(20140828)特別レビュー 梅澤春人「龍宮伝奇」

2014年8月27日発売のグランドジャンプPREMIUM」において、梅さんこと梅澤春人先生の新作読みきり「龍宮伝奇」が掲載されました。
じゃけんねっとりと感想書いていきましょうね〜。


作中はほとんどスクリーントーンが使われて無いのが特徴で、かつてWJで連載していた「SWORD BREAKER」を彷彿とさせます。


今回の「龍宮伝奇」は、昔話の「浦島太郎」を梅さんなりに解釈して、アレンジした読みきり物語。
かつて梅さんはYJで「カウンタック」を連載する前、最初は桃太郎を独自に解釈した作品をやろうかと考えていたようですが、今回はそれを浦島太郎でやっちまおうということですね。


いずれにせよ、梅さんが解釈した昔話…。まともなストーリーになるとはとても思えないので、ゾクゾクするぜ!興奮するぜ〜!




原作の浦島太郎は、細部が諸説で結構違いますが…。

(1)浦島太郎は、子供たちがカメをいじめている場面に遭遇。カメを助けてあげる。


(2)カメは、助けてくれたお礼にと、浦島太郎を竜宮城へと案内する。


(3)浦島太郎は、竜宮城で乙姫様と出会いごちそうやタイやヒラメの舞いを鑑賞するなど、数多くのおもてなしを受ける


(4)おもてなしを堪能したので、浦島太郎は地上へ帰ると言いだす。


(5)乙姫様は引き留めようとするも、浦島太郎の意思は固く、最後は了承。
お土産に「絶対に開けてはならない」という玉手箱をプレゼント。


(6)地上へ戻った浦島太郎。しかし地上はかなりの年月が経過していた。


(7)浦島太郎が玉手箱を開けると、白い煙が出て来て、おじいさんの姿になる。


まあ、概ねこんな展開ではないでしょうかね。
さて。これを梅さんがアレンジすると、いったいどうなってしまうのか…!?



まず、(1)の部分は、拍子抜けする位まともでした。

てっきり、浦島太郎が背中から出した金属バットを振り回し、亀をいじめるDQNどもをぶちのめすとか、そんなバイオレンス溢れる展開かと思っていたのに、こいつは予想外だぜ…。

ただ、一番左のちょんまげのガキは、すごく腹の立つツラをしてたので、こいつは将来有望なDQN予備軍だな!



つづいて(2)。
太郎(浦島太郎)に助けられた河童の三平(亀ではない)が、太郎を竜宮城に連れて行くシーンのギミックは
凝ってて面白いなあと思いました。(例えるなら、トリコのリムジンクラゲを1人用にした感じ)






この辺はカウンタック」の連載の経験が生きてるのかも。



そして竜宮城に到着。この竜宮城も独特のフォルムをしており、なんだか魔城ガッデムをついつい連想してしまいます。


乙姫様は、どこからどう見ても、カウンタックの早乙女ちゃんなんだよなぁ…。
まあ早乙女ちゃんは品行方正なできた女性でしたが、乙姫様は、ラストが…。 


そして乙姫様が、宴の準備ができてますと、太郎を案内するわけです。


…ぶっちゃけ、この辺くらいまでは、まだ「まとも」なんですよ。
ここからが非常に梅さんらしいというか、ロックなんだよなぁ(汗)

原作の浦島太郎だと、旨い酒と料理で舌づつみをうち、タイやヒラメの舞でおもてなし…って感じですが、この部分が最高にロック過ぎる。


出迎えた河童の女性たちが、どう見てもキャバクラ嬢にしか見えないってのは、まあ予想は出来たんですが…。
オスと外見違い過ぎィ!って突っ込みたくはなりますが)






!?

「二里*1以上の深海でしかとれない、マボロシウオの“河童(カッパ)女体盛り”でございます(はぁと)」
「この魚は、河童の処女(オトメ)の肌から出る分泌液(フェロモン)でシメると、えもいわれぬ深い味わいが出るのです
これは特別なお客様にしかお出しすることができない、最高級の料理です」


なんだこれは。たまげたなぁ…。
河童を助けたら、ドリームクラブ顔負けのキャバクラ化した竜宮城で、メス河童たちが、女体盛りでおもてなしとか
梅さんの解釈ロック過ぎィ!



個人的には、刺身をつまんで、メス河童の乳首が「ピーン」となる描写が、シュールでじわじわきました(′・ω・`)
まん○画太郎先生の漫画で、ババアに軟膏を塗るシーンを思い出してしまいます。まああそこまでピンコ立ちじゃないけど!





