(20170807) 彼岸島 48日後… 第129話「サイレン」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに亡者となった勝っちゃんの母親(吉川さん)を案内役にして、鮫島様の弟・精ニが捕まっているという金剛様のアジト明治屋ホテル」にて、ついに金剛様を倒すことに成功。
 母ちゃんとの悲しい別れの後、とうとう精二を救出しましたが、コイツがまたホッケーマスクを付けたカタカナ口調で、女とヤラセロと連呼する、兄貴以上にとんでもないヤツでした。そんな精二のやる気をセックルで奮い立たせて、遂に東京へ通じる壁へと到着する…!




とうとう、東京へ通じる巨大な壁に到着した明さんご一行。さあこの巨大な壁を前に、どうしたもんかと思っていると、突如後ろから「ドォン」「ドォン」というでかい足音が。
誰かと思ってたら…またエテ公キター!


また君か壊れるなぁ…。
お前こないだ唐突に出てきて唐突に去って行っただろ!いい加減にしろ!!
とはいえ無駄な戦闘は避けたいので皆で物陰に隠れ…おいおいやべェ!今回は見つかっちまったじゃねェか!


ところが突然エテ公のヤツ、壁のほうに「オンナァァァ!!」と叫びながらダッシュして、壁に体当たりをしかけやがった…!!
どうやら壁の向こうに居る女の匂いでもかぎとったっぽいんですが、これは考えようによっては、エテ公が壁を開けてくれれば、楽々と東京へ行ける…?という、妙な展開に。



気になるのは、エテ公の襲撃に対しての、吸血鬼たちのリアクションでしょうか。


今までの彼岸島といえば、敵襲時に高台に登っていた吸血鬼が「人間どもが攻めて来たぞー!」などと叫んで、鐘をカンカン打ち鳴らして敵襲を知らせる…というのがお決まりのパターンでしたが
今回は、ウーウーとサイレンを流して、さらに「3025番の壁、邪鬼による攻撃」「第42班集合!!3025番の壁」などと、いっちょまえに放送器具まで用いてやがる!!


なんてこった!!本土の吸血鬼どもはずいぶんとハイテクじゃねェか!!



それにしても、鮫島様も「頑張れエテ公」とか言ってますし、巻末の煽り文も「壁を打破せよ、エテ公!!」とか書かれてますし
何かもう、完全にエテ公が明さん達の味方ポジションであるかのように描かれてるのが、何か笑えます。


正直、エテ公をこんな形で使ってくるのは全くの予想外でした。ちくしょう、土用の丑の日先生ェのクセになかなかやりおるわい…!!



でも、これでエテ公が壁に穴でも開けて、明さん達が楽々と東京へ入る事が出来たら…ぶっちゃけ精二の案内いらないんじゃね!?って事になっちゃいませんかねえ…?
あの女、完全にセックルさせ損になっちまうから、ちくしょう!!