今週の夜王 第142話「必要な人間…」


 自分の客にガンガン金を使わせ、その金を消費者金融闇金から調達させ、首が回らなくなったらその女をソープに売り飛ばすという極悪ホスト「女衒のレイ」(アミバ様)は、偶然歩いていた高橋先輩の彼女で、目の見えない浦澤梨佳に目をつけ、酔っ払いサラリーマンにブン殴られたり、杖をブン投げたり、目薬使ってのウソ泣きまでして、梨佳の信用を得ることに成功するのでした。


 「自分は遼介よりもあなたを必要としている!」と梨佳をくどくアミバ様。そんなアミバ様に心が揺れ動く梨佳でしたが、ひとつ心に引っかかるものが。


「あなたの話すことは全部信用できない…!私の勘がそう告げているの!!」


 梨佳は目が見えていない分、声で人間を判断していました。遼介やロミオの連中はいい人だと感じ取れた梨佳ですが、アミバ様の声質はどうしても信用できないものだったのです。すると…。


「嘘をついたことは正直に謝る…
でも僕は声だけで自分の人格が判断されることに納得がいかない!」


 自分のありのままの姿を見てくれ!と言い出してます。自分の胸に手を当てて、バックには後光が差しており、なんかどっかの怪しげな宗教の教祖様みたいです。その熱意におされて、梨佳は「あなたのことをもっとよく知ってみたい」と、完全に信用したわけじゃないけど、もっとアミバ様の話を聞いてみたくなるのでした。アミバ様は梨佳の肩に手をまわして、再び店の中に連れて行きました。


「この女…骨の髄までしゃぶりつくしてやるぜ、フフフ…」


 うわあ…やっぱりアミバ様はアミバ様だったか(w


 そんなこととは露知らず、ロミオでは遼介が、酒を飲みすぎて便所で吐きながらも、懸命に女性たちに接客をしていました。「お前はNO.1 なんだからそんなに頑張らなくてもいいじゃないか」と修さんが言うと…。


「こういう時こそ有頂天にならずに初心にかえってしっかりやりたい…!
俺はまだまだホストとしての経験が圧倒的に足りない…
麗美さん、京美、それに美紀さん…女性たちに恵まれて育てられ
運よくトップに立てただけだ…」


 うーん、麗美さんは遼介をホストに導いた恩人だし、京美たんはお試し料金で一度店に来ただけとはいえ、一応遼介をかばって死んでいったから、まあわかるんですが…女オーナーは遼介に何かしましたっけ!?コイツのせいで遼介は10億の借金の保証人になったわけだし…ただの疫病神じゃん!!

 とにかく、遼介は自分に少しだけ自信が出てきたんだ、自分を信じて行動すれば女性を幸せに出来る…と口にします。そんな自信に満ち溢れている遼介を物陰からじっくりと見ているのは…久しぶりのオーナーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! なんか高橋先輩のツラが豹変してから、なぜかオーナーが一コマも出てこなかったんで、何かの伏線かと思ってたんですが…どうやらそうではなかったみたいです(w 単に井上先生がオーナーのコピーを切らしていただけだったんでしょうか(w


 そして…高橋先輩は自分の店「ポイズン」の売り上げが、予想してたよりも伸びないってことで、女たちのシフトを倍に増やせ(゚Д゚)ゴルァ!と無茶なことを言ってます。部下が「そんなムチャな」と言い出しても、「ギロリ!!」とガンを飛ばして無理やり納得させてしまいます。


「女の頭数が足りんからだ…もっと女を補充しなきゃこれ以上の業績は見込めねえ…
俺には…俺には金がいるんだ…もっと、こんなもんじゃ足りないくらいの金が…!」


 このあと、遼介・高橋先輩・梨佳・そしてアミバ様…4人が想像を絶する物語を紡いでいくんだそうですよ。つづく。