(20140826) 彼岸島 48日後… 第2話「右手」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



●「人間狩り」の途中だった吸血鬼の前に現れた明さん。襲いかかる吸血鬼を、片手で振り回した丸太で瞬殺!
しゅごおおい!!丸太しゅごいのおおお!!


さあ、このまま残りの吸血鬼どもをブチのめし、囚われた人間達を救出するのかと思いきや…?


明さん「すまんが、人助けに興味はない
進行の邪魔をする奴を殺しただけだ」

ニット帽ケンちゃんの必死の懇願も届かず、明さんは「俺には関係ない」とつれない返事。
そ…そんな!そいつぁ酷ェぜ明さん!
彼岸島で人間軍の指揮をとってた男とは思えないこの発言。今の彼にはマサをブッ殺すことしか頭になく、無関係の人間なんぞを助けてる心の余裕なんざ持ち合わせちゃいねェ!ってことなのか!?


そりゃニット帽ケンちゃんも「もうお前なんかに頼まねェよ!!」「何が救世主だ、この人でなし!」などとブチ切れて、激おこぷんぷん丸のムカ着火ファイヤーですよ。



●ところがここで、旦那さんの存在に気付いた葉子の叫びによって、明さんは、目の前のニット帽が、ケンちゃんと呼ばれている事を知ります。


余談ですがこの葉子さん、なんだか童顔で可愛らしいツラをしてますね。
ぶっちゃけユキ*1なんかよりも、よっぽど可愛いんじゃないでしょうか。ちくしょう、勃起がハンパねェ!
まあ、隊長の可愛さには、遠く及ばないですけどね!


明さん「お前…ケンちゃんって呼ばれているのか?」


ニット帽ケンちゃん「ウルセエよ!お前になんか教えるか馬鹿!」


明さん「――……見捨てらんなくなっちまった。自分の名前に感謝するんだな」


かつての親友の事を思い出し、前言撤回して、彼らを助ける事にした明さん。
これはこれで友情に義理がたい、良いシーンだと思います。
逆に言えば、ニット帽がケンちゃんと呼ばれていなかったら、明さんは見捨てる気マンマンだって事になっちゃうわけでして…。
明ってやつは結構鬼畜だな。


あと「ウルセエよ!お前になんか教えるか馬鹿!」が、はやくも彼岸島スレでテンプレ化してて吹いた。
やっぱりマツモティーヌ先生の言語センスはハンパねェ!



●さあここからは明さんによる、吸血鬼虐殺ショ−ですよ。

個人的に一番笑ったのは、明さんが棒高跳びの要領で丸太を利用し、吸血鬼達の突進をかわした後
残った丸太が倒れずに、勃ちっぱなしになってるコマで、コーヒー吹いた




流石丸太。そう簡単には倒れないェ!


その後はいつもの日本刀で、バッサバッサと斬りまくる!
下手な時代劇モノよりも迫力があるんだよなぁ…。というか、刀がスパスパ斬れ過ぎなんだよなぁ…。
人間の骨とは一体…うごごご!



しかしここで、明さんの刀が「パキッ」と、情けない音を立てて、へし折れちまった!
このままだと武器の無い丸腰の明さんが危ねェ!
するとここで明さんは、おもむろに己の右腕をぐいっと掴むと…。




「この義手超助かる!!」


どこかの文具屋の息子がドヤ顔しながら「こんな事もあろうかと、義手に刀を仕込んでおいたんだ!」という叫び声が聞こえてきそうだェ!


現在は刀がくっついていますが、おそらく色々な物に付け替えが可能だったりするんでしょうなあ。つかまりフックとか、ロケットパンチとか。


ステージ(連載)が進む度に Dr.ニシヤマが新しい義手パーツを開発し「タダチニ ソウビ シタマエ!」とか言われるところまでは読めたェ!


当然、最後の義手パーツは、隊長だって、はっきりわかんだェ。


そう解釈すると、なるほど。無印彼岸島で、隊長の下半身がまり子様にチョン切られたのは
今回の明さんの義手に装着するための伏線だったんだよ!(な、なんだってー!)


やっぱりアイス・バケツ・チャレンジ先生ェの発想は凄ェ!




*1:明さんの親友の一人で、密かに明さんが好意を寄せている女の子。元はケンちゃんの彼女でしたが、現在はこのまま明さんの彼女ポジションに収まりそうな気がします。あと弓の名手。