今週のカウンタック #173 ダンシング!!

 女ナシ、車ナシ、ショボい給料の会社さえ辞めることもできない空山舜34歳(晴矢顔)。浦島龍童じいさんからカウンタックLP400を250万円で譲り受け、「カウンタックLP400を手に入れる」という25年前の夢を叶えることができました。


 ある日舜の元に、中古車販売店「フューチャーモーターズ」の女社長・真弓たんから電話がかかって、なんか普通じゃないAW11(舜の昔の愛車)が入荷したから見に来ない?と誘われます。そのAW11は極端にレーシング仕様に改造された、玄人好みの改造マシンだったんですが、お店の物影からそのAW11に怪しい視線を送る金髪グラサン野郎によってまんまと強奪。舜と真弓たんはカウンタックで盗まれたAW11と「赤月峠」(あかつきとうげ)で追いかけっこ。ところがようやく追いついたと思ったら、グラサンは突如ipodを取り出し、音量MAXで曲を聴いたらいきなり覚醒!!「フォ〜〜〜〜〜〜〜!!!」とレイザーラモンHGのような雄叫びを上げて恐怖心を克服。ムチャな走りをおっぱじめるのでした。まさかコイツ…“R&Rドラッグ”をキメているのか!?



 相変わらず一歩も引かない改造AW11とLP400。ストレートを並んだ状態で爆走していると…目の前から対向車が。
 ここは奇しくも2車線。どっちかがブレーキを踏んで引かないと、このままでは確実に破壊―――(デストロ―――イ)!!


(引いてくれ…AW11!!)


 そう願う舜ですが、悲しいかな。グラサンは、ブレーキを踏む気などこれっぽっちも見えやしねー!!
 止む無く舜がブレーキを踏むと、それをあざ笑うかのようにグラサンは対向車をやり過ごし、再びリードを奪ってしまいました。


 …でもこのシーン、冷静に考えると、グラサンの乗ってるAW11ってのは思いっきり盗難車であり、しかも今まさに、その盗難車に乗って逃げている身なんだから、ここで引いたら舜に前を塞がれて、ジ・エンドです。


 つまり、どう考えても、逃げている身であるグラサンが、ここでブレーキを踏む事など、100パーセントありえないのです。常識的に考えると。


 どうやら舜は峠でバトルのに夢中になりすぎて、盗難車を取り戻そうという考えはこれっぽっちも無いようです。
 こんなの、ちょっと考えれば分かりそうなモンじゃん!!ケータイは店に忘れるわ、まったく舜はマヌケ過ぎにも程があるなあ(′・ω・`)



 さて、先週から気になるのは「グラサンが聴いている音楽は何なのか?」という点ですが、今週ようやく説明がありま
した。


(オレは昔からマイケル・ジャクソンを聴くと
“恐怖”がふき飛んでハイになれる!!)


…なるほどね。「フォ〜〜〜〜〜〜〜!!!」ってのはマイケル・ジャクソンを意識しての雄叫びだったんですね。
 てっきりHGのモノマネかとばっかり思ってたよ。


 というわけでグラサンはマイケルの曲が大好き。その好きっぷりはハンパでは無く、赤ん坊の頃にマイケルの曲を聴くと、それまで泣きじゃくっててもピタッと泣き止んじゃうほどお気に入りだったようです。
もちろん歌だけじゃ無くてダンスも大好き。とくにマイケルのムーンウォーク「軽やかにフロアーを滑るステップのキレで、マイケルの右に出るヤツはいない!!」と大絶賛してます。そして…!!


「オレもマイケルのように―――軽やかにキメてやんぜ―――!!
いくぜ―――!!!
ムーン・ウォークドリフト――――!!」


グラサンはカッコよく決めたつもりでいるようですけど、実際にコマを目の当たりにしてる限りでは…。


どう見ても普通(ただ)のドリフトです。本当にありがとうございました。



きっとこれはアレですよ。グラサンは何気ない描写にも「必殺技の名前」を付けたがるお年頃なんですよ。
たとえば、体育のサッカーの授業で、何気ないシュートを「くらえー、タイガーショットー!!」とか言いたがるガキんちょと同レベルってことで(w



それでもグラサンは「ア〜〜〜オッ!!」と、完全にノリノリで、なんだか見てて気の毒に感じるくらいなんですが、調子にのってドリフトをかましていると、おもいっきり道路のギャップにタイヤを取られ、盛大に宙を舞っちまうのでした。


果たしてこのままクラッシュしてしまうのか!?次週へ続く!!


…まあ、たぶん普通に着地しそうだけど(w



巻末コメント

Q: …このニオイがたまらない!!というモノは?
A:挽いたコーヒー豆の香りが好きです。