なお、女体盛りを堪能した後は、メス河童(処女)の汗(分泌液)を舐めるというそれなんてエロゲ?」的なオプションもありますよ!
今まさに乳首を舐めようかと舌が迫るコマは、この漫画で一番エロいシーンだと思いました。



…こうして文章で表現すると、もういろいろとエロいというか、エロいなあ。
というかこれ、BOYの暗黒メニュー編じゃねえかwwww



続いては、タイやヒラメの舞に当たるおもてなしです。
これも梅さんがアレンジすると、それはもうとんでもない事になっちゃうわけです。

「さ〜〜さお立ち会い!
これより後ろの巨大水槽の中でくりひろげられるのは…
深海の悪魔・ダイオウダコ対…勇敢なる河童の“女戦士”ソニアの一騎打ちにございます!」


( ゚д゚)ポカーン


浦島太郎の世界観とはいったい…うごごご!
「ソニア」って名前とか、完全に日本昔話の世界観ぶち壊しじゃないですか!破壊(デストローイ)━━━!!


とりあえず、梅さんが「オレは強い女戦士が戦うファンタジーものが描きてえんだよクソッタレー!」と思ってる事は、痛いほど理解できました(′・ω・`)
いっそ、SWORDBREAKERの続編の連載とか、始めちゃってもいいのよ?



でまあ、ソニアと大ダコのバトルは、最初は普通に戦っていたんですが、そのうち…。






何たるお約束!!


このコマだけ見て、これが浦島太郎をアレンジした漫画だとは、誰も思うまい(′・ω・`)


なお、ソニアちゃんの陰部には「タコを夢中にさせる秘薬」がたっぷりとしこまれていますって
あっ…(察し)。



この後は、もうアレですよ。
ソニアちゃんの股間の布地がタコ足で引きはがされタコ足があんな所やこんな所に侵入して、いんぐりもんぐりですよ!
ソニアちゃんは「んほおおっっ!」って叫びながら、アヘ顔ダブルピースってなモンですよ*2


…あれ?これと雰囲気や展開がよく似たシチュエーションの同人誌シリーズを、10日ぐらい前の有明の会場で、見たような気が…。


…あ。コレだ。


まさか梅さんの漫画で、エルセイン展開が見られるとはなあ…。
個人的には、とても感慨深いものがあります(;´Д`)


こんな極上のエロ展開を見せられたら、そりゃ太郎も、周りのキャバクラメス河童たちも、そりゃ発情ですよ!
メス河童同士で盛りあうわ、太郎のナニをアレするわ…。


というかこれ、龍宮城っていうか、ただのエロ風俗じゃねえかwwww



しかし、度重なるメス河童たちのエロ誘惑を、ことごとく振り切る太郎。
実は太郎はつい最近、病弱だった奥さん・花子を亡くしており、悲しみに包まれていたのでした。奥さんの思い出が、メス河童たちの誘惑を振り切らせたのです。
決して太郎がホモだからではありません。
ホモじゃねえっつってんだろ!また殴られてえのかー!!



乙姫様に「オレは帰りてーんだよファック!」と迫る太郎ですが、乙姫様は帰らせる気ナッシングです。
乙姫様いわく、河童の三平を助けた優しさ、竜宮城へ行こうとした勇気、酒や性欲に負けない精神力…。「あなたこそが理想の男性だ」とのこと。
おいおい、さっきまでのおもてなしは、全部テストだったのかよwww 
乙姫様…恐ろしい子!!
そしてテストの度に、大タコとエルセインプレイさせられるソニアちゃんカワイソス。


それでも亡き妻への想いはくすぶらないからか「帰らせてくれないんだったら飛び降りて死んでやるぜ、クソッタレー!」と身投げしようとまでする太郎に根負けし、乙姫様は地上へ帰るお許しを与えたのでした。
…例の玉手箱を土産に持たせて。


最後の、浦島太郎が地上に戻ってからの展開は…。
まあ詳細は実際に読んで確かめていただくとして、なんだか続きが有りそうな終わり方をしてたのが印象的でしたね。
それにしても、お台場を表すのに、フジテレビの球体は、ほんと便利だよなー。



…とまあ、敢えて最後のオチの部分には触れず、梅さんの「龍宮伝奇」の感想を、つらつらっと書いていったわけですが
結論を簡単にまとめると、梅さんが


“性 欲 を も て あ ま し て い る”


という事だけは、よーく伝わってきました。


YJのカウンタックやビーストホイラーはそうでもなかったけれど
なんでGJに載る梅さんの漫画は、エロさが5割増なのか。
こないだGJに載ってたフィメルって読みきりも、無駄にエロかったし…。



まあこれを読んだアバル信徒の皆さんは、腹がへっても、レイプだけはしちゃダメだぞ!(戒め)





 

*1:約8000メートル

*2:実際にはそこまでは描かれてません。まあ泡吹いてイキまくってますが。