メタルの祭典「サタニック・エンペラー」に参戦することになったDMC。準決勝の対バン相手は、打倒DMCに燃えるスカトロメタルバンド・デズム。そしてクラウザーさんはクラウザーさんで、デズムのせいで漏らしてしまったので対抗心を燃やしているのでした。
「DMC、俺のクソ食えや―――」
準決勝のマーダーズ・ステージ上でもバキュームホースで糞尿(中身はただのドロ水)を撒き散らし、大暴れ。
この日のために大阪から駆けつけた、デズムをよく知る“おやっさん”も彼らのパフォーマンスを見守ります。
一方ダークネス・ステージからDMCが登場。 「このお上品どもめが!」なんて野次が飛ぶ中、観客はクラウザーさんの乾ききらなかったズボンを見て騒然とします。
「ズ、ズボンがビショビショ、糞尿垂れ流しだ――!!」
「不潔だー、DMCの方がデズムより不潔だー」
「さすがクラウザーさん、なんて汚さだー」
デズムのボーカルの富樫も、クラウザーさんの汚さに圧倒されますが「奴等なりにスカトロメタルに対抗してきたようやな…」とポツリ。
まあ、原因は便所占拠してたアンタ等にあるんだけどな(w
そしてこのあとは互いの持ち歌で競い合います。
「13日の糞尿日」で様々なクソを歌いあげるデズム。しかしDMCの歌いあげる「マッド・モンスター」があらゆるクソを喰らってゆきます。
「デブオヤジのブリーフにしみたウンコ」まで食い散らかす始末です。
喰らってるというか、後から言ってるだけじゃねーかとか言ってはいけません。SATSUGAIされるぞ。
クラウザーさんは高速ヘッドバンギングに、メロイックサインで早くも勝ち名乗り。もうノリノリです。
「そっち(DMC)がソレなら…オレ達(デズム)はこうや!!」
「おお―――アレはデズムの高速ヒップバンギングやー」
「うおー、己のケツを極めてねえとあんな動き出来ねえぞ」
「なんてスピードの速さだ、
これがスカトロメタルのノリ方だー」
さらには両方の指で「WC」の形を作って、スカトリックサインまで披露!!あまりのパフォーマンスに、さすがのクラウザーさんも唖然。しかしおやっさんは…。
(見事なケツさばきやでみんな…
しかし毅がやってへんゆうコトは
まだメンバー内のわだかまりが解けてへんらしいな…)
そう。他の3人はおケツを振り振りしているのに対して、毅だけは演奏を続けるばかり。
まだスカトロメタルに抵抗があるのか…?
「クソ野郎共!!奇抜さでどうにかなるほど、メタルは甘くないわ―――」
「だまれDMC、貴様等コスプレバンドが吐くセリフちゃうやろ
負けを認めて衣装を脱げやー」
そんな中、クラウザーさんと富樫は、互いに己の頭とケツを振り続け、根性勝負に。首と腰に激しい負担がかかる中、クラウザーさんは…。
(誰がコスプレだと!!ふざけやがって
メタルをなめるな―――)
ええ―――っ!?
ステージの影からヅラを外してシェイキング!!
クラウザーさんの行動を「クラウザーさんがあんな卑怯なことするなんてショック…」と取るか
「さすがクラウザーさん、悪魔に卑怯もクソもないんだー 」と取るか、読者の意見が分かれそうなところ…かも。
個人的には普通にビックリしてるジャギ様が笑えます。さすが凡人。
追い詰められた富樫は、クラウザーさんを「バトルステージに来いや――」と挑発。富樫に続いて、丈二・長谷川もバトルステージへ走り出しますが、やっぱり毅だけは来てくれません。
(3人でもやるしかねえ、アイツを倒せるのはもうコレしかないんや!!)
クラウザーさんも挑発に応じてバトルステージに向かう中、富樫はズボンを下ろし、ウンチングスタイルに入って、そこに丈二・長谷川が滑り込む!!
「はじまるぞー“死神の便意”だぁー―――」
おやっさんは複雑な表情で見守ります。バンドが大きな山を越えるにはメンバー全員が団結をしていなければならない…。3人ではしかしその時、奇跡が…!!
それまで頑なにスカトロメタルを否定し続けた毅が、富樫達の元へ走り出す!!
(毅…来てくれるのか…俺のケツの下
お前が認めへんかったスカトロメタルやで…)
(いや富樫、オレかて打倒DMCを目標に今までやってきた…
勝つために小さなプライドなんか捨てたるわ!)
そして毅が富樫のケツの下に入り込み、お口をあんぐり!!
「うお―――“死神の便意”がついに完成したー」
やってることはどう見ても下ネタなのに、どうしてこんなに感動的なのだろう。
なんか「封印されしエグゾディア」のパーツが5つそろった時のような、妙な達成感すら漂います(w
おやっさんに至っては(長い間待ったかいがあった)と泣いてるし。
死神の便意を完成させ「どうや見たかクラウザー、どんなモンじゃい!!」と叫ぶ富樫。
しかしクラウザーさんは「それがなんじゃい!!」と悪魔のギターで富樫を普通にブン殴っちゃうのでした。
せっかくの感動もぶち壊し!!ですけど、まあたしかにクラウザーさんの言う通りな気もする。アレを見せられてどうしろってのもあるし(w
デズムが一つになっての“死神の便意”すら、クラウザーさんの前では通じませんでした。しかし富樫は毅に励まされ、クラウザーさんに一矢報いるため、握りっ屁を作り出します。
「コレがオレの最後のメタル魂や!!
俺のメタルっ屁を喰らえ――――」
しかしここで「ディフェンスに定評のある池上」ばりの素晴らしいディフェンスを見せるクラウザーさん。メタルっ屁を決めさせません。
牧からもあっさりスティールを決めることでしょう♪
そして、苦し紛れに放った富樫のシュートをあっさりよけると、リバウンドからの…オナラダーンク!!
「リバウンドを制す者、メタルを制すだ―――」
「ここで試合終了だー」
こうしてDMCはデズムに格の違いを見せ付けて、完全勝利です。
すると突然おやっさんがステージに上がって互いの健闘を讃えたりと、勝手にまとめに入り出します。
「俺は今日のステージを見て感動したんや…
ええか…昔のメタルの偉人の言葉でこうゆうのがある…」
感動的は雰囲気をクラウザーさんがブチ壊してしまいましたが、デズムは固い絆を捕り物したのでした。ちゃんちゃん♪
若杉公徳先生の巻末コメント
「自宅に銃弾がうち込まれました。」