごと、明さんと鮫島様の体が浮き上がってやがる…。なんたる衝撃!!
しかもなんてこった!今の衝撃で巨大丸太槍が倒れてきて、鮫島様の腕が巨大丸太槍の下敷きになっちまった!
気力を振り絞って、もう一度持ち上げようとするも、力が入らねェから、ある程度の高さまでしか持ち上げられねェ!


ちくしょう…ここまでか…。
しょせん人間は、強大な邪鬼相手には勝てねェのか…。ちくしょう…。



















お、お前ら…。

「へへっ、鮫島様」
「俺たちの居場所も結局ここしかないんです、この船を守るためなら一緒に戦いますよ」


なんだよこの「お前ばかりいいカッコウはさせないぜ」と言わんばかりの、ベッタベタだけど、クッソ熱い展開は…。
ちくしょう、こんな熱い流れ…嫌いじゃないェ!


もっとも、戻ってきた連中のなかに、コップ持って女部屋に聞き耳たてて、スコスコしてたネズミの野郎の姿はありませんでしたけどね!
あいつは猿空間行きでもしたんスかねえ?



こうして、みんなのパワーを丸太に込めて…。立った立った!!丸太が立った(意味深)
なんというか、謎の感動が押し寄せてきますね。


さあ、後は死神の野郎を叩き落すだけなんですが…ここで勝っちゃんが明さんに向けて、拳銃を投げつけてきた!
っていうか、地味に勝っちゃんの肩とコントロールが化け物じみていやがるから、ちくしょう!!
コイツは将来のプロ野球界も明るいェ。


そして、拳銃を受け取った明さんは、何の躊躇もなく…死神の弱点目掛けて、狙撃!!






ええ…(困惑)



いや、なんとなくうっすら感付いてはいましたよ。いましたけど…。



お前弱点そこかよォ!!



というか、死神もアレですよね。
目の前に、自分の脅威になりうる武器が用意されてるのに、あんまり攻撃してきません
弱点を狙うべく銃口向けられてるのに、弱点を隠すことなく、無防備にプカプカ浮かんでる
チ●コを撃ち抜かれて、都合よく巨大丸太槍めがけて落っこちてくるし…。
そして見事に死神の身体が貫かれて…。串刺し!!



いやあ、今週のラスト3ページは酷いな。輪をかけて酷いな。
今週のヤンマガに出張掲載されてた中間管理録トネガワ」の、利根川先生の言葉を借りるならば…。

………
間違いない………
この彼岸島という漫画… 接待が下手………!
そもそもいい漫画とは…………もっとギリギリ……!
実力が均衡しているように見せつつ…最後の最後ギリギリで勝つのが
最も読者をいい気分にする方法………!
この漫画…ガチンコを装ってはいるが…
とどのつまり… (読者を)子ども扱い…!
馬鹿にされている気分……

もはや利根川先生が、今週の彼岸島の展開を皮肉ってるようにしか見えてこねえから、ちくしょう!!