今週の夜王 第169話「本音」

 梨佳のかわりに、ソープランド「D・M」で働くことになった恭子さんに、初めてのお客さんが…!!


(恭子…どうして俺を苦しめる?
俺は、あの日以来、お前に不幸が訪れることを願わなかった日はない…)

 恭子さんがソープの世界に実際に行ったにもかかわらず、女衒の零(アミバ様)の心には、むなしさと苦しさが、いまだに残り続けているのでした。

 そんなことを考えながら、飲んだくれてタクシーで自宅に戻ったアミバ様。ですが、そこに遼介が待ち構えていました。


 それでまあ、遼介はアミバ様に「恭子さんが今日からあの店で働いてるぞ」などと、精神的に揺さぶりをかけます。というか、遼介はアミバ様を救うとか言ってますけど、これまでのところ、ただアミバ様を動揺させ、いじめているようにしか見えません。 それが主人公のやることかー!!


しかしアミバ様も恭子さんがソープで働くというのは、さすがに動揺を隠せないらしく、「ウオオオーッ!!と壁をパンチして、マンションの中へ消えて行くのでした。」



 そんなアミバ様を見送る遼介の携帯に着信が。相手は久々登場の卓也(ヤムチャ)からでした。


「お前の言った通りの場所に行ったんだけどよ…
お前が指名してくれって言った娘…ピアニストの野口恭子じゃねえか…
こりゃ、どういうことだよ?」


 そう。恭子さんの始めてのお客さんとは…ヤムチャだったのです!遼介はロミオのホスト達に恭子さんを指名させ、他の客が恭子さんを指名しないように動いていたのです。もちろんホスト達は制限時間一杯使って、恭子さんんとトーキングするだけ。

 しかし、ヤムチャや修さんはともかく、ソープの個室で下着姿の女を前に、ずっと世間話させられるホスト達たち…ムラムラして恭子さんに襲い掛かったりするヤツはいなかったのでしょうか(w


 そして、電話の最後に、ヤムチャが遼介に「早くロミオに戻ってきてくれよ…」と言葉をかけると、遼介はこう答えるのでした。


「うん…これが終わったら帰るよ…すぐに…」


 もう遼介は、スナイパーのことなんてまったく眼中にないようです。
 武藤店長が不憫すぎるぜウワァァン・゚・(ノД‘)・゚・



一方、遼介に散々精神的苦痛を負わされ、心が揺れていたアミバ様は一大決心。D・Mのオーナー、藤堂さん(カッパ)に電話をかけ、恭子さんを辞めさせるように働きかけるのですが、カッパはまったく聞き入れてくれません。


「ハア?何言ってんのヨ…辞めさせるも何も、もう働いてるヨ…
指名で客がイッパイついたヨ…
それどころか、この後も予約がビッシリ入ってるヨ…凄い人気だネ…」


 いや、それ明らかに遼介が仕組んだヤラセだから!!あんた騙されてるYO!!、まったくカッパもおめでたいヤツだなあ。


「それに、俺は個人的にあの女が気に入ったヨ…
あんたも俺がアブないのは知ってんだろ…
あの女に研修を拒否されてな…

まだ一発キメてないんだよネ
フフフ…無理やりでもキメてやる…想像しただけでもたまんないヨ…」


 カッパはズボン越しに「ギン!」とエレクトした己のナニをおさまえています。どうやら恭子さんとヤりたくて仕方がないようです。
 そんなにヤりたきゃ、他の客一人分の時間を無理やり空けて、客を装えば普通にやれるんじゃないかって気もするけど。


 それでもアミバ様がなんか言ってきたので「黙れ!女衒ごときが!!」と一方的に電話を切ったカッパは、タバコをふかしながらあることを思いつきました。


(零も面倒になったことだし…
あの女…パラダイスに招待しちゃおうかな…)


 オイオイ、なんだ「パラダイス」って!!いったいどんな世界なんですかー!?なんかいろいろと想像しただけで笑えるんですが。


 そして初日終了後、恭子さんを事務室に呼んだカッパは、「明日からしばらくこの店に出なくていいヨ」と言い出しました。

 そして、どういうことなのと不思議がる恭子さんの肩に右手を乗せると、突然どてっぱらに右のボディブローを一閃!!恭子さんは気絶してしまいました。


(ボクのためだけに働いてもらうヨ…フフフ…)


 とまあ、ほくそ笑むカッパなんですが、右手を相手の肩に回しておいて、右でボディを打つとはかなりのテクニックなんですが!!なんかものすごいことをあっさりとやってのけるなあ。カッパは。さては暗殺拳の使い手か?


次週は休載。36号(8/3発売)まで、カッパパラダイスってどんなんだYO!という妄想でもしていようかな(